人間ドックのマーソ
メニューを閉じる 無料会員登録

最大3.5%貯まる!

人間ドック・健診Q&A

「異常なし」の結果のあとに病気発覚…なぜ?

Answer

人間ドックで「異常なし」でも全身が健康とは限りません。

検査をしていない身体の部位が健康とは限らない

人間ドックは、確かに全身をくまなく調べ、身体の隠れた異常を早期発見するための検査です。しかし、人間ドックは有用と考えられる検査項目のなかから、受診者が選んだ契約内容に沿って検査をしています。そのため、検査をしている項目で「異常なし」と判断されても、検査をしていない項目が「異常なし」と判断されたわけではありません。つまり人間ドックを受けたとしても、検査をしていない身体の部位が健康であるかはわからないのです。

「調子が悪い部位があるから人間ドックを受ける」は間違い

「最近調子が悪い気がするから、人間ドックを受けた」という人がいますが、これは大きな間違いです。人間ドックは健康な人を対象に、一律に契約した項目の検査を行なうため、それぞれの症状に合わせた検査は行っていません。

まず、どこか具合が悪いと感じたら、最寄りやのかかりつけの医療施設で早めに受診をすることが重要です。具合が悪い部位がわかっているのであれば、専門の科がある医療施設で専門的な検査を受けましょう。この場合、支払いには健康保険が適用されます。

人間ドックは健康な人に向けたものであり、疾患の「早期発見」を目的としていることを忘れないようにしましょう。

「異常なし」と言われても、生活習慣病の改善は継続を

生活習慣の改善は人間ドックが終わったあとも継続させましょう。生活習慣病は、日ごろの食生活や運動不足、睡眠不足の積み重ねで引き起こされる病気です。人間ドックを行う前のみ、生活習慣を改善しても意味がありません。生活習慣が引き起こす病気には「糖尿病」や「慢性腎不全」、「脂質異常症」、「高血圧」などがあります。健康な身体を維持するためにも、常日ごろから生活習慣を見直すことが重要です。

この記事の監修ドクター

上 昌広(かみ まさひろ)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所理事長
マーソ株式会社 顧問
1993年東京大学医学部卒。1999年同大学院修了。医学博士。
虎の門病院、国立がんセンターにて造血器悪性腫瘍の臨床および研究に従事。2005年より東京大学医科学研究所探索医療ヒューマンネットワークシステム(現・先端医療社会コミュニケーションシステム)を主宰し医療ガバナンスを研究。 2016年より特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長。
山本 佳奈(やまもと かな)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所 研究員
1989年生まれ。滋賀県出身。医師。
2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。ときわ会常磐病院(福島県いわき市)・ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員、東京大学大学院医学系研究科博士課程在学中、ロート製薬健康推進アドバイザー。著書に『貧血大国・日本』(光文社新書)
人間ドック健診のご相談はこちらから