最近、少し口臭が気になるということはありませんか。もしかしたら歯周病が原因かもしれません。歯周病は中年層の特有の病気と思われがちですが、25~29歳でも70%以上で歯周病の兆候がみられることが明らかになっています。初期や中期には気づきづらいので、歯周病の症状がないか、今一度チェックをしてみましょう。
歯周病はどんな病気?
歯周病は、歯を支える歯肉やその周辺組織が炎症を起こす病気です。歯と歯肉の間の清掃が不十分だと、たくさんの細菌(歯垢)が溜まり、歯肉のあたりが「炎症」を帯びて赤くなったり、腫れたりします。進行すると歯周ポケットと呼ばれる歯と歯肉の境目が深くなり、歯を支える土台が溶け、歯がグラグラしたり、歯を失ったりしてしまいます。
体全体のことを考えても対処しておきたい病気
歯周病は歯の炎症にとどまらず、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病、早産、骨粗鬆症など、多くの疾患に関連すると言われています。歯周病は、初期や中期には痛みがなく、自覚症状がないまま進行していくのが特徴です。最悪の事態を避けるため、早めに見つけたいものですね。
あなたも要注意!? 歯周病セルフチェック
以下の10のリストは、一般的な歯周病患者に見られる症状の特徴です。あなたの口内環境はどうなっているか、一度今の状態をチェックしてみましょう。早速、当てはまる個数をメモしましょう。
- 起床時に口の中がネバネバする
- 食べ物が歯と歯の間に挟まりやすい
- 口臭がする
- 歯磨きの際に出血することがある
- 虫歯がないのに冷たいものがしみる
- 固いものを噛むと歯が痛む
- 歯が長くなったように見える
- 歯ぐきが赤く腫れている
- 歯ぐきから膿が出ることがある
- グラグラと動く歯がある
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0個:この調子で歯の健康を保ちましょう
1〜3個:歯肉炎の可能性があるので、歯の磨き方を見直しましょう
4〜6個:歯肉炎の可能性があるので、念のため歯科で検査をおすすめします
7〜10個:歯周病が進行している可能性があるので、早期に治療をしましょう
いくつチェックがつきましたか?もし少しでも不安があれば、行きつけの歯科医院で診察をしてもらいましょう。忙しかったりするとついつい病院は後回し。もう我慢できないというところまで我慢してしまったりしますが、歯は一生もの。これからも好きな食事を楽しむためにも、体の健康のためにも大切にしたいものですね。
文/Dr.note
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