2015.12.3

健診ではオールAだったけど…!? 初の人間ドック&脳ドック

衝撃の画像、丁寧な解説に感動! 人間ドックの価値を実感

すべての検査を終えたあと、今回は特別に、その日のうちに医師からの結果説明を受けることができた。通常は、検査日から3~4週間ほどで結果表が郵送され、医師による結果説明は予約制、料金は無料だ。

まず驚いたのが、結果項目の多さ。これまで私が受けてきた自治体の検査結果とは比にならないくらい、事細かに結果が記されている。それらを一つひとつ追いながら、また、腹部超音波、胸部レントゲン、頭部MRIの結果については画像を見ながら、気になるポイントを詳しく解説してくれた。

結果説明

意外と長いと思った20分の検査だったが、これだけの画像を目の当たりにするとスゴイの一言。あらためて医学の進歩に感心してしまった。

そしてやはり、初めて見る自分の頭の中の画像は衝撃的だった。縦横に輪切りにされた画像は、頭のいびつさがあらわになっていると同時に、脳や血管がくっきり。立体的に加工された画像まであった。そのクオリティの高さに、自分の心の中まで見透かされてしまうのではないかという、なんともいえないこそばゆさまで感じてしまったほどだ。

この脳ドックで見つかる異常の発見率は、くも膜下出血の原因となる脳動脈瘤が5%程度隠れ脳梗塞ともいわれる慢性虚血性変化(加齢性変化や陳旧性脳梗塞)は、50代以上になると多くの人に見つかるという。脳はほとんど使われていない器官ということで、どちらも自覚症状がまったくないことが多く、調べてみて初めて異常に気づく人がほとんどなのだとか。これぞ脳ドックの意義といえるだろう。

ちなみに、異常の診断を受けた場合には、その状態にもよるが、精密検査や経過観察がすすめられるという。一方、何も異常が見つからなかった場合は、年齢や動脈硬化などのリスクの有無にもよるが、3年ごとの検査でいいそうだ。また、脳ドックは頭痛に悩んでいる人がよく受けるそうだが、異常との関連性はあまりなく、それよりも、家族にくも膜下出血や脳出血、脳梗塞を起こした人がいる人、また、高血圧や高脂血症、糖尿病、喫煙など動脈硬化のリスクのある人に、より受ける価値があるとのことだった。

さて、今回の私の結果は…総じてまずまずといったところだが、これまで受けてきた自治体の検査ではオールAの優等生だったのが、今まで調べたことがない一部の項目に「要経過観察・生活改善」というマークがついてしまい、ちょっとがっかり。でも、私が当初疑問に思っていた自治体の健康診断と人間ドックの違いについて、前者はおもに生活習慣病予防を目的としているのに対し、後者はより幅広い病気のもとを探るものなのだと知り、やはり病気の早期発見には人間ドックが有効なのだと実感した。それともう一つ、先生の話の中で印象に残ったのが、「一病息災」という言葉。1つくらい持病があるほうが、健康に気を配るのでかえって長生きする。確かにそうかもしれないし、人間、年を重ねたらそれくらい前向きな気持ちが大切なのだなと思った。

女40代、まだまだやりたいこと、やり足りないことがたくさん。今後の人生を謳歌するためにも、もう無理や無茶はきかない年であることを自覚しつつ、より身体を気づかう生活を心がけながら、人間ドックも定期的に受けていこうと、心に誓う私であった。

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Colorda編集部