検査結果がわかるまでどのくらいかかる?
一般的に、約2~3週間前後で結果が判明します。
検査当日に結果説明をしてくれる医療施設も
一般的に人間ドックを受け、すべての検査の結果がわかるのは、約2~3週間前後と言われています。ただし、日本人間ドック学会が定めた「機能評価認定施設」で人間ドックを受けた場合は、検診当日に検査結果の一部の説明があります。医療施設の検査室の充実度にもよりますが、説明のある項目は、血液検査や尿検査、心電図や聴力などの生理機能検査、画像診断の結果などです。
画像の最終診断に関しては、医師や検査技師などのダブルチェックによって行われることが一般的です。そのため最終結果は、後日郵送される受診結果票に記載されます。
受診結果票に異常ありと記載があった場合の対応
受診結果票には、医師の総合的な判定が記載されています。もし結果のなかに「再検査」、「要精密検査」、「要治療」などの判定があった場合は、人間ドックを受けた医療施設から結果を聞きに来るように要請があるので、必ず早めに聞きに行きましょう。人間ドックは、身体の異常を早期発見する目的で行っているものなので、疾患が見つかった場合、専門医療施設での早期治療を開始することが望ましいです。
受診結果票の紛失に伴う再発行について
受診結果票を紛失、破損してしまった場合の再発行可否に関しては、受診施設や契約内容によって異なります。また、施設によっては再発行時に本人確認をする場合があります。人間ドックを受診する前にあらかじめ確認しておくとよいでしょう。
勤務先や健康保険組合への受診結果票送付について
通常、勤務先からの費用補助がある場合は、勤務先や健康保険組合に結果が送付されることになっています。ただし、契約内容によって異なるため、受診前に確認しておきましょう。
この記事の監修ドクター

マーソ株式会社 顧問
虎の門病院、国立がんセンターにて造血器悪性腫瘍の臨床および研究に従事。2005年より東京大学医科学研究所探索医療ヒューマンネットワークシステム(現・先端医療社会コミュニケーションシステム)を主宰し医療ガバナンスを研究。 2016年より特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長。

2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。ときわ会常磐病院(福島県いわき市)・ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員、東京大学大学院医学系研究科博士課程在学中、ロート製薬健康推進アドバイザー。著書に『貧血大国・日本』(光文社新書)