長崎県の人口は、平成28年1月の時点で137万4830人となっており、その年齢分布は15歳未満が13.6パーセント、15歳以上64歳以下が60.4パーセント、そして65歳以上が26.0パーセントとなっており、その内75歳以上が全体の14パーセントを占めています。長崎県には病院などの医療施設が131ヶ所あり、人間ドックなどの検査を受けることが出来る健診受診可能施設(人間ドック学会による機能評価認定施設)は3ヶ所存在しています。
長崎県における死因順位については、男女とも死因の1位が癌などの悪性新生物となっており、以下2位が心疾患、3位肺炎、4位脳血管疾患という状況です。また、長崎県の死亡率(人口10万対)については悪性新生物が354.1、心疾患192.9、肺炎128.3、脳血管疾患が106.3となっており、これは全国の死亡率(悪性新生物290.3、心疾患156.5、肺炎97.8、脳血管疾患94.1)と比較すると、いずれも数値が高くなっている傾向にあります。
長崎県では、県民が健康に暮らせる生活の実現を図るため、健康寿命の延伸などの健康づくりの取り組みとして平成13年度から平成34年度にわたり『健康ながさき21市推進事業』を展開しており、生活習慣を原因とする病気の発病を防止し、壮年期死亡の減少や県民の健康寿命の延伸そして生活の質の向上を目指しています。主な取り組みとしては健診による健康づくり、生活習慣病の重症化予防、健康寿命の延伸と健康を支え守るための社会づくりなどがあります。