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人間ドック・健診Q&A

被ばく量が少ないCT検査はある?

Answer

MDCT(高分解能多列検出器)の導入により、被ばく量が少なくなりました。

MDCTは、心臓のような動く臓器が撮影できる

CT検査ではエックス線を少なからず浴びるため、撮影量や時間が長くなればなるほど被曝量は増加してしまいます。しかし、近年ではMDCT(高分解能多列検出器)を導入する病院が増えてきました。このMDCT(高分解能多列検出器)により、従来1列しかなかったエックス線を受ける検出器が32~64列へと増え、1回の撮影で大量の画像を得ることができるようになったのです。これにともない、撮影時間も短縮されたため、被ばく量も少なくなりました。

また従来のCT検査では輪切り画像のみ撮影が可能でしたが、MDCTは輪切り画像だけでなく、縦や横、斜めの断面画像や高分解能3D画像(3次元画像)も短時間で得ることができるようになりました。

さらに、MDCT(高分解能多列検出器)は、心臓のような動く臓器に対しての検査も可能にしています。これまで入院により血管に管を入れて行っていた冠動脈造影検査(心臓カテーテル検査)をしなくても、外来でしかも短時間で痛みのない検査を行えるようになっています。

以上のように、CT検査は最新機器の導入により、被ばく量の少ない検査を実現させていると言えるでしょう。

どの人間ドックの施設にも導入されているわけではない

被ばく量の少ないCT検査の機器はかなり高額であるため、施設によってはまだ導入されていないところもあるようです。

導入している施設は徐々に増えているものの、受診したい施設にMDCTが導入されているかは問い合わせてみないとわかりません。また、大学病院など比較的規模の大きい施設は設備が整っていることが多いです。MDCTによる検査を希望する場合は、規模の大きい施設から問い合わせてみるとよいでしょう。

この記事の監修ドクター

上 昌広(かみ まさひろ)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所理事長
マーソ株式会社 顧問
1993年東京大学医学部卒。1999年同大学院修了。医学博士。
虎の門病院、国立がんセンターにて造血器悪性腫瘍の臨床および研究に従事。2005年より東京大学医科学研究所探索医療ヒューマンネットワークシステム(現・先端医療社会コミュニケーションシステム)を主宰し医療ガバナンスを研究。 2016年より特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長。
山本 佳奈(やまもと かな)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所 研究員
1989年生まれ。滋賀県出身。医師。
2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。ときわ会常磐病院(福島県いわき市)・ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員、東京大学大学院医学系研究科博士課程在学中、ロート製薬健康推進アドバイザー。著書に『貧血大国・日本』(光文社新書)
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