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この検査は何のための検査?

大腸MRI検査

大腸MRI検査とは?

大腸MRI検査とは、MRIを使い、腹部臓器の断層写真を撮影する検査です。大腸がん、腸閉塞など腸疾患を見つけるのに適しています。

MRIはMagnetic Resonance Imaging(磁気共鳴画像撮影法)の略で、磁力や電磁波を使用して画像形成をする撮影方法です。臓器の断層的な画像を作るだけでなく、エックス線による被曝をせずに、腫瘍や結石、血液の流れを観察できます。

大腸MRI検査の目的

大腸MRI検査では、大腸がんが周囲組織へどれくらい広がっているのかを調べます。
特に観察するのは、骨盤のなかにあるリンパ節や肝臓に、大腸がんと直腸がんが転移していないかで、転移の有無を確認して、手術に役立てたり、超音波検査を実施したりします。
また、ほかの臓器でできたがんが、大腸や小腸に転移していないかを調べるときにも有効です。

大腸がんは、初期の段階で自覚症状がほとんど出ません。
たとえば初期の大腸がんの場合、肛門から指を入れてしこりの有無を確認する触診でも痛みを感じないケースがあります。腹痛などの症状が出て、がんを発見したときには、ある程度進行していることが多いです。大腸MRI検査は、このような初期の大腸がんの早期発見に有効です。

大腸MRI検査で見つけられる病気

大腸MRI検査は、次のような病気の診断に役立ちます。
・大腸がん
・腸閉塞など腸疾患
・転移の有無 など

大腸MRI検査の見方

大腸MRIの画像は、医師が確認し、所見がないか判断します。大腸がんがある場合は、画像に不均一な濃淡が映る特徴があります。さらに、周囲組織に逸脱して発展して映る特徴もあります。良性腫瘍の場合は、周囲組織との境界明瞭に映ります。

次に、大腸内視鏡などを行い、細胞を調べるなど詳しい検査に進みます。

大腸MRI検査の長所/短所

MRI検査は、放射線を使用しないため、CTやレントゲンと比べて被曝しないというメリットがあります。そのため、妊娠中の人でも受診することが可能です。
また、周囲組織への転移を確認できることも大きな特徴のひとつです。

一方で、検査中は身体を動かさずにじっとする必要があり、子どもには不向きです。
また、検査中は大きな音がするため、不快に感じる人もいます。検査寝台が狭く暗いため、閉所恐怖症の人はストレスを感じることがあります。

大腸MRI検査の流れ

1. 検査室に入る。
2. 検査台に乗る前にピアスや入れ歯・ネックレスなど金属を取り外す。
3. アイラインにも金属成分が含まれているため、女性の場合はメイクを落とす。
4. 検査台に仰向けになる。

この記事の監修ドクター

上 昌広(かみ まさひろ)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所理事長
マーソ株式会社 顧問
1993年東京大学医学部卒。1999年同大学院修了。医学博士。
虎の門病院、国立がんセンターにて造血器悪性腫瘍の臨床および研究に従事。2005年より東京大学医科学研究所探索医療ヒューマンネットワークシステム(現・先端医療社会コミュニケーションシステム)を主宰し医療ガバナンスを研究。 2016年より特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長。
山本 佳奈(やまもと かな)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所 研究員
1989年生まれ。滋賀県出身。医師。
2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。ときわ会常磐病院(福島県いわき市)・ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員、東京大学大学院医学系研究科博士課程在学中、ロート製薬健康推進アドバイザー。著書に『貧血大国・日本』(光文社新書)
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