富山県富山市蜷川373番地
富山県は人口約100万人の日本海に面する県です。その年齢別の人口分布を見てみますと、全国平均と比べ18歳を過ぎたところから進学や就職のために急激に落ち込みます。また65歳を過ぎると、全国の分布と比べて女性の分布が異常に多くなるのが特徴です。
厚生労働省によると県内の病院数は91軒となっており、人口10万人あたり8.4軒と全国平均よりかなり大きな値となっています。
検診が受けられる人間ドック学会の機能評価認定施設は2つあり、人口あたりの病院数からみるとやや少ないようです。
富山県の死因について厚生労働省の調べでは男女ともに死因の1位は悪性新生物で人口10万にあたりの死亡率が、男性177女性87とどちらも全国平均より低い傾向にあります。男性の場合2位心疾患、3位脳血管疾患、4位肺炎と順位は全国とほぼ変わりませんが、脳血管疾患の死亡率が平均より高い傾向にあります。女性では2位心疾患、3位脳血管疾患、4位肺炎と同様の傾向を示しており、脳血管疾患が平均より高いです。また男女ともに不慮の事故が死因として全国平均よりはるかに高い傾向にあります。
富山県では「富山県健康増進計画(第2次)」を策定し、県民が支え合いながら希望や生きがいを持ち、健やかに暮らせる活力ある社会の実現を目指しています。計画では、健康寿命の延伸を図ることを基本目標としています。具体的には、生活習慣の改善により、疾病の一次予防対策を推進し、合併症の発症や重症化の予防に重点をおくこと、乳幼児期から高齢期まで、自立した生活を営むことができるよう、ライフステージに合わせた心身機能の維持・向上を図ることがあげられています。