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この検査は何のための検査?

頸部MRA検査

頸部MRA検査とは?

MRA検査とは、Magnetic Resonance Angiographyの略で、日本語では「磁気共鳴血管撮影法」と呼ばれる検査です。MRI検査と同様に、磁気の共鳴現象を利用して体内の様子を画像で描き出すことができ、病変を直感的に見つけることができる大変有効な検査のひとつです。

なかでも、頸部(首)を走行している血管を、MRI装置を利用して立体的に画像化し、血管の異常がないか検査するものが、頸部MRA検査です。

頸部MRA検査の目的

頸部MRA検査では、おもに頸動脈の異常がないかを検査するために利用されます。頸動脈は、脳に血液を送るための重要な血管です。この血管に動脈硬化や、その結果として狭窄が生じると、後々脳梗塞の原因となると言われています。

そのため、頸部MRAでは、頸動脈に狭窄が生じていないか、あるいは動脈硬化が進行していないかを確認することがおもな目的のひとつとなっています。

頸部MRA検査で見つけられる病気

頸部MRA検査は、次のような病気の診断に役立てることができます。

 ●頸動脈狭窄
 ●動脈硬化
 ●その他頸部血管の異常

頸部MRA検査の結果の見方

検査結果は、医師がチェックします。描き出された血管の画像を見て、正常より細くなっていないか、血管壁が異常に分厚くなっていないかなどを判断します。

頸部MRA検査の長所/短所

MRAでは専用の機械のなかに横たわっているだけで撮影が可能なため、レントゲンのような被曝や、血液検査のような痛みを伴うこともありません。そのため、受診者の身体的負担が少ない検査です。

一方、検査中は狭い機械のなかで30分程度動かずにいることが必要です。そのため、閉所恐怖症の人や、長時間動かずにいることに耐えられない人には向きません。

また、磁気を利用して撮影する検査方法のため、金属を身につけていると強大な磁力に引き寄せられ、重大な事故に発展したり、検査機械の故障につながったりする恐れがあります。そのため、検査の際には身につけている金属類をすべてはずなければなりません。過去の治療などで体内に金属を埋め込んでいる場合、素材や部位によっては検査ができない可能性もありますので、事前に担当医等に申告する必要があります。

頸部MRA検査の流れ

一般的な頸部MRA検査の流れは、下記のとおりです。

1. 検査前に身につけている全ての金属類を外す
2. 検査台に仰向けになる
3. そのまま検査が終わるまで動かず30分程度待機

この記事の監修ドクター

上 昌広(かみ まさひろ)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所理事長
マーソ株式会社 顧問
1993年東京大学医学部卒。1999年同大学院修了。医学博士。
虎の門病院、国立がんセンターにて造血器悪性腫瘍の臨床および研究に従事。2005年より東京大学医科学研究所探索医療ヒューマンネットワークシステム(現・先端医療社会コミュニケーションシステム)を主宰し医療ガバナンスを研究。 2016年より特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長。
山本 佳奈(やまもと かな)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所 研究員
1989年生まれ。滋賀県出身。医師。
2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。ときわ会常磐病院(福島県いわき市)・ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員、東京大学大学院医学系研究科博士課程在学中、ロート製薬健康推進アドバイザー。著書に『貧血大国・日本』(光文社新書)
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