鹿児島県の人口は165万6千人であり、その年齢分布は15歳未満が13.7パーセント、15歳以上64歳以下が57.8パーセントであり、65歳以上の高齢者は44.4パーセントとなっています。鹿児島県内の医療施設数は離島を含めますと病院が261施設、そして一般診療所が1415施設となっていますが、その内人間ドックなどの検査を受けることが可能な健診受信可能施設(人間ドック学会の機能評価認定施設)は3施設であり、数自体多くはありません。
鹿児島県における死因順位については、50歳から74歳までの男子が癌などの悪性新生物が40パーセント近くを占め1位。心疾患が15パーセントで2位、そして脳疾患が10パーセントで3位となっています。女性については50歳から64歳までで悪性新生物が55パーセントと半数以上を占めており死因1位、心疾患や脳疾患はそれぞれ10パーセントの割合となっています。全国の死亡率と比較すると、悪性新生物と心疾患の死亡率は若干下回っていますが、脳疾患の死亡率は全国平均より高めです。
鹿児島県では健康寿命延伸のために、全国的に展開されているプラス10運動を実施しています。また、全国平均と比較しても死亡率が高い脳疾患に対しての取り組みとして、平成23年度に『脳卒中対策プロジェクト』を立ち上げており、脳卒中の発症や脳疾患の重症化の予防対策に対して重点的、集中的に取り組んで死亡率の減少を図っています。 また県内のいたるところから温泉が湧き出ており、鹿児島県民の健康づくりに欠かせないものとなっています。