姫路市で人間ドック・健診(胃がん検査選択)が予約できる医療施設一覧

兵庫県姫路市で受診可能な人間ドック・健診(胃がん検査選択)1件の医療施設です。 人間ドックのマーソでは兵庫県姫路市の人間ドック・健診(胃がん検査選択)施設を検索し、予約することが可能です。
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三栄会 広畑病院 (兵庫県 姫路市)

三栄会 広畑病院 (兵庫県 姫路市)

特徴 生活習慣病やこれらが起因となる可能性もある3大疾病は、自覚症状のないまま進行してしまう危険があります
これらのリスクや病変を確認するためにも定期的な健診はとても重要です。
健診に何か異常がある場
... 合には、当院とツカザキ病院が連携し、アフターフォローをいたします。
これらのリスクや病変を確認するためにも定期的な健診はとても重要です。
健診に何か異常がある場合には、当院とツカザキ病院が連携し、アフターフォローをいたします。
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兵庫県姫路市広畑区夢前町3丁目1番1

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兵庫県 姫路市がこんな健康への取組みをしているって知っていますか

1.姫路市の特徴

1-1.姫路市の人口統計と高齢化率

姫路市は兵庫県の南西部、瀬戸内海に面する市です。2006年に飾磨郡家島町・夢前町、神崎郡香寺町、宍粟郡安富町を編入合併し、現在の姿となっています。国宝・世界遺産である姫路城が有名なほか、皮革をはじめとする伝統工芸も盛んな街です。

2021年11月現在の人口は約53.1万人(住民基本台帳による)です。国勢調査によれば、姫路市の人口は2010年の約53.6万人をピークに減少に転じ、現在も減少を続けています。なお、日本全体のピークは2008年、兵庫県全体のピークは2007年です(いずれも国勢調査をもとにした推計人口)。国立社会保障・人口問題研究所の2018年時点の推計によれば、姫路市の人口は2045年には約46.2万人まで減少するとされています。

2021年3月現在における姫路市の65歳以上の高齢者人口は約14.4万人で、高齢化率は26.9%です。2020年10月の日本全体の高齢化率は28.8%であることから、姫路市の高齢化率は全国よりも低いと言えます。姫路市は兵庫県の中心に位置しており、神戸や大阪といった関西の大都市へのアクセスがよいこと、姫路市自体もさまざまな産業が盛んであることから、幅広い年代が居住する市でもあります。これらが、姫路市の高齢化のスピードが日本全体よりもゆるやかである要因と考えられます。しかしながら、多くの地方自治体と同様に、総人口に対して高齢者人口の割合は増加しています。

姫路市の人口と高齢化率の推移
姫路市の人口と高齢化率の推移*姫路市「令和2年国勢調査結果による姫路市の人口及び世帯数(確報)について」および「姫路市人口動態調査」をもとに編集部で作成

1-2.姫路市の健康寿命

健康寿命とは、2000年に世界保健機関(WHO)が提唱した指標で、平均寿命から寝たきりや認知症など介護状態の期間を差し引いた期間を指します。日常生活に制限のない、自立した状態で過ごせる期間と言えます。

下記は、兵庫県が算出した、姫路市の平均余命と健康寿命、不健康である期間を示した表です。兵庫県では、介護保険要介護認定に基づいた要介護2〜5を不健康な状態(不健康である期間)、それ以外を健康な状態(健康寿命)として独自に算出しています。不健康である期間が長くなるほど医療費や介護費がふくらみ、公費負担が増大する要因になります。

男性女性
2010年2015年増減2010年2015年増減
平均寿命(歳)78.5580.17+1.6285.9086.61+0.71
健康寿命(歳)77.0878.76+1.6882.5183.46+0.95
不健康である期間(年)1.471.41-0.063.393.15-0.24

姫路市の健康寿命は介護保険要介護認定に基づく方法で算出されているため全国平均と比較することはできませんが、2010年と2015年を比較すると、男女ともに平均寿命・健康寿命のどちらも延伸しています。また、不健康である期間は男女ともやや短くなっていることから、順調に推移していると言えます。

2.姫路市の死因順位と割合

1981年以降、日本人の死因の第1位はがんです。以降、生活習慣病を主因とする疾患が上位を占めています。生活習慣病とは、生活習慣(食、運動、喫煙、飲酒等)が影響する一部のがんや心臓病(心疾患)、脳卒中(脳血管疾患)、糖尿病などを指します。人口動態調査によると、姫路市と日本全体の死因とその割合は下記のようになっています。

1位2位3位4位5位
姫路市
※2019年
悪性新生物(がん)
29..4%
心疾患
17.0%
脳血管疾患
8.1%
老衰
6.6%
肺炎
5.7%
日本全体
※2019年
悪性新生物(がん)
27.3%
心疾患
15.0%
老衰
8.8%
脳血管疾患
7.7%
肺炎
6.9%

姫路市の死因順位は上位3位を生活習慣病の三大疾患(がん・心疾患・脳血管疾患)が占めています。三大疾患の割合の合計をみると、日本全体が50.0%であるのに対し、姫路市は54.5%と大きく上回っています。一方、5位の老衰の割合は日本全国を2.2ポイント下回っています。要因として、姫路市は日本全体よりも高齢化が進んでおらず、比較的若い人口が多いことが生活習慣病の割合を引き上げ、また老衰など高齢者特有の死因割合を引き下げていると考えられます。

3.姫路市のがん検診の種類・費用

3-1.自治体主導の「5大がん検診」

日本では、厚生労働省の指針に基づき、自治体主導で実施されている「5大がん検診」と呼ばれるがん検診があり、全国各自治体とも受診率の向上を目指しています。5大がん検診は、胃がん、子宮がん(子宮頸がん)、肺がん、乳がん、大腸がんの5つの検診を指します。

5大がん検診は、加入している健康保険の種類に関係なく住民票のある自治体で受診することができます。検診の種類によって対象年齢や頻度は異なりますが、受診費の一部もしくは全額が公費で負担されます。ただし、企業に勤めている方などは、企業による健康診断にがん検診が含まれていることが多いため、自治体主導のがん検診受診者は国民健康保険加入者や後期高齢者医療保険加入者を含む、「勤務先などでの受診機会のない人」が中心です。

3-2.姫路市のがん検診

姫路市が実施しているがん検診の種類と費用は下記の通りです。太字は、姫路市独自の取り組みです。

姫路市のがん検診の種類・費用
種類検査項目対象者受診間隔費用
胃がん胃部X線検査(バリウム)、
もしくは内視鏡・ピロリ尿素呼気セット検査
・バリウム:40歳以上
・内視鏡・呼気セット検査:50歳
・バリウム:年1回
・内視鏡・呼気セット:1回のみ
●バリウム
・集団:1,500円
・個別:3,800円
●内視鏡・呼気セット(個別のみ):4,000円
子宮がん子宮頸部細胞診、子宮体部細胞診
※子宮体部細胞診は一定の条件に当てはまる人のみ
18歳以上偶数年齢女性2年に1回●子宮頸部
・集団:1,800円
・個別:2,200円
●子宮頸部+子宮体部(個別のみ):3,200円
肺がん胸部X線検査、喀痰検査
※喀痰検査は50歳以上で喫煙指数600以上の人のみ
40歳以上年1回●胸部X線:500円(集団のみ)
●胸部X線+喀痰検査:1,800円(集団のみ)
乳がんマンモグラフィ40歳以上偶数年齢女性2年に1回・集団:2,000円
・個別:3,000円
大腸がん便潜血検査40歳以上年1回500円(集団のみ)

姫路市のがん検診は、基本的には厚生労働省の指針に沿っています。特徴として、子宮頸がん検診を18歳から受診できる(厚労省の指針では20歳以上)ほか、胃がん検診において、50歳の方はピロリ菌検査(呼気による検査)を同時受診できる点が挙げられます。

3-3.姫路市のがん検診の無料クーポン

姫路市のがん検診の無料クーポンは下記の通りです。無料クーポンの種類が多い点と、とくに子宮頸がん検診・乳がん検診において、対象の年齢が幅広い点が特徴です。

種類検査項目対象年齢
胃がん胃部X線検査(バリウム)50、60歳
子宮頸がん子宮頸部細胞診20歳、30~50歳の偶数年齢、60歳の女性
肺がん胸部X線検査40・50・60歳
乳がんマンモグラフィ40~60歳の偶数年齢の女性
大腸がん便潜血検査40~60歳の5歳刻み年齢

また、次の方は無料でがん検診を受診できます。
・生活保護受給世帯の方
・市民税非課税世帯の方

詳細は姫路市サイトで確認してください。

4.姫路市のがん検診受診率と受診率向上のための取り組み

4-1.姫路市のがん検診受診率の現状

下記は、姫路市が実施した2015年度から2019年度の各がん検診の受診率の推移です。

姫路市のがん検診受診率推移
胃がん子宮頸がん肺がん乳がん大腸がん
2015年度6.4%43.5%9.0%38.0%11.1%
2016年度5.1%19.0%3.2%21.2%3.9%
2017年度4.7%15.7%2.9%20.7%3.6%
2018年度4.3%15.0%2.7%20.1%3.4%
2019年度4.1%15.0%2.6%20.9%3.2%

下記は、自治体主導のがん検診における2015年度から2019年度の日本全体の受診率の推移です。

自治体主導の日本全体のがん検診受診率推移
胃がん子宮頸がん肺がん乳がん大腸がん
2015年度6.3%23.3%11.2%20.0%13.8%
2016年度8.6%16.4%7.7%18.2%8.8%
2017年度8.4%16.3%7.4%17.4%8.4%
2018年度8.1%16.0%7.1%17.2%8.1%
2019年度7.8%15.7%6.8%17.0%7.7%

姫路市のがん検診受診率は、日本全体と比較すると子宮頸がん検診が同程度、乳がん検診は大きく上回っています。子宮頸がん検診と乳がん検診が一定の数値で推移している理由としては、姫路市のこれら2つの検診は無料クーポンの対象者が多いことが考えられます。しかしながら、その他のがん検診は節目の年齢で無料クーポンが配布されているにもかかわらず受診率は低く、受診率の向上が課題と言えます。

2016年度から一部の受診率が顕著に低下している要因としては、地域保健・健康増進事業報告における受診率の算定法の対象者が変更されたことが考えられます。また、過去に国のがん検診推進事業として、大腸がん検診、乳がん検診では40~60歳の間で5歳おき、子宮頸がん検診では20~40歳の間で5歳おきに無料クーポンが配布されていました。しかし、2016年から大腸がん検診は事業の対象外になり、2017年から子宮頸がん検診と乳がん検診の無料クーポンは検診開始年齢(子宮頸がん検診20歳、乳がん検診40歳)のみになりました。これら無料クーポン対象外の影響が受診率低下につながっていると考えられています。このため、自治体によっては独自の無料クーポンを配布したり、キャンペーンを実施したりして、受診率向上に努めています。

4-2.姫路市のがん検診受診率向上やがん予防のための取り組み

がん検診の受診率向上やがん予防に向けて、姫路市では次のような取り組みを行っています。

・肝炎ウイルス検診の実施
姫路市在住の40歳以上で、過去に肝炎ウイルス検査を未受診であれば、肝炎ウイルス検診を受けることができる。肝炎ウイルスは肝臓がんの主因のひとつであり、事前に適切な検査と治療を受けることで肝臓がんのリスクを低減することができる。自己負担額は、集団検診が1,000円、特定健診と同時受診の場合は1,100円、単独受診の場合は1,700円。40~70歳の5歳刻み年齢の市民には無料クーポンが配布され、自己負担額無料で受診可能。

・胃がんリスク検診の実施
日本人の胃がんの主な原因のひとつに、ヘリコバクター・ピロリ菌感染がある。ピロリ菌の感染を検査することで、胃がんの早期治療開始や、除菌による胃がんリスクの低減が期待できる。姫路市では、20・30・40歳の市民を対象に胃がんリスク検診を行っている。受診料は無料。

・レディース検診
女性特有のがん(子宮頸がん・乳がん)の検診において、レディース検診として他のがん検診とは別に女性のみ対象の集団検診を行っている。一部の会場では、レディース検診の際に胃がん・肺がん・大腸がん検診を同時に受診することも可能。また、レディース検診ではがん検診と合わせて骨粗しょう症検診も受診できる。

・がん検診電子申請予約
各種がん検診の予約の際、電話だけでなく電子申請が可能。窓口営業時間外であっても予約を取ることが可能なため、市民の利便性の向上が期待できる。

5.姫路市の人間ドックの費用補助・助成

姫路市では、国民健康保険に加入する希望者に対して人間ドック検診の助成を行っています。希望者は医療機関を選び、自身で予約の上、特定健診受診券を持参して受診します。助成内容は下記の通りです。

【対象者】
40~74歳の姫路市国民健康保険被保険者
※特定健康診査に相当する健康データの提供を了承する必要あり

【助成額】
6,000円

受診は姫路市の指定医療機関のみで、医療機関によって取り扱う人間ドックのコースが異なります。詳しくは姫路市サイトでご確認ください。

6.姫路市の健康増進への取り組み

姫路市は生活習慣病予防による健康寿命の延伸、また医療費の伸びの抑制を目標に掲げ、さまざまな取り組みを行っています。

・特定健診などの受診促進キャンペーン
特定健診などの受診促進の取り組みとして、40~74歳の姫路市国民健康保険加入者を対象にキャンペーンを実施。40歳での特定健診の受診や、職場や病院で受診した健診の結果提出により、1,000円分の図書カードをプレゼントしている。

・米粉普及事業
姫路市では、日本人の体質に適しアレルギーも少ない食材として、米食を推進している。推進活動の一環として、米粉を使用したメニューの開発・普及を実施。姫路市サイトなどで、米粉レシピを公開している。

・受動喫煙対策の実施
敷地内禁煙あるいは建物内禁煙を行っている事業者を「ひめじ禁煙プラス参加店」として登録し、受動喫煙防止に取り組む店がわかりやすいようにしている。登録店は登録店であることを示すステッカーを設置できるほか、市公式サイトの参加店一覧にも掲載される。

・糖尿病重症化予防歯科検診
歯周病は全身のさまざまな疾患への関連性が指摘されている。特に糖尿病と歯周病は相互に大きく影響していることが知られている。姫路市では、糖尿病患者の歯周病悪化防止並びに糖尿病の悪化防止を目的として、糖尿病重症化予防歯科検診を行っている。対象となるのは直近1年間のHbA1c数値が8.0以上の市民。1年度中に1回まで、自己負担無料で受診可能。

※本記事は2022年1月時点の情報を元に作成しています。

参考資料
・姫路市データ
姫路市公式サイト
姫路市 姫路市の概要
姫路市 人口統計について
姫路市 姫路市人口動態調査
姫路市 令和3年度 保健衛生年報「第八章 人口統計(令和元年次)」
姫路市 令和2年国勢調査結果による姫路市の人口及び世帯数(確報)について
姫路市 町別人口・年齢別人口-令和3年(2021年)3月末-
兵庫県 兵庫県における健康寿命の算定結果
姫路市 健康診断、各種検診など
姫路市 人間ドック助成事業
姫路市 令和3年度国民健康保険特定健診 特・得キャンペーンについて
姫路市 米粉普及事業
姫路市 成人の健康づくり情報

・全国データ
国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(平成30(2018)年推計)」
内閣府「令和3年版高齢社会白書(概要版)」
総務省統計局「人口推計」第5表「都道府県別人口(各年10月1日現在)-総人口(大正9年~平成12年)」
総務省統計局「人口推計」第5表「都道府県別人口(各年10月1日現在)-総人口,日本人(平成12年~27年)」
総務省統計局「国勢調査」第6表「年齢(3区分)、男女別人口及び年齢別割合-都道府県、市区町村(昭和55年~平成27年)」
厚生労働省「平成27年 市区町村別生命表の概況」統計表1 市区町村別平均寿命
厚生労働省 第11回健康日本21(第二次)推進専門委員会「健康寿命の延伸・健康格差の縮小」(2018年3月)
厚生労働省「令和元年(2019)人口動態統計(確定数)の概況」
厚生労働省「地域保健・健康増進事業報告」平成27年度(2015年度)~令和元年度(2019年度)「健康増進編(市区町村表)」
国立がんセンターがん情報サービス がん検診について
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