2016.3.7

歌が上手くなりたい人がやるべき練習法と上手に歌うコツ

やっぱり歌が上手くなりたい!

Young Women Singing at Karaoke Party歌が苦手な人は「人前で歌っても恥ずかしくない程度に上手くなりたい」、歌が得意な人は「カラオケで高得点を取るために、もっと上手くなりたい」「さらに難しい曲を歌いこなしたい」と、思うことがあるのではないだろうか。ボイストレーニングを受け、専門的に学ぶと歌唱力がアップするというが、プロを目指すわけでもない限り、なかなかそこまでは踏み切れない。そこで、自宅で手軽にできる上達法を紹介しよう。

歌を上手く歌うためにするべきこと

歌が上手い人は、何ができていて、どこが違うのか。ひとつ目に、声量があり、声が聴きとりやすい、ふたつ目に、ピッチと呼ばれる音程が正確、3つ目にリズムがとれている点が挙げられる。これらのポイントを改善するために、簡単な練習法がある。

まず、声量に関して効果的なのが腹式呼吸だ。ヒトは普段、肺に空気を溜めて吐く胸式呼吸をしているが、歌うときはへその下あたりにある丹田に空気を溜めよう。そうすることで喉を痛めず、また声が共鳴し響くようになる。やり方は簡単。口から息を吐ききってから、鼻からゆっくり息を吸い、再び口から息を吐く。このとき、下腹が膨らむのを意識しよう。ほかにも、息を出し切ってから、ペットボトルをくわえて、ペットボトルが潰れるまで空気を吸う方法もある。あわせて運動後、息が切れた状態で歌う練習をすると、効果的だ。

音程の正確さを養うには、1音ずつ、楽器で正しい音程を出し、同じ高さで声を出すトレーニングがある。1音1音、正確に音程を歌えるようになったら、次に、リズム感を身につけるために、メトロノームなどを使い、リズムを意識して歌う練習をしよう。メトロノームは、スマートフォンのアプリを利用することもできる。さらに自分の歌声を録音して、もとの歌と比べて聴いてみると、どの部分がずれているのかがわかる。

歌を上手く聴かせるコツを知っておこう!

歌を上手に聴かせるために知っておきたいのは、自分の音域だ。カラオケで歌うとき、自身の声が原曲のキーより低い、または高いのに、そのまま無理をして歌っていると、聴き苦しい歌声になってしまう。ただ、キーを変えると、もとの歌が持つイメージが変わってしまったり、音がとりづらくなったりするデメリットもある。

また、マイクの持ち方にも注意が必要だ。マイクのヘッド部分を覆うように持つと、音がこもり音質が悪くなってしまう。あまり口とマイクが離れないように持ち、斜めに持ったり持ち上げたりもせず、声を正面から当てるようにしよう。

「自分は音痴だから」とあきらめるのは、まだ早い。音程がとりづらい人は、歌詞は関係なく「あー」や「んー」という音だけで歌う練習をするのがおすすめ。ゆっくりとした曲ほどリズムをとるのが難しいので、速いテンポの曲を選ぶのもミソだ。

上 昌広(かみ まさひろ)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所理事長
マーソ株式会社 顧問
1993年東京大学医学部卒。1999年同大学院修了。医学博士。
虎の門病院、国立がんセンターにて造血器悪性腫瘍の臨床および研究に従事。2005年より東京大学医科学研究所探索医療ヒューマンネットワークシステム(現・先端医療社会コミュニケーションシステム)を主宰し医療ガバナンスを研究。 2016年より特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長。
山本 佳奈(やまもと かな)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所 研究員
1989年生まれ。滋賀県出身。医師。
2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。ときわ会常磐病院(福島県いわき市)・ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員、東京大学大学院医学系研究科博士課程在学中、ロート製薬健康推進アドバイザー。著書に『貧血大国・日本』(光文社新書)

Colorda編集部