再検査までに気をつけることは？

生活習慣を少しでも改善し、健康状態を整えましょう。

そもそも再検査の目的は？

再検査の時期は項目や施設によって異なりますが、再検査の通知をもらった人は生活習慣の改善を心がけましょう。再検査とは、人間ドックの日に検知した検査値の異常が、一時的なものだったかどうかを確認することが目的です。

特に異常値がでやすい項目は「中性脂肪」です。中性脂肪の値が高かった人には、再検査の日までに改善すべき食生活や運動方法などの資料が手渡されることが多いです。

再検査の日までに生活習慣を整えることができれば、経過観察という診断になることがあります。また、遺伝などの生活習慣以外の原因が見つかるきっかけにもなります。

再検査前日に注意すること

再検査前日に関する注意事項は、検査内容によって異なります。再検査には通常、医療施設への電話予約が必要になるため、予約の際に前日の注意事項を確認しておきましょう。特に胃の内視鏡検査は食事可能の時間が決められていることが多いため、注意が必要です。

再検査前に体調不良になってしまったら

再検査の3日前～前日にインフルエンザや風邪などの症状が出てしまった場合は、すぐに最寄りの医療機関を受診してください。インフルエンザや風邪などの症状がある場合は、血液検査の数値に影響が出てしまう可能性があります。また、無理をして再検査を受けても、他の受診者へ二次感染する恐れがあり、危険です。まずは最寄りの医療機関を受診して、その後に再検査をする受診施設に連絡をし、受診結果を伝え、指示を仰いでください。

再検査後も生活習慣の改善は継続を

再検査の日が終わると、元の生活に戻ってしまう人が見受けられます。それでは生活習慣が改善できたとはいえません。生活習慣が血液検査の値や画像診断に反映されますので、自身の健康のためにも、バランスの取れた食事や適度な運動、充分な睡眠を日頃から心がけるようにしましょう。

この記事の監修ドクター

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医療ガバナンス研究所理事長
マーソ株式会社　顧問

上 昌広（かみ まさひろ）

1993年東京大学医学部卒。1999年同大学院修了。医学博士。
虎の門病院、国立がんセンターにて造血器悪性腫瘍の臨床および研究に従事。2005年より東京大学医科学研究所探索医療ヒューマンネットワークシステム（現・先端医療社会コミュニケーションシステム）を主宰し医療ガバナンスを研究。 2016年より特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長。

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医療ガバナンス研究所 研究員

山本 佳奈（やまもと かな）

1989年生まれ。滋賀県出身。医師。
2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。ときわ会常磐病院（福島県いわき市）・ナビタスクリニック（立川・新宿）内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員、東京大学大学院医学系研究科博士課程在学中、ロート製薬健康推進アドバイザー。著書に『貧血大国・日本』（光文社新書）