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この検査は何のための検査?

頸部CT/3D-CT検査

頸部CT/3D-CT検査とは?

CTとは、Computer Tomographyの略で、日本語では「コンピュータ断層撮影」と呼ばれている検査です。

検査器具から照射されるX線の透過量をコンピュータで測定し、体内の状態を画像で描き出すことができる検査方法です。実際の検査では、身体を輪切りにしたような画像を何十枚も描き出し、並べて確認することで検査部位の全体像を把握しています。

3D-CTとは、このC T技術を応用した最新の検査方法で、CTで描き出された画像をコンピュータ処理し、撮影部位を立体的に描き出すことができる検査です。3D-CTで描き出した画像は、コンピュータ上で回転させることもでき、あらゆる方向から検査部位を確認することができます。

頸部CT/3D-CTでは、頸部(首まわり)に注目し、CT検査を行います。検査はCT機器のなかに横たわって行われます。一般的なCT撮影はその場で身動きせずに横たわっていればよいのですが、頸部は呼吸に伴う動きが大きく、うまく撮影できない可能性が高いため、実際に撮影している間(20〜30秒程度)は息を止めている必要があります。

頸部CT/3D-CT検査の目的

頸部CT検査では、頸部の骨や臓器の異常を発見することができます。とくに、喉のあたりにしこりがある場合、甲状腺腫瘍の有無を調べるために行われることがあります。

また、3D-CTでは頸部全体の状態を360度観察することができるため、頸部血管や頸椎の異常がないかを調べるためにも利用されます。

頸部CT/3D-CT検査で見つけられる病気

頸部CT/3D-CT検査は、次のような病気の診断に役立てることができます。

 ●甲状腺腫瘍
 ●喉頭がん
 ●耳下腺や顎下腺の異常
 ●頸椎の異常
 ●頸動脈狭窄  など

頸部CT/3D-CT検査の結果の見方

頸部CT/3D-CT検査の結果は医師がチェックします。描き出された断層画像や立体画像を観察し、正常な状態と比較して異常所見がないかを確認します。写っている臓器や血管、骨などの大きさや形に異常がないかなども確認できます。

頸部CT/3D-CT検査の長所/短所

同じ画像検査であるMR検査に比べ、CTは比較的短時間で検査可能という特徴があります。レントゲンよりは時間と手間はかかりますが、膨大な数の断層画像を撮影することができ、レントゲンよりも詳細かつ広範囲にわたり確認することができます。一方で、少量ですがX線を使用するため、検査に伴う被曝のリスクがあります。

また、造影剤を使用して検査する場合、造影剤によるアレルギー反応が出現する可能性もあるため、注意が必要です。

頸部CT/3D-CT検査の流れ

一般的な頸部CT/3D-CT検査の流れは、下記のとおりです。

1.アクセサリーや眼鏡など、身につけている金属類を外す
2.CT検査台の上に仰向けになる
3.検査台の上で動かないようじっとしている
4.検査者の合図に合わせ、20〜30秒程度息を止める

この記事の監修ドクター

上 昌広(かみ まさひろ)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所理事長
マーソ株式会社 顧問
1993年東京大学医学部卒。1999年同大学院修了。医学博士。
虎の門病院、国立がんセンターにて造血器悪性腫瘍の臨床および研究に従事。2005年より東京大学医科学研究所探索医療ヒューマンネットワークシステム(現・先端医療社会コミュニケーションシステム)を主宰し医療ガバナンスを研究。 2016年より特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長。
山本 佳奈(やまもと かな)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所 研究員
1989年生まれ。滋賀県出身。医師。
2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。ときわ会常磐病院(福島県いわき市)・ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員、東京大学大学院医学系研究科博士課程在学中、ロート製薬健康推進アドバイザー。著書に『貧血大国・日本』(光文社新書)
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