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この検査は何のための検査?

骨密度検査(DEXA)

骨密度検査(DEXA)とは?

骨密度検査(DEXA)とは、骨密度を測定する検査です。骨密度とは、骨の中にカルシウムや他のミネラルがどの程度詰まっているかを表します。検査にはエックス線や超音波を使用します。

骨密度検査は測定する部位によって名称が異なります。手の指を測定するのがMD法、腰椎や大腿骨を測定するのがDEXA(デキサ、DXAと記述することもある)法、足のかかとを測定する超音波法があります。今回はDEXA法を中心に紹介していきます。

DEXA法では2種類のエックス線を骨と軟部組織に照射します。もっとも信頼性があるとされている測定方法です。DEXA法では骨密度の基準値を若年成人(20歳~40歳)に設定し、これを100%として現在の骨密度が何パーセントなのかを測定します。

骨密度検査(DEXA)の目的

骨密度検査は、骨密度を測定し、主に骨粗鬆症のリスクを把握することが目的です。骨粗鬆症とは、骨の密度が疎(粗く)になっている状態です。骨粗鬆症になると、骨が折れやすくなるため、骨折のリスクが高まります。

骨は30歳~40歳をピークに、以降は加齢とともに減少していきます。また、女性の場合は閉経後に女性ホルモンの影響で骨密度が減少する「閉経後骨粗鬆症」が起こりやすくなります。そのため男性よりも女性のほうが骨粗鬆症を発症しやすいといわれています。

骨密度検査(DEXA)で見つけられる病気

骨粗鬆症、カルシウム代謝異常

骨密度検査(DEXA)の見方

若年成人の骨密度平均値を100%とし、実際の骨密度が何パーセントなのかを測定します。

骨密度検査(DEXA)の見方

骨密度が80%以上あれば正常です。骨が減少している状態が70~80%の場合、要注意になります。また、70%未満で骨粗鬆症のリスクが高くなります。この場合は、内服薬や注射で骨密度が低下するのを防ぐことや、転倒しないように足腰のリハビリをすることがあります。

骨密度検査(DEXA)の長所/短所

骨密度検査は、身体を傷つけることなく骨密度を調べることができます。さらに、検査時間が5~10分と短く、その場で結果がわかるため、身体的負担が非常に少ない検査と言えます。一方で、2種類のエックス線を照射するため、被曝するというデメリットがあります。ただし、エックス線の放射線量は胸部エックス線検査の1/3程度と少量です。

骨密度検査(DEXA)の流れ

1. 下半身を脱ぎ、大腿骨や腰椎が見えるようにする
2. 検査台に寝る
3. 大腿骨や腰椎にエックス線を照射

この記事の監修ドクター

上 昌広(かみ まさひろ)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所理事長
マーソ株式会社 顧問
1993年東京大学医学部卒。1999年同大学院修了。医学博士。
虎の門病院、国立がんセンターにて造血器悪性腫瘍の臨床および研究に従事。2005年より東京大学医科学研究所探索医療ヒューマンネットワークシステム(現・先端医療社会コミュニケーションシステム)を主宰し医療ガバナンスを研究。 2016年より特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長。
山本 佳奈(やまもと かな)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所 研究員
1989年生まれ。滋賀県出身。医師。
2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。ときわ会常磐病院(福島県いわき市)・ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員、東京大学大学院医学系研究科博士課程在学中、ロート製薬健康推進アドバイザー。著書に『貧血大国・日本』(光文社新書)
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