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2017.4.24

こんな習慣が冷え性につながる! 原因を知って冷え性からサヨナラしよう


夏でも冬でも、手足が冷えやすいという悩みを抱える人は多いのではないでしょうか。少しずつ暖かくなって、冷房のついた環境にいることが少しずつ増えてくるころ。なぜ、冷え性になってしまうのか、冷え性の原因にはどのようなものがあるのか、豆知識をご紹介します。

そもそもなぜカラダは冷えるのか

夏や冬、年中悩まされる冷え性はなぜ起こるのでしょうか? 冷え性は主に、手足の毛細血管が収縮し、血行が悪くなることによって起こります。私たちの身体には、寒さを感じると手足の毛細血管を細くして、外へ体温を逃がさないようにする機能があります。手足は冷たくなっても、身体の中心の温度を保とうとする、いわば防御システムが働くのです。

ところが、いつまでも血管が収縮していると、毛細血管に血液が行き渡らない状態が続くため、手足を中心に身体が冷たくなってしまうのです。これが冷え性の正体です。冷え症をまねく日常の行動や習慣には何があるのか、原因を探ってみましょう。

原因その1 食生活の乱れや偏食

冷え性には、食生活が関係すると言われています。例えば冷え性の人には、食事時間が不規則、外食が多い、食事の偏りが見られるといった共通点が指摘されています。くわえて女性では、ダイエットによる食事制限や、それによる貧血も冷え性の原因として考えられるとされています。また、痩せ型の人は冷え症になりやすいとも報告されています。

原因その2 エアコン等の冷風や薄着

夏の冷え性の原因になるのが、クーラーなどによる冷房です。エアコンで体が冷えると、体温を逃がさないように交感神経が働いて血管を収縮させ、冷えなどの症状が起こると考えられています。また、薄着も冷え性の原因になります。カーディガンやひざ掛けを携帯し、冷えへの対策をとりましょう。

原因その3 運動不足と筋力の低下

運動不足は身体の代謝を低下させ、血液の循環を悪くさせます。運動をすると血行が促進され、体温が上がるため、冷え性の改善に効果が期待できます。また、筋肉量が少ないと熱エネルギーをつくる機能が低下して、冷えの原因になります。身体機能を上げるためにも日々の適度な運動を心掛けましょう。

原因その4 精神的ストレス

過度なストレスは交感神経を緊張させ、血管の収縮によって血流が悪くなることから、冷えが起こると考えられています。ストレスをためないことが大切ですが、趣味などで心をリフレッシュする習慣をもうけ、ストレス解消に意識的にとりくみましょう。

原因その5 睡眠不足

睡眠不足でも自律神経が乱れ、血流の悪化などによって冷え性が起きてきます。毎日最低限の睡眠時間を確保する、休日もできる限り睡眠サイクルを崩さないなど、自律神経を乱さないように注意しましょう。

原因その6 ホルモンバランスの崩れ

ストレスや過度なダイエットなどで、心身をコントロールするホルモンバランスが崩れると冷え性に影響する恐れがあります。女性ホルモンが減ると、体温を調節している脳の視床下部にも影響して、手足の冷えにつながります。

原因その7 レイノー現象

冷え性には、病気が原因と考えられる場合があります。レイノー現象は、手足の先の血管が、急速かつ左右同時に収縮することでおきる現象です。一時的に血流が悪くなるため、指先の色が白くなり、次第に紫色から赤色へと変化するものです。レイノー現象は病気に伴って起こることがあり、若い女性にも発症の可能性が高い膠原病など、治療が必要な病気が隠れている可能性があります。冷えに加えて、このような色の変化がある場合は、病院で診察を受けることをおすすめします。

原因その8 自律神経失調症

代表的なものでは「突然立った時に立ちくらみがする」など、自律神経の機能が損なわれた状態が、自律神経障害(失調症)です。冷え症は交感神経の緊張によって、末梢の血管が収縮し、血液の流れが悪くなっている状態とされています。そのため、病院で自律神経失調症といわれることがあるのです。

何か当てはまりそうのものはありましたか? ひとくちに冷え性といってもその原因はさまざま。できることから見直して、豊かで健康的な毎日を過ごしていきましょうね。

文/Dr.Note
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Colorda編集部