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この検査は何のための検査?

C型肝炎ウイルス(HCV抗体)

C型肝炎ウイルスとは?

C型肝炎ウイルスとは、肝臓に炎症を引き起こすウイルスです。C型肝炎ウイルスに感染しているかどうかは、血液検査によって調べることができます。

C型肝炎ウイルスの検査の目的

C型肝炎ウイルスなどにより肝臓に炎症を引き起こすと、慢性化して肝硬変や肝臓がんのリスクを高めます。C型肝炎ウイルス検査では、ウイルスに対する免疫ができていることを示す「HCV抗体」の有無を調べます。

C型肝炎は血液を介して感染するため、C型肝炎の家族歴がある人、過去に血液製剤の治療や血液透析、タトゥーなどを受けた人は、一度検査をすることが推奨されています。

C型肝炎ウイルスの検査で見つけられる病気

C型肝炎ウイルス検査は、C型肝炎ウイルスの感染の有無を知るのに役立ちます。

C型肝炎ウイルスの検査結果の見方

医療機関によってはC型肝炎ウイルスのことを「HCV」と略すことがあります。C型肝炎ウイルスの血系液検査の見方は次のようになります(※)。
● HCV陰性:C型肝炎ウイルスに感染していない可能性が高い
● HCV陽性:C型肝炎にウイルスに感染している可能性が高い
※参照:日本人間ドック学会

HCV陽性となった人には、現在C型肝炎ウイルスに感染している人だけでなく、過去にウイルスに感染していて現在は治癒している人も含まれます。現在では、両者を区別するために、HCV抗体の量なども合わせて調べるのが一般的です。

C型肝炎ウイルス(HCV抗体)の長所/短所

C型肝炎ウイルスを調べるには、採血で手軽に行うことができます。医療機関によっても異なりますが、検査結果は採血から通常1時間程度で確認できます。

人によっては採血の注射針による痛みを苦痛に感じることがあるかもしれません。採血で極度にストレスを感じると、副交感神経が緊張して、まれに冷や汗、低血圧、顔面蒼白、吐き気などの症状が現われることがあります(「迷走神経反射」といいます)。

採血では、消毒綿や手袋、注射針のなどの物品を使うため、アレルギーを起こす可能性もあります。特に、アレルギーでよくみられるのが、感染予防に使用されるアルコール綿です。アレルギーに心当たりのある人はあらかじめ、採血を担当する医療スタッフに伝えるようにしましょう。

また、採血の手技によっては神経損傷が生じることがあります。神経損傷は、注射の針先が神経に触れることで起こります。採血時にピリッとした刺激を感じたときは、採血の担当スタッフに伝えるようにしましょう。採血による神経損傷の多くは、2~3ヶ月で自然に治ります。

なお、採血後には、アザなど皮下血種ができることがありますが、数日以内で自然に吸収されます。

C型肝炎ウイルス(HCV抗体)の流れ

C型肝炎ウイルスを調べるには、採血が行われます。ここでは、腕からの採血の具体的な流れについて説明します。

1. ひじの内側など血管がはっきりと確認できる部分を露出させ、専用の小さな台に腕を乗せる。
2. 上腕部を「駆血帯」と呼ばれるひもやベルトで締める。
3. アルコール綿で消毒し、注射針を刺す。
4. シリンジ内の検体が血液でいっぱいになったら、アルコール綿で抑えながら針を抜く(ほかの項目の血液検査を行うために、複数の検体を取ることがある)。
5. 注射した部位に絆創膏を貼る。血が止まるまでの数分間、自身で圧迫しておく。
6. 完全に止血したら、絆創膏を剥がす。

この記事の監修ドクター

上 昌広(かみ まさひろ)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所理事長
マーソ株式会社 顧問
1993年東京大学医学部卒。1999年同大学院修了。医学博士。
虎の門病院、国立がんセンターにて造血器悪性腫瘍の臨床および研究に従事。2005年より東京大学医科学研究所探索医療ヒューマンネットワークシステム(現・先端医療社会コミュニケーションシステム)を主宰し医療ガバナンスを研究。 2016年より特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長。
山本 佳奈(やまもと かな)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所 研究員
1989年生まれ。滋賀県出身。医師。
2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。ときわ会常磐病院(福島県いわき市)・ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員、東京大学大学院医学系研究科博士課程在学中、ロート製薬健康推進アドバイザー。著書に『貧血大国・日本』(光文社新書)
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