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人間ドック・健診Q&A

受診する医療施設によって検査結果のデータが違うって本当?

Answer

検査の手法や使用する試薬が異なると、検査結果の数値データが異なることがあります。

検査結果は施設ごとにばらつきあり

検査の手法や使用する試薬は、医療施設によって異なることがあります。そのため、人間ドックを受ける施設によって検査結果にばらつきは出ます。この問題は20年以上前から取り上げられており、そのたびに検査の標準化を進め、同じ結果を得られるように改善されてきています。しかし、どんなに検査の標準化を進めても、検査の手法や使用する薬品などが国単位で統一されていないことなどが原因で、いまだにばらつきが出てしまっているのが現状です。

検査結果にばらつきがでるおもな原因は「溶血」

「溶血」とは、壊れた赤血球の成分が血清に混ざってしまうことです。血清とは、血液が分離したときにできる黄色、または透明の液体のことで、この血清に壊れた赤血球の成分が混ざると、血液検査の数値に誤差を生み出す原因になります。

溶血が起こる原因は、採血に使うアルコールの蒸発具合、注射器の引く強さ、注射針の太さ、試験管の運び方、試験管の素材など数多くあります。これらの原因に対して、各医療施設が注意を払ったとしたとしても、技術面で個人差が出るため溶血を完全に防ぐことは難しいと考えられます。

過去と今の数値変化に目を向けて

検査結果が医療施設ごとにばらつきがでてしまうことに注目するのではなく、検査結果の数字の変化に注目することのほうが、自身の健康状態を把握するには大切です。自身の過去の検査結果と現在の数値を見比べてどの項目に変化があるのかを調べることで、異常に気づくことができるからです。この点から、人間ドックを受ける医療施設は、なるべく前回と同じところにするとよいでしょう。

確定診断は数値のみでは行わない

検査の数値は、さまざまな要因によって左右されます。本当に身体が健康かどうかは、検査結果の数値だけで測ることができません。人間ドックの結果は、検査結果の数値も含め、問診や画像診断など、総合的なデータをもとに診断されます。

この記事の監修ドクター

上 昌広(かみ まさひろ)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所理事長
マーソ株式会社 顧問
1993年東京大学医学部卒。1999年同大学院修了。医学博士。
虎の門病院、国立がんセンターにて造血器悪性腫瘍の臨床および研究に従事。2005年より東京大学医科学研究所探索医療ヒューマンネットワークシステム(現・先端医療社会コミュニケーションシステム)を主宰し医療ガバナンスを研究。 2016年より特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長。
山本 佳奈(やまもと かな)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所 研究員
1989年生まれ。滋賀県出身。医師。
2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。ときわ会常磐病院(福島県いわき市)・ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員、東京大学大学院医学系研究科博士課程在学中、ロート製薬健康推進アドバイザー。著書に『貧血大国・日本』(光文社新書)
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