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人間ドック・健診Q&A

人間ドック後の再検査や精密検査で、結果は「異常なし」。なぜ?

Answer

人間ドックを受けた日の体調が検査結果に影響し疾患が疑われた可能性や、人間ドックの結果だけでは、医師側で確定診断に至らなかった可能性が考えられます。

疑わしい点は詳しく調べておく

再検査や精密検査になったのに、異常が見つからないことは珍しいことではありません。人間ドック当日に、血液や尿検査の数値が一時的に上昇して異常を示すこともあります。一時的なのか、慢性的なのかを調べるために再検査や精密検査を行います。その結果、異常なしになることがあります。

画像診断で疑わしい所見があるけれど、確定診断には至らなかった場合、違う角度から見たり、該当部分を重点的に調べたりして判断が必要になるケースもあります。その結果、問題がないこともあるのです。

ダブルチェックや実施数が多い医療機関を選ぶとよい

医師が画像や検査結果などを見て、正確に読み取り診断できるようになるには、長期にわたる訓練と努力、経験が必要と言われています。人間ドックを担当する医師の中には、通常の診察で画像診断をあまり行わない人もいます。訓練を受けていない医師の診断では、読み間違いなどが起きてしまい、異常を指摘されてしまうことがあるのです。本来あってはならないことではありますが、経験を積んでいる医師が少ない現状もあります。医療施設によっては、医師2人による診断の確認(ダブルチェック)を徹底しているところがあるので、そのような医療機関を選ぶことも大切です。

「再検査」、「精密検査」の項目があったら必ず再受診しよう

人間ドックには、健康状態の把握や疾患の早期発見だけではなく、将来的に疾患につながるような異常を発見し、早期治療につなげていくという狙いがあります。そのため、「再検査」や「精密検査」が出た項目は、医師が慎重に診断を下したい部分とも言えるでしょう。受診者にとっては、不安な気持ちになってしまうことかもしれませんが、確実な診断をするために必要であるため、必ず再受診をしましょう。

この記事の監修ドクター

上 昌広(かみ まさひろ)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所理事長
マーソ株式会社 顧問
1993年東京大学医学部卒。1999年同大学院修了。医学博士。
虎の門病院、国立がんセンターにて造血器悪性腫瘍の臨床および研究に従事。2005年より東京大学医科学研究所探索医療ヒューマンネットワークシステム(現・先端医療社会コミュニケーションシステム)を主宰し医療ガバナンスを研究。 2016年より特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長。
山本 佳奈(やまもと かな)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所 研究員
1989年生まれ。滋賀県出身。医師。
2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。ときわ会常磐病院(福島県いわき市)・ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員、東京大学大学院医学系研究科博士課程在学中、ロート製薬健康推進アドバイザー。著書に『貧血大国・日本』(光文社新書)
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