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便秘

便秘とは?

便秘とは3日以上排便がない状態をいいます。また、排便があっても違和感が残っていると、便秘と判定されます。便秘は機能性便秘と器質性便秘に分けられます。

機能性便秘

生活習慣が原因で起きる便秘です。大腸の機能が低下することで便秘がおきますが、疾患が由来ではありません。機能性便秘はさらに2つに細分化することができます。

 ●弛緩性便秘
大腸のぜん動運動が弱くなったり、筋力が低下することによって、便を押し出すことができず、お腹のなかに便が滞留している状態です。水分が吸収されることで、硬い便になります。女性や高齢者に多い便秘です。

 ●痙攣性便秘
大腸が痙攣することで、便の通行を妨げることで起きる便秘です。過敏性腸症候群などがこの便秘にあたります。過敏性腸症候群とは、大腸の蠕動運動が乱れることで起こる排便障害をいいます。人間ドックなどの検査をしても、異常がないと判定されることが多く、また若年層や中年層で多くみられます。

器質性便秘

大腸や胃などに疾患があるときに便秘が起きます。器質性便秘は疾患が原因で起きることが多いため、放置してしまうと重篤な症状が出ることがあります。

便秘だからといって放置せずに、便秘に隠れた病気を発見するためにも放っておかないようにしましょう。

便秘の症状

便秘のおもな症状は、腹痛や腹部の張りです。器質性便秘の場合は、便潜血や腹部の激痛が出ることもあります。

便秘の原因と予防法

機能性便秘の原因は、胃や腸などの消化不良です。消化不良は、水分不足や寝たきりなどで、腸の運動機能が低下することでおきます。食物繊維の多い食材や水分を積極的にとり、運動量を増やすことを心がけるとよいです。

また、器質性便秘の原因は腸の腫瘍や炎症・閉塞などです。

便秘になりやすい人

便秘になりやすい人は以下の人です。
 ●偏食
 ●睡眠不足
 ●水分不足
 ●運動不足

便秘の検査

便秘を見つける検査には以下のものがあります。

血液検査

CRP値を測定します。大腸炎が起きているとCRP値の上昇が見られます。

大腸エックス線検査

肛門から大腸にバリウムと空気を注入して、エックス線で撮影します。便がどこに滞留しているか、視覚的に把握しやすいです。

便潜血検査

器質性便秘で、大腸内に腫瘍や炎症が起きていないか検査します。
「便潜血検査」についてもっと詳しく見る→

この記事の監修ドクター

上 昌広(かみ まさひろ)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所理事長
マーソ株式会社 顧問
1993年東京大学医学部卒。1999年同大学院修了。医学博士。
虎の門病院、国立がんセンターにて造血器悪性腫瘍の臨床および研究に従事。2005年より東京大学医科学研究所探索医療ヒューマンネットワークシステム(現・先端医療社会コミュニケーションシステム)を主宰し医療ガバナンスを研究。 2016年より特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長。
山本 佳奈(やまもと かな)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所 研究員
1989年生まれ。滋賀県出身。医師。
2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。ときわ会常磐病院(福島県いわき市)・ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員、東京大学大学院医学系研究科博士課程在学中、ロート製薬健康推進アドバイザー。著書に『貧血大国・日本』(光文社新書)
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