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人間ドック・健診Q&A

女性用の人間ドックって何が違うの?

Answer

一般的な人間ドックとの違いは、「女性特有の病気に特化した検査」という点です。

女性特有の病気を見つける検査

女性用の人間ドックが、一般的な人間ドックと違う点は、「女性特有の病気に特化した検査」も行っていることです。女性特有の病気とは、乳がんと子宮がん(子宮頸がん、子宮体がん・卵巣がんなど含む)を指します。

乳がんは30歳代から増加し始め、40歳代後半から50代前半に罹患率のピークを迎えます。その後はほぼ一定に推移し、70歳代後半に入ると減少していきます。子宮頸がんは20歳代後半から疾患率が増えていき、30代歳後半から40歳代前半にピークを迎えます。子宮体がんと卵巣がんは50~60歳代で罹患率のピークを迎えるのが特徴です。

そのため、女性が特に気をつけなければいけないがんは、乳がんと子宮がんです。この2つは、自覚症状のない状態で進行することが多く、がんの進行を逃してしまうと命を脅かしてしまいます。そこで、女性用の人間ドックで早期発見することが有効です。
■乳がん検診について
2008年度に厚生労働省から「40歳以上の女性に対して、2年に1度問診およびマンモグラフィー検査を行う」という指針が通達されています。また、近親者に乳がんや子宮がんの人がいる場合は遺伝的に発症リスクが高い場合があります。乳がん検診では以下の検査項目を行ないます。

●マンモグラフィ検査
マンモグラフィ検査は、エックス線を乳房に当て観察する検査です。検査機械で片方ずつ乳房を挟み、乳房の厚みを均一にして撮影します。そのため、撮影の際に痛みを感じることもあります。早期の乳がんを発見するのに有効です。
「マンモグラフィ検査」についてもっと詳しく見る→

●乳腺エコー検査(乳腺超音波検査)
乳腺エコー検査は、乳房に超音波を当て、組織に当たり跳ね返ってきた超音波から画像を形成する検査です。エックス線を使用しないため、被ばくしません。また、検査の途中で痛みを感じることも少ないです。
「乳腺エコー検査(乳腺超音波検査)」についてもっと詳しく見る→

●乳房視触診
医師が乳房を触り、しこりの有無や皮膚に張りがないか診ます。また、皮膚が変色していないか、乳房の色が変わっていないかなどを視診する検査です。
「乳房視触診」についてもっと詳しく見る→

■子宮がん検診について

子宮頸がんは、ヒトパピローマウイルスというウイルスに感染していると、発症するといわれています。おもに、性行為で感染するウイルスですが、女性の約80%が保有しているウイルスでもあります。女性は子宮頸がんに対する発症リスクが高く、また20代などの若い世代でも発症する可能性があるので、子宮頸がん検診を定期的に受けるようにしましょう。また年齢に応じて、子宮体がんや卵巣がんを調べる検査も追加していきましょう。

検査では、以下の項目を行います。

●子宮頸部細胞診
子宮頸部細胞診とは、子宮頸部を綿棒などでこすり、細胞を採取してがん細胞が含まれていないか検査する方法です。
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●HPV検査
HPV検査とは、子宮頸がんを誘発する恐れのあるヒトパピローマウイルスに感染していないかを調べる検査です。
「HPV検査」についてもっと詳しくみる→

●経膣エコー(経膣超音波)検査
経膣エコー検査とは、膣内に超音波を流して跳ね返ってくる画像をもとに子宮の状態を調べる検査方法です。経膣エコー検査によって、子宮全体や卵巣の様子もわかります。
「経膣エコー(経膣超音波)検査」についてもっと詳しくみる→

●コルポスコピー(膣拡大鏡)検査
コルポスコピー検査とは、特殊なカメラを使用して膣を拡大しながら診る検査方法です。
「コルポスコピー(膣拡大鏡)検査」についてもっと詳しくみる→

●子宮体部細胞診
子宮体部細胞診とは、子宮の奥にある子宮体部の細胞を採取して、がん細胞が含まれていないか検査する方法です。
「子宮体部細胞診」についてもっと詳しくみる→

●骨盤MRI検査
骨盤MRI検査は、身体に当てた磁気が体内の水分と作用し、画像形成をする検査です。
「骨盤MRI検査」についてもっと詳しくみる→

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この記事の監修ドクター

上 昌広(かみ まさひろ)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所理事長
マーソ株式会社 顧問
1993年東京大学医学部卒。1999年同大学院修了。医学博士。
虎の門病院、国立がんセンターにて造血器悪性腫瘍の臨床および研究に従事。2005年より東京大学医科学研究所探索医療ヒューマンネットワークシステム(現・先端医療社会コミュニケーションシステム)を主宰し医療ガバナンスを研究。 2016年より特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長。
山本 佳奈(やまもと かな)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所 研究員
1989年生まれ。滋賀県出身。医師。
2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。ときわ会常磐病院(福島県いわき市)・ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員、東京大学大学院医学系研究科博士課程在学中、ロート製薬健康推進アドバイザー。著書に『貧血大国・日本』(光文社新書)
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