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2017.2.20

気をつけたいお口の中、「知覚過敏にならないお口の作り方」


冷たいものを食べたときにキーンとしみる「知覚過敏」。実は日本人の3人に1人が知覚過敏と言われています。その原因は毎日の歯磨きが間違っているからかもしれません。セルフチェックと正しい歯磨きの仕方を知って、予防対策していきましょう。

歯がしみたら、知覚過敏?

知覚過敏は、歯の内部の神経に刺激が伝わることで、染みたり、痛みを感じる症状です。歯はエナメル質で覆われており、その内側に「象牙質」と呼ばれる歯の柔らかい部分があります。通常はエナメル質で覆われていますが、エナメル質がはがれたり、歯周病などで歯茎が下がってしまったりすると、象牙質が露出し、歯の神経に直接刺激が伝わる原因となるのです。

セルフチェックをしてみましょう

歯がしみる症状は、3人に1人は悩まされる症状でもあります。ご自身の症状をチェックしてみましょう。下記項目のうち、一つでも当てはまると知覚過敏の疑いがあります。

  • 冷たいものや熱いもので歯がしみる
  • 歯ブラシの毛先が当たるとしみる
  • 酸っぱいものや甘いものがしみる
  • 歯肉が下がって歯の根元が露出している
  • しみる痛みは、10秒以内で治まる
  • 歯ぎしりをすることがある
  • 冷たい風をあてたときに歯がしみる

虫歯?知覚過敏?違いは痛みの持続時間

虫歯と知覚過敏は、症状がとても似ています。大きな違いは、知覚過敏の痛みは10秒以内で治まるのに対し、虫歯は慢性的・持続的に痛み続くこと。虫歯と知覚過敏は治療法が違いますので、症状が悪化する前に歯医者さんで検査と診断をしてもらいましょう。

自宅でできる知覚過敏の予防法

知覚過敏は、歯磨きの習慣とグッズを変えることで、自宅でも予防や対策が可能です。

1. 柔らかい歯ブラシで優しく磨く

歯ブラシの硬さは柔らかいものを選び、優しく磨きましょう。エナメル質は本来とても硬いものですが、少しずつ小さな傷がつき削れてしまう可能性があるのです。歯に溜まった「歯垢」はエナメル質を溶かす恐れもあるので、歯と歯の間、歯と歯茎の間を丁寧に磨きましょう。

2. 研磨剤の配合率が低い歯磨き粉を選ぶ

歯磨き粉の選び方にも注意しましょう。歯磨き粉には「研磨剤」が配合されているものがほとんどで、長期的に大量の歯磨き粉を使用しているとエナメル質が削れてしまいます。パッケージに低研磨・無研磨と書いてある物を選びましょう。また、「知覚過敏防止歯磨き粉」という歯磨き粉もおすすめです。象牙質の細い管をふさぐ成分によって、刺激が神経(歯髄)に伝わりにくくなります。正しく歯磨きをすると、1~2週間で症状がよくなることがあります。

1〜2週間で治らない場合には、知覚過敏だと思ったら虫歯だったというケースや、歯のくびれを埋めるなどの治療やマウスピースが必要になるケースがあるので、歯医者へ行くことをおすすめします。意外とほったらかしになりがちなお口の中。悪くなってからではなく、日頃からお口の中にも気を使ってあげたいですね。

文/Dr.Note
参考記事:世の中の3人に1人が知覚過敏?簡単診断と予防法!
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Colorda編集部