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この検査は何のための検査?

LOX-index検査

LOX-index(R)検査とは?

LOX-index(R)(ロックスインデックス)検査とは、脳梗塞や心筋梗塞の発症を予測する検査のことです。

LOX-index(R)検査の目的

LOX-index(R)(ロックスインデックス)検査は、日本のNKメディコ社が開発した、脳梗塞や心筋梗塞の発症リスクを把握することが目的の検査です。LOX-index(R)自体は、脳梗塞や心筋梗塞の発症リスクを評価する指標を指します。NKメディコ社によれば、指標は日本国内の約2,500人を11年間調査して研究した成果がベースになっており、LOX-index(R)の値が高い人は脳梗塞の発症率が3倍、心筋梗塞の発症率が2倍になるとしています。

LOX-index(R)には「sLOX-1」と「変性LDL」という物質が関与します。sLox-1と変性LDLは動脈硬化の原因となることがわかっており、これら2つの物質を調べることで、動脈硬化が進行する前の段階で、脳梗塞のリスクを調べることが可能です。

LOX-index(R)検査で見つけられる病気

動脈硬化のリスク(脳梗塞や心筋梗塞のリスク)

LOX-index(R)検査の見方

LOX-index(R)検査は動脈硬化のリスクを調べて、脳梗塞や心筋梗塞のリスク判定を行います。sLOX-1と変性LDLの組み合わせによって、高リスク、中高リスク、中リスク、低リスクの4段階にわけられます。脳梗塞や心筋梗塞のリスクが高いと判定された場合、生活習慣の改善や定期的検診を行います。

LOX-index検査の長所/短所

LOX-index(R)検査は採血で手軽に行うことができます。1回の採血量が5mlという少量で済むことが特徴です。また、動脈硬化が進行しない状態でも、動脈硬化のリスクを判定できるが長所としてあげられます。結果が出るまでは2週間程度を要します。

人によっては採血の注射針による痛みを苦痛に感じることがあるかもしれません。採血で極度にストレスを感じると、副交感神経が緊張して、冷や汗、低血圧、顔面蒼白、吐き気などの症状が現われることがあります(「迷走神経反射」といいます)。

採血では、消毒綿や手袋、注射針のなどの物品を使うため、アレルギーを起こす可能性もあります。特に、アレルギーでよくみられるのが、感染予防に使用されるアルコール綿です。アレルギーに心当たりのある人はあらかじめ、採血を担当する医療スタッフに伝えるようにしましょう。

また、採血の手技によっては神経損傷が生じることがあります。神経損傷は、注射の針先が神経に触れることで起こります。採血時にピリッとした刺激を感じたときは、採血の担当スタッフに伝えるようにしましょう。採血による神経損傷の多くは、2~3ヶ月で自然に治ります。

なお、採血後には、アザなど皮下血種ができることがありますが、数日以内で自然に吸収されます。

LOX-index検査の流れ

LOX-index(R)検査では、採血が行われます。ここでは、採血の具体的な流れについて説明します。

1. ひじの内側など血管がはっきりと確認できる部分を露出させ、専用の小さな台に腕を乗せる。
2. 上腕部を「駆血帯」と呼ばれるひもやベルトで締める。
3. アルコール綿で消毒し、注射針を刺す。
4. シリンジ内の検体が血液でいっぱいになったら、アルコール綿で抑えながら針を抜く(ほかの項目の血液検査を行うために、複数の検体を取ることがある)。
5. 注射した部位に絆創膏を貼る。血が止まるまでの数分間、自身で圧迫しておく。
6. 完全に止血したら、絆創膏を剥がす。

この記事の監修ドクター

上 昌広(かみ まさひろ)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所理事長
マーソ株式会社 顧問
1993年東京大学医学部卒。1999年同大学院修了。医学博士。
虎の門病院、国立がんセンターにて造血器悪性腫瘍の臨床および研究に従事。2005年より東京大学医科学研究所探索医療ヒューマンネットワークシステム(現・先端医療社会コミュニケーションシステム)を主宰し医療ガバナンスを研究。 2016年より特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長。
山本 佳奈(やまもと かな)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所 研究員
1989年生まれ。滋賀県出身。医師。
2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。ときわ会常磐病院(福島県いわき市)・ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員、東京大学大学院医学系研究科博士課程在学中、ロート製薬健康推進アドバイザー。著書に『貧血大国・日本』(光文社新書)
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