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この検査は何のための検査?

腫瘍マーカー CA72-4

腫瘍マーカーCA72-4とは?

腫瘍マーカーCA72-4は、血液中に含まれるCA72-4という物質の量を調べる検査です。

腫瘍マーカーは、がんにかかっているときに増えるタンパク質や酵素の量を調べる検査です。がんになると、がん細胞が特異的な物質を産生するようになり、血液や尿、体液に存在するようになります。腫瘍マーカーにはいくつかの種類があり、健康時でもみられる物質もあります。

腫瘍マーカーCA72-4を調べる目的

腫瘍マーカーCA72-4の血液検査は、CA72-4量を調べることで、胃がん、大腸がん、膵臓がんなどの消化器がんや卵巣がん、乳がんなどの可能性を知るために行われます。また、偽陽性率が低いため良性の腫瘍かどうかの判断や治療の効果を調べることに多く使われます。

腫瘍マーカーCA72-4の血液検査で見つけられる病気

腫瘍マーカーCA72-4の血液検査は、下記の診断に役立ちます。

 ●胃がん
 ●大腸がん
 ●膵臓がん
 ●肝臓がん
 ●腎臓がん
 ●卵巣がん
 ●乳がん
など

腫瘍マーカーCA72-4の結果数値の見方

血液検査における腫瘍マーカーCA72-4の基準値は、6.9U/ml未満です(名古屋臨床検査センターより)。

基準値は各医療施設や検査方法によって異なる可能性があります。

腫瘍マーカーCA72-4の血液検査の長所/短所

CA72-4の検査は、血液検査で簡単に調べることが可能です。ほかの腫瘍マーカーと比較し、偽陽性率が低いため良性の腫瘍か悪性かの判断に使われます。しかし、早期のがんでは検出率が低いとされており、がんの早期発見にはあまり適していないとされていますので、ほかの腫瘍マーカーであるCEAなども同時に検査することが多いです。

血液検査については、針を刺しますので痛みを伴います。先端恐怖症の人や痛みが苦手な人は苦痛が大きいでしょう。針を刺す前のアルコール消毒で肌が荒れてしまう人もいます。アルコールアレルギーがある方は、非アルコール性の消毒がある場合もあるので事前に伝えておきましょう。

また、針を刺すことで、神経損傷を起こしてしまうこともあります。頻度として1万回から10万回に1回と言われており、大抵の方は2~3ヶ月ほどで自然治癒します。万が一採血時にピリッとした痛みがあればその場で伝えましょう。

なお、採血後に青くアザになってしまったりすることがありますが、数日で消失します。

腫瘍マーカーCA72-4の血液検査の流れ

腫瘍マーカーCA72-4を調べるには、採血を行います。ここでは、腕からの採血の具体的な流れについて説明します。

1. ひじの内側など血管がはっきりと確認できる部分を露出させ、専用の小さな台に腕を乗せる。
2. 上腕部を「駆血帯」と呼ばれるひもやベルトで締める。
3. アルコール綿で消毒し、注射針を刺す。
4. シリンジ内の検体が血液でいっぱいになったら、アルコール綿で抑えながら針を抜く(ほかの項目の血液検査を行うために、複数の検体を取ることがある)。
5. 注射した部位に絆創膏を貼る。血が止まるまでの数分間、自身で圧迫しておく。
6. 完全に止血したら、絆創膏を剥がす。

<参考>
名古屋臨床検査センター 総合検査案内2020

この記事の監修ドクター

上 昌広(かみ まさひろ)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所理事長
マーソ株式会社 顧問
1993年東京大学医学部卒。1999年同大学院修了。医学博士。
虎の門病院、国立がんセンターにて造血器悪性腫瘍の臨床および研究に従事。2005年より東京大学医科学研究所探索医療ヒューマンネットワークシステム(現・先端医療社会コミュニケーションシステム)を主宰し医療ガバナンスを研究。 2016年より特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長。
山本 佳奈(やまもと かな)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所 研究員
1989年生まれ。滋賀県出身。医師。
2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。ときわ会常磐病院(福島県いわき市)・ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員、東京大学大学院医学系研究科博士課程在学中、ロート製薬健康推進アドバイザー。著書に『貧血大国・日本』(光文社新書)
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