人間ドックのマーソ
メニューを閉じる 無料会員登録

最大3.5%貯まる!

人間ドック・健診Q&A

超音波(エコー)検査はなぜ臨床検査技師が行うことがある?

Answer

超音波(エコー)検査は、医師以外にも、相応の経験や知識を有した看護師、准看護師、診療放射線技師、そして臨床検査技師であれば超音波検査を行うことができます。

臨床検査技師と超音波検査

臨床検査技師とは検査を専門的に行う職種のことであり、国家資格を必要とします。

臨床検査技師という職業が生まれたのは1970年で、それまでは、検査の多くは医師が行っていました。しかし、チーム医療を行う現代の医療事情や、検査が高度化になったことを受けて、法律が改正され、検査を専門的に行う臨床検査技師という職業が誕生しました。業務範囲は、検査を目的とした採血、尿の検査、超音波検査や心電図検査などの生理学的検査などです。2017年にも臨床検査技師等に関する法律が改正され、検体検査の精度確保のための責任者に臨床検査技師が指名されるなど、時代と社会の必要に応じて、臨床検査技師の業務は拡大しています。

高い技術力の証明、超音波検査士

日本超音波医学会では、超音波医学ならびに医療のレベルを維持、向上させることを目的として、1985年に「超音波検査士」の認定制度を開始しました。

受験条件には、「日本国の看護師,准看護師,臨床検査技師,診療放射線技師のいずれかの免許を有する」(日本超音波医学会Webサイトより)ことのほかにもいくつか掲げられており、相当程度の超音波検査の経験が必要です。また、超音波検査士を取得している臨床検査技師は、超音波検査において高い技術を持っているとみなされます。

経験が豊富な医療従事者が超音波検査を担当

このように、超音波(エコー)検査は、医師ではなく臨床検査技師が行うことのできる検査です。そもそも超音波(エコー)検査は、相応の知識と経験を持っている医療従事者が配置される検査です。

人間ドックで超音波(エコー)検査の担当者が臨床検査技師であった場合、とくに超音波検査士を取得している臨床検査技師であれば、安心して任せられると考えて問題ありません。受診する医療施設の臨床検査技師が超音波検査士を有しているかどうかは、Webサイトを確認したり、問い合わせたりするとよいでしょう。

この記事の監修ドクター

上 昌広(かみ まさひろ)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所理事長
マーソ株式会社 顧問
1993年東京大学医学部卒。1999年同大学院修了。医学博士。
虎の門病院、国立がんセンターにて造血器悪性腫瘍の臨床および研究に従事。2005年より東京大学医科学研究所探索医療ヒューマンネットワークシステム(現・先端医療社会コミュニケーションシステム)を主宰し医療ガバナンスを研究。 2016年より特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長。
山本 佳奈(やまもと かな)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所 研究員
1989年生まれ。滋賀県出身。医師。
2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。ときわ会常磐病院(福島県いわき市)・ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員、東京大学大学院医学系研究科博士課程在学中、ロート製薬健康推進アドバイザー。著書に『貧血大国・日本』(光文社新書)
人間ドック健診のご相談はこちらから