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この検査は何のための検査?

大腸レントゲン検査

大腸レントゲン検査とは?

大腸レントゲン検査は、肛門から硫酸バリウム(造影剤)と空気を入れ、バリウムを腸の粘膜に付着させてレントゲン撮影を行う検査です。大腸X線検査、注腸検査とも呼ばれています。大腸レントゲン検査を行うためには腸内を空にしないといけないため、前日より食事制限や下剤の服用などの準備が必要になります。

大腸レントゲン検査の目的

大腸レントゲン検査は、大腸の形状、がんやポリープなどの有無、隣接する臓器との位置などを確認することを目的としています。大腸の病気が疑われるとき、検便検査で異常がある場合などに行われます。大腸レントゲン検査で異常が見つかった場合には、再検査として大腸内視鏡検査が行われることがあります。

大腸レントゲン検査で見つけられる病気

大腸レントゲン検査をすることで、次のような病気の診断に役立てることができます。

●大腸がん
●大腸ポリープ
●大腸憩室症
●クローン病
●潰瘍性大腸炎  など

大腸レントゲン検査の結果の見方

大腸レントゲン検査は、濃淡のある白黒の画像で表されます。大腸の形状に異変があったり、がんやポリープなどがあったりする場合には画像に映し出されます。腸内に食べ物が残っていると、画像が見にくくなるため注意が必要です。

大腸レントゲン検査の長所/短所

大腸レントゲン検査の長所は、バリウムを使用することで、腹部レントゲン検査よりも大腸の様子がわかりやすくなるところです。腸内に癒着があり、大腸内視鏡検査での痛みが心配される場合に行われることもあります。

大腸レントゲン検査の短所は、検査を受ける準備が必要なところです。大腸レントゲン検査では腸内を空にしないとレントゲンに映らないため、前日から食事制限や下剤の服用などを行わないといけません。薬の影響も心配されるため、服用している薬がある場合には、あらかじめ医療スタッフに申し出るようにしてください。

肛門からバリウムを注入するため、肛門や下腹部の不快感もあります。使用したバリウムはそのままだと腸内で固まってしまう恐れがあるため、検査後には下剤を服用して排出します。

検査開始前に、腸の動きを抑える薬剤を注射します。この薬剤には少しぼんやりしたり、物が見えにくくなったりする作用もあるため、帰宅時には注意が必要です。なお、バリウムアレルギーのある人、腸閉塞の既往歴のある人、妊娠中の人は大腸レントゲン検査を受けることができません。

大腸レントゲン検査の流れ

大腸レントゲン検査の流れは以下のようになっています。

1.検査の前日より食事制限、下剤を服用して大腸内を空にする(前々日より開始する場合もあり)。
2.検査当日は絶食、水分摂取の制限を行う。
3.座薬を使用して排便する。
4.検査衣を着て検査台に横になる。
5.消化管の動きを抑える薬剤を注射する。
6.肛門からバリウム(造影剤)を注入する。
7.体位を変えながらレントゲン撮影をする。
8.検査後に下剤を服用してバリウムを排出する。

この記事の監修ドクター

上 昌広(かみ まさひろ)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所理事長
マーソ株式会社 顧問
1993年東京大学医学部卒。1999年同大学院修了。医学博士。
虎の門病院、国立がんセンターにて造血器悪性腫瘍の臨床および研究に従事。2005年より東京大学医科学研究所探索医療ヒューマンネットワークシステム(現・先端医療社会コミュニケーションシステム)を主宰し医療ガバナンスを研究。 2016年より特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長。
山本 佳奈(やまもと かな)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所 研究員
1989年生まれ。滋賀県出身。医師。
2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。ときわ会常磐病院(福島県いわき市)・ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員、東京大学大学院医学系研究科博士課程在学中、ロート製薬健康推進アドバイザー。著書に『貧血大国・日本』(光文社新書)
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