普段から耳にする機会が多い「食物酵素」。実は2種類あるのをご存知でしょうか。よく聞くのは消化酵素…ではもう1つは?
食物酵素の2つの種類
- 消化酵素 : 消化をサポートする酵素
- 代謝酵素 : 基礎代謝をサポートする酵素
食物酵素を多く含む食品を食べれば、体内にある消化酵素を消化のために使わなくてもよいので、体内に常に酵素がある状態になります。その酵素を代謝に使えば毒素の排泄も盛んになるので、体調が改善されると言われています。
食物酵素の効果効能
- 便秘解消
- 美肌効果
- 血液サラサラ効果
- 免疫力アップ
- 新陳代謝促進効果
- デトックス効果
このため、食物酵素を多く含む食べ物を積極的に食べる「ローフード」や「酵素食」が注目されているのです。
食物酵素を豊富に含む食べ物
- 生の野菜
- 生のフルーツ
- 発酵食品
酵素は熱に弱く、48度以上に加熱するとその働きが半減するといわれています。そのため、「生で食べる」「ジュースにする」という方法で摂取することが多いのですが、そのような食べ方は体を冷やしてしまい、夏の暑い時にはよいのですが寒い時期にはおすすめ出来ません。
そこで、オーガニック・マクロビオティックでは冬場に酵素を上手に摂取するための方法として、「塩」を加えることをおすすめしています。生の野菜や果物は体を冷やす「陰性の食べ物」ですので、体を温める「陽性の塩」と合わせると、陰陽バランスが整い、体に負担をかけることなく食物酵素を摂取することが出来ます。また、ドライフルーツにも食物酵素がたっぷりと含まれていますので、冬は生の果物ではなく太陽の光で乾燥させたドライフルーツを積極的に食べるようにしてみてください。
文/マクロビオティック料理教室G-veggie はりまや 佳子
ライタープロフィール
1963年東京生まれ、大田区在住。
武蔵野女子大学(現武蔵野大学)短期大学部家政科卒。建設会社受付嬢、英会話学校マネジャー、船井総合研究所勤務、うどん屋女将を経て、1993年より出版社に勤務。書店営業ののち単行本編集者となる。家族が西洋医学では完治できない重篤な病に冒され、療養のために10年前からマクロビオティックを実践し始める。2005年に退職後、米国クシ・インスティテュートに留学し、キャリアトレーニングプログラム・レベルⅢを卒業。インストラクターの資格を取得。2006年3月に大田区にてマクロビオティック料理教室G-veggie(ジィ・ベジィ)を立ち上げ、現在10年目を迎える。在籍生徒数は約200名で、北は北海道、南は九州から通っている生徒さんも多数。2012年10月30日にキレイ料理レストラン&スクール「G&V」を東銀座にオープン。2015年2月日本オーガニックライフ協会を設立。