人間ドックのマーソ
メニューを閉じる 無料会員登録

最大3.5%貯まる!

人間ドック・健診Q&A

人間ドックさえ受けていれば安心?

Answer

100%の精度で病気を見つけているわけではないため、必ずしも安心とは言い切れません。ですが、継続した受診によってリスクの高まりや小さな異常を見つけやすくなります。

人間ドックの目的は「疾患の早期発見・早期治療への活用」

人間ドックでは、問診や血液検査、尿検査、画像診断などさまざまな検査から総合的に判断し、身体の異常や疾患を見つけることができます。普段の生活で気になっている部位や家族が発症してきた疾患から、疾患になる手前の健康リスクを把握し、生活習慣の改善につなげることも可能で、長く健康状態を保つために人間ドックは有効です。年に一度など、定期的な人間ドックの受診が推奨されています。

しかし、人間ドックを受けてさえいれば、必ず健康で安心とも言い切れません。

人間ドックでわかること、わからないこと

人間ドックは、“今の身体の健康状態”を評価するのに有効です。検査した部位、項目の健康リスクは把握できますが、検査していない項目については把握できません。100%の精度で病気を見つけているわけではないため、人間ドックを受けているから、必ずしも安心とは限らないのです。

また、加齢や生活習慣、外的要因や遺伝の要因で人間の身体は変化していくため、数ヶ月後に急に病気になる可能性もあります。つまり、年に一度の人間ドックが1年間の健康を保証するものでもないのです。

しかしながら、人間ドックを受けている人と、そうでない人では疾患を早期発見できる程度が異なります。人間ドックを受けていれば、早期治療が可能となり、治療方針の幅が広がります。その後の生活の質も保たれやすくなる傾向にあります。また、人間ドックを受診すれば罹患する可能性のある疾患への対策が立てやすくなり、継続した人間ドック受診は、過去の結果との比較でリスクの高まりや小さな異常を見つけやすくなるというメリットもあります。

近親者にがんに罹患した人がいる場合や、高血圧など生活習慣病を罹患している場合は、自分自身のリスク判定をするためにも、人間ドックを継続して受けるとよいでしょう。

関連記事

【初心者向け】人間ドックのおすすめの選び方(検査項目・病院)

この記事の監修ドクター

上 昌広(かみ まさひろ)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所理事長
マーソ株式会社 顧問
1993年東京大学医学部卒。1999年同大学院修了。医学博士。
虎の門病院、国立がんセンターにて造血器悪性腫瘍の臨床および研究に従事。2005年より東京大学医科学研究所探索医療ヒューマンネットワークシステム(現・先端医療社会コミュニケーションシステム)を主宰し医療ガバナンスを研究。 2016年より特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長。
山本 佳奈(やまもと かな)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所 研究員
1989年生まれ。滋賀県出身。医師。
2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。ときわ会常磐病院(福島県いわき市)・ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員、東京大学大学院医学系研究科博士課程在学中、ロート製薬健康推進アドバイザー。著書に『貧血大国・日本』(光文社新書)
人間ドック健診のご相談はこちらから