2019.9.5

人間ドックの血液一般検査とは? なにがわかる?

血液一般検査の目的とは?


人間ドックの血液一般検査は、血液を構成するおもな成分を調べる検査だ。貧血や感染の可能性、出血のしやすさや疾患の有無の判定に役立つ。

血液一般検査の方法と基準値の見方

血液一般検査は、採血にて行われる。通常は、肘の部分の静脈から採血を行うが、血管が細いなど、人によってはほかの部位から採血をする場合がある。血液一般検査で感染の可能性や出血のしやすいに関する項目には以下のものがある。

血小板数

「血小板」は、出血したときに血を止める役割のある成分だ。血小板数の基準値は、日本臨床検査医学会の見解では12~41(104/μl)。血小板が基準値から外れている場合は、血液の病気、ウイルス感染症、薬の副作用の可能性が疑われる。

白血球数

「白血球」は、身体の免疫とかかわりのある細胞だ。白血球数の基準値は、日本臨床検査医学会の発表では4,000~9,000(μl)。

またさらに、以下のような白血球中の細胞の割合についても調べる。

  • 好中球
    • 「好中球」は、血液中にもっとも多くみられる白血球の一種で、身体に侵入した細菌などを食べる働きがある。日本臨床検査医学会が定めている基準値は、桿状核が2~13%、好中球分葉核が38~58%だ。

      • 好酸球
        • 「好酸球」は、寄生虫やがん細胞を攻撃して身体を守ってくれる一方、アレルギーと関わりのある白血球だ。好酸球数の基準値は、日本臨床検査医学会の発表では0.2~6.8%だ。

Colorda編集部