毎日のナッツ摂取で、死亡率は20%も低くなる
ナッツは栄養価が高く免疫力を高めるアンチエイジング食材だ。そしてさらに、ピーナッツ、アーモンド、クルミなどのナッツ類をたくさん摂取する人は、がんや心臓病などを含めた総死亡率が低いという結果がニューイングランド医学誌に報告され、話題を呼んでいる。
ハーバード大学医学部のイン・バオ博士らは、米国看護師健康調査に参加した健康女性76,464人、米国医療従事者追跡調査に参加した健康男性42,498人に関してナッツ類の摂取量と様々な病気による死亡率の関連性を調査した。その結果、ナッツ類を食べない人に比べ、ナッツ類を食べる人の総死亡率は、週に1回未満の人は7%、週に1回の人が11%、週に2〜4回の人が13%、週に5〜6回の人が15% 、週に7回以上の人が20%も低いことが分かった。
ナッツの優れた栄養バランスが、心臓病やがんを防ぐ
死因別に死亡率を検討すると、心臓病、がん、呼吸器疾患、感染症、腎臓病、糖尿病での死亡率に有意の低下が認められた。バオ博士はナッツに含まれる不飽和脂肪酸、良質のタンパク質、食物繊維、葉酸やビタミンEなどのビタミン類、カリウムやカルシウムなどのミネラル分、カロテン類やフラボノイドなどのフィトケミカルが死亡率の低下に寄与したと考察する。