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この検査は何のための検査?

小腸カプセル内視鏡検査

小腸カプセル内視鏡検査とは?

小腸カプセル内視鏡検査とは、小型カメラ内蔵のカプセルを口から飲み込み、小腸を観察する検査です。

小腸カプセル内視鏡検査の目的

小腸カプセル内視鏡検査は、小腸の疾患を見つけることが目的です。従来の小腸造影検査やCT検査に代わる検査で、胃や小腸のがん、ポリープの有無などを調べることができます。胃内視鏡や大腸内視鏡で異変を観察できても、原因特定に至らなかった消化管出血などの検査にも使用されます。

小腸カプセル内視鏡が登場した当初は、腸閉塞のある人は適応外とされていました。ですが、近年ではダミーカプセルが登場し、小腸カプセル内視鏡検査を適応できるかどうかの事前検査を行えるようになりました。ダミーカプセルは、もし腸閉塞などで小腸のなかに取り残されても自然に崩壊され、身体に影響を与えません。そこで、一度ダミーカプセルを飲み、ダミーカプセルが出てきたら、小腸内カプセル内視鏡検査へと進みます。このようにすることで今まで適応できなかった人でも安全性の高い状態で使用できます。

小腸カプセル内視鏡検査で見つけられる病気

胃や小腸のがん、ポリープ、クローン病、潰瘍など

小腸カプセル内視鏡検査の見方

小腸カプセル内視鏡から得られた情報は、毎秒2コマのカラー画像としてレコーダーに記録されます。この画像を続映することで診断します。結果までは数日かかります。

小腸カプセル内視鏡検査の長所/短所

胃内視鏡検査や大腸内視鏡検査は小腸に到達できないため、小腸の検査は被曝をともなう小腸造影検査やCT検査に頼らざるを得ませんでした。しかし、小腸カプセル内視鏡検査は錠剤のように飲み込むだけのため、被曝の心配がないだけでなく喉の違和感のない検査です。検査開始から終了までは約8時間程度で、検査中は仕事や家事など通常の生活を送ることができます。

一方で、カプセルの動きをコントロールできないため、特定の場所を観察したくても難しいという側面があります。また、ポリープを発見してもその場で切除することができません。

小腸カプセル内視鏡検査の流れ

検査前日は消化のよいものを食べるよう指導があります。当日は飲食禁止です。

1. 腹部にデータレコーダーを設置
2. カプセルを水とともに服用
3. カプセル服用後は自由行動(2時間で飲水可能、4時間で飲食可能)
4. 検査から8時間後に再び来院し、レコーダー回収
カプセルは自然に排泄されます。排出されたかどうかがわからない場合は、レントゲンで確認することが可能です。

この記事の監修ドクター

上 昌広(かみ まさひろ)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所理事長
マーソ株式会社 顧問
1993年東京大学医学部卒。1999年同大学院修了。医学博士。
虎の門病院、国立がんセンターにて造血器悪性腫瘍の臨床および研究に従事。2005年より東京大学医科学研究所探索医療ヒューマンネットワークシステム(現・先端医療社会コミュニケーションシステム)を主宰し医療ガバナンスを研究。 2016年より特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長。
山本 佳奈(やまもと かな)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所 研究員
1989年生まれ。滋賀県出身。医師。
2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。ときわ会常磐病院(福島県いわき市)・ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員、東京大学大学院医学系研究科博士課程在学中、ロート製薬健康推進アドバイザー。著書に『貧血大国・日本』(光文社新書)
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