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この検査は何のための検査?

胃レントゲン検査(胃バリウム検査)

胃レントゲン検査(胃バリウム検査)とは?

胃レントゲン検査(胃バリウム検査)とは、造影液であるバリウムを飲んだ状態でレントゲン撮影を行い、食道から胃、十二指腸までをレントゲン撮影する検査です。胃X線検査または胃透視検査と言われる場合もあります。
おもに、ポリープや潰瘍(かいよう)、がんについて調べます。胃の形の変化や異常を観察するときにも有効です。

胃レントゲン検査(胃バリウム検査)の目的

胃レントゲン検査は、胃がんの早期発見のために行われます。胃の中を空っぽにした状態で、胃を膨らませる発泡剤を飲みます。
その後、バリウムを飲み胃の粘膜にバリウムを付着させます。この状態でレントゲン撮影を行うと、がんや潰瘍などを観察できます。

胃レントゲン検査(胃バリウム検査)で見つけられる病気

食道、胃、十二指腸に発生しているがんやポリープ、潰瘍など

胃レントゲン検査(胃バリウム検査)の注意点

喫煙者は、検査当日はタバコを吸ってはいけません。これは、タバコを吸うことによって胃液の分泌が促進され、胃が活動を始めてしまうためです。胃が活動するとバリウムは腸へ押し出されてしまいます。

また、検査のときに飲む発泡剤を飲んだあとはゲップがしやすくなりますが、ゲップをするとお腹が凹んでしまうためゲップを我慢するようにしましょう。

胃レントゲン検査(胃バリウム検査)の長所/短所

胃カメラと比較した場合、嘔吐反射が起きないため、身体への負担が少なくてすみます。
また、胃カメラ検査よりもスキルスタイプの胃がんを発見しやすいという特性があります。これは、スキルスタイプの胃がんは粘膜表面に現れにくいからです。

消化器系の検査は絶食が必要になることが多く、胃レントゲン検査も前夜から絶食の必要があります。これは、胃の動きを止めた状態で検査を行うためです。
また、検査前に飲む発泡剤はゲップを誘発しやすいですが、ゲップを我慢しなければいけません。これは、発泡剤を飲むことで胃をふくらませて、胃の内壁を観察しやすくするためです。胃の内壁は収縮すると、観察しにくくなるためこのような処置を行ってから観察します。
もしゲップをしてしまうと、レントゲン撮影の結果で、胃の粘膜に凸凹が出てしまいバリウム液が均一にならず濃淡のついた画像になります。さらに、エックス線を照射するため被曝するという短所があります。

胃レントゲン検査(胃バリウム検査)の流れ

1. 通常、検査前日21時以降から絶食
2. 検査の3時間前より水分摂取禁止
3. 発泡剤を飲み、そのまますぐにバリウムを飲む
4. 検査台の上に寝る
5. レントゲン撮影
6. 下剤を飲みバリウムを排泄

この記事の監修ドクター

上 昌広(かみ まさひろ)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所理事長
マーソ株式会社 顧問
1993年東京大学医学部卒。1999年同大学院修了。医学博士。
虎の門病院、国立がんセンターにて造血器悪性腫瘍の臨床および研究に従事。2005年より東京大学医科学研究所探索医療ヒューマンネットワークシステム(現・先端医療社会コミュニケーションシステム)を主宰し医療ガバナンスを研究。 2016年より特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長。
山本 佳奈(やまもと かな)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所 研究員
1989年生まれ。滋賀県出身。医師。
2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。ときわ会常磐病院(福島県いわき市)・ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員、東京大学大学院医学系研究科博士課程在学中、ロート製薬健康推進アドバイザー。著書に『貧血大国・日本』(光文社新書)
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