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この検査は何のための検査?

甲状腺エコー検査

甲状腺エコー検査とは?

甲状腺エコー検査とは、皮膚表面から甲状腺に超音波を当て、甲状腺から跳ね返った超音波を画像に処理して確認する検査です。その場で画像に処理できるため、リアルタイムで甲状腺の状態を知ることができます。必要に応じて、モニターの画像を写真として残します。甲状腺超音波検査とも呼ばれています。

甲状腺エコー検査の目的

甲状腺エコー検査は、甲状腺の大きさ、腫瘤の有無・位置・大きさ・性状を確認し、甲状腺に異常がないかどうかを確認する目的をもっています。甲状腺は頸部の表側にあり、甲状腺ホルモンをつくっている内分泌器官です。甲状腺ホルモンは身体の代謝を活発にする働きがあり、健康に欠かせないものとなっています。

甲状腺エコー検査で見つけられる病気

甲状腺エコー検査をすることで、次のような病気の診断に役立てることができます。

●甲状腺腫瘍
●バセドウ病(甲状腺機能亢進症)
●橋本病(慢性甲状腺炎)
●亜急性甲状腺炎
●甲状腺のう胞
●腺腫様結節   など

甲状腺エコー検査の結果の見方

甲状腺エコー検査では甲状腺の様子がモニター画面に映し出されるため、技術者(基本的に医師)がそれを見て診断に役立てます。エコー検査は濃淡のある白黒で表され、位置、大きさ、形状などを知ることができます。腫瘍がある場合にはそこの部分が黒色になり、石灰化すると白色になります。甲状腺炎は、炎症している部位の輪郭が不明瞭になります。画像は写真にして残すことができるので、検査後にその写真を見ながら結果を聞くことができます。

甲状腺エコー検査の長所/短所

甲状腺エコーの長所は、検査者の負担が少ないところです。皮膚の表面にプローブ(探触子)を軽く押し当てるだけで、検査時間は10~20分程です。レントゲンなどと違って被爆しないため、妊婦や子どもでも安心して受けることができます。甲状腺は皮膚表面に近いところにあるため、検査がしやすいのも長所の一つです。リアルタイムで甲状腺の状態を確認することができるため、病変の早期発見につながります。

甲状腺エコーの短所は、ゼリーを肌につけないといけないところです。ゼリーの感触が少し気持ち悪いと感じることもありますが、検査後にはしっかりと拭き取ってもらえます。甲状腺エコー検査で病変を発見するには技術者(医師や臨床検査技師)の技量が必要になるため、信頼できる技術者を選ぶことも大切です。男性は女性よりも甲状腺が下の位置にあるため、鎖骨に邪魔されて見えにくい場合があります。

甲状腺エコー検査の流れ

甲状腺エコー検査の流れは以下のようになっています。

1.検査用の椅子に腰かけて背もたれを倒す。
2.検査しやすいように頸部を露出する。
3.頸部にゼリーをつける。
4.画像を見やすくするために、室内の照明を少し暗くする。
5.画像を見ながら、頸部の皮膚表面にプローブ(探触子)を軽く押し当てる。
6.ゼリーを拭き取って終了する。

この記事の監修ドクター

上 昌広(かみ まさひろ)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所理事長
マーソ株式会社 顧問
1993年東京大学医学部卒。1999年同大学院修了。医学博士。
虎の門病院、国立がんセンターにて造血器悪性腫瘍の臨床および研究に従事。2005年より東京大学医科学研究所探索医療ヒューマンネットワークシステム(現・先端医療社会コミュニケーションシステム)を主宰し医療ガバナンスを研究。 2016年より特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長。
山本 佳奈(やまもと かな)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所 研究員
1989年生まれ。滋賀県出身。医師。
2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。ときわ会常磐病院(福島県いわき市)・ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員、東京大学大学院医学系研究科博士課程在学中、ロート製薬健康推進アドバイザー。著書に『貧血大国・日本』(光文社新書)
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