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この検査は何のための検査?

子宮体部細胞診

子宮体部細胞診とは?

子宮体部細胞診は、膣の奥にある子宮の内側(内膜)をブラシなどでこすり取り、採取した細胞を顕微鏡で観察する検査です。

子宮体部細胞診の目的

子宮体部細胞診は、子宮内膜の細胞を採取して、病変があるかどうかを調べる検査です。病変の有無によって、子宮体がんの可能性を調べます。一般的な子宮がん検診では、子宮頸がんの早期発見を目的とした子宮頸部細胞診のみで、子宮体部細胞診は含まれません。子宮がん検診で医師が子宮体部細胞診も必要と判断した場合、閉経直前や閉経後の不正出血といった症状などがある場合に受診することが多い検査です。家族親族に子宮がん罹患者がいる場合は、定期的な受診が望ましいです。

子宮体部細胞診で見つけられる病気

子宮体部細胞診は、次のような病気を見つけるのに役立ちます。
●子宮体がん

子宮体部細胞診の検査結果の見方

子宮体部細胞診の検査結果の見方は次のようになります。
●陰性:正常
●陽性:がんの可能性がある
●偽陽性:異形細胞やがんと思われる細胞が認められる

※日本婦人科腫瘍学会より

子宮体部細胞診の長所/短所

子宮体部細胞診は、子宮の奥をブラシでこすり、細胞を採取します。短時間で終わらせることができますが、子宮頸部細胞診にくらべるとやや痛みをともないます。

婦人科の内診台の体勢は、両足を開いた状態で行うので、多くの女性は恥ずかしさを感じるかもしれません。医療機関の内診台には、カーテンやバスタオルなどを腰の部分に使用して、プライバシーの配慮がされています。

検査中は、痛みを感じたり出血したりする場合があります。出血は、通常数日以内に治まります。

子宮体部細胞診の流れ

子宮体部細胞診は次の流れで行われます。

1. 検査着を着用し、スカートやズボン、下着を脱ぐ。
2. 内診台に上がる。
3. 子宮を広げるための器具(膣鏡)を膣から挿入する。
4. 専用の器具で、子宮の内側をこすり取るか、吸引する。
5. 医師の指示に従い、内診台から降りて、衣類を着用して終了。

この記事の監修ドクター

上 昌広(かみ まさひろ)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所理事長
マーソ株式会社 顧問
1993年東京大学医学部卒。1999年同大学院修了。医学博士。
虎の門病院、国立がんセンターにて造血器悪性腫瘍の臨床および研究に従事。2005年より東京大学医科学研究所探索医療ヒューマンネットワークシステム(現・先端医療社会コミュニケーションシステム)を主宰し医療ガバナンスを研究。 2016年より特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長。
山本 佳奈(やまもと かな)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所 研究員
1989年生まれ。滋賀県出身。医師。
2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。ときわ会常磐病院(福島県いわき市)・ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員、東京大学大学院医学系研究科博士課程在学中、ロート製薬健康推進アドバイザー。著書に『貧血大国・日本』(光文社新書)
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