人間ドックを受診したいけれど、何が何やら…という方に。人間ドックの種類とその概要(検査項目、目的、費用、検査時間など)から、自分に合った人間ドックの選び方、さらには施設の選び方まで。人間ドックの「基本のキ」を解説します。
★こんな人に読んでほしい!
・初の人間ドック受診を考えている方
・人間ドックのコースも施設も、選択肢が多すぎてどうしてよいかわからない方
・人間ドックの種類について、整理された基礎知識(基本データ)を知りたい方
★この記事のポイント
・定期的な人間ドック受診は、健康寿命の延伸につながる
・人間ドックには、おもな疾患に対応した基本的な人間ドックと、特定の部位を詳細に調べる専門ドックがある
・気になる部位がある場合は、人間ドックにオプション検査を加える選択肢もある
・専門ドックやオプション検査は、性別・年齢・遺伝・生活習慣を考慮して選ぶとよい
・人間ドックを受診する施設は、自分の行いたい検査に対応しているところや一定水準を満たした信頼できる施設を選ぶのがおすすめ
目次
人間ドックの受診は、健康寿命を伸ばすことにつながる!
人間ドックのいちばんの目的は、身体の状態をチェックすることにあります。人間ドックは年1回の受診が適当とされていますが、定期的なチェックが発症リスクの把握や、病気の早期発見・早期治療につながると同時に、経年変化を見逃さないことに役立ちます。病気の初期は、自覚症状があらわれないことがあり、気づかないうちに病気が進行してしまうことも少なくありません。定期的に人間ドックを受けることで、自分では気づかない疾患を発見し、適した治療を早く行うことができるようになります。
また、人間ドックは、病気の予防にも効果的です。身体の状態を把握することで、食生活や生活習慣を見直し、生活習慣病などを予防することができます。結果、健康寿命を延ばすことにつながります。
年齢を重ねても健康でいるために、人間ドック受診はライフスタイルや仕事のステージに変化の起こりやすく、健康リスクの上がる30歳以降の受診がおすすめです。ただし、例外として女性は子宮頸がんの発症リスクが20代後半から高くなるため、20代から婦人科検診を行うことをおすすめします。
詳しくは以下の記事を参考にしてください。
人間ドックとは? 健康診断とはなにが違う?
「企業や自治体で行っている健康診断を受けているから人間ドックは必要ないのでは?」と考えがちですが、人間ドックと健康診断では目的と検査内容に違いがあります。
標準的な健康診断はおもに、生活習慣(食事・運動・喫煙・飲酒・ストレスなど)に起因する内蔵脂肪型肥満に着目しています。内蔵脂肪型肥満はメタボリックシンドロームを招き、さまざまな生活習慣病の要因となります。メタボリックシンドローム予備軍と判断された人には、生活習慣改善のための保健指導が行われます。
人間ドックは、がんを始めとしたさまざまな病気の早期発見を目的としています。そのため人間ドックは健康診断よりも検査項目が多く、身体のことをより詳しく知ることができます。CTやMRIといった身体のなかの状態を画像で確認できる検査が含まれているケースが多く、臓器の形状や腫瘍の有無などを詳しくチェックすることができたり、がんリスクを血液検査(腫瘍マーカー)で調べたりすることができます。また、検査後に医師による診察、対面での結果説明、必要に応じた検査結果の内容をもとに保健指導を受けられることも人間ドックの特徴です。
家族の既往歴に、糖尿病や高血圧症など遺伝リスクのある疾患がある方や、日本人の死因第1位となっている悪性新生物(がん)が心配な方、結婚や誕生日など人生の節目に身体を徹底的にチェックしたいという方は、健康診断だけでなく人間ドックを一度受診するのがおすすめです。
詳しくはこちら
検査項目のおすすめの選び方
検査項目の選び方の基本は、性別・年齢をもとに選ぶ方法です。一般的に、性別・年齢によってかかりやすい疾患に違いがあり、男性の場合は、40代から胃がん、大腸がん、50代から脳血管疾患の発症リスクが高まります。女性の場合、20代から子宮頸がん、30代から乳がん、40代から大腸がんの発症リスクが高まります。
また遺伝リスク(家族歴)や喫煙や飲酒などの生活習慣によってもかかりやすい疾患があるため、自分のタイプを把握して検査を選ぶのも効果的です。一部のがん、糖尿病、高血圧症などの疾患は遺伝性があるとされているため、家族にこれらの既往歴があると、自身もかかるリスクが高くなります。また、喫煙歴があると肺がんなどの呼吸器疾患、飲酒歴があると肝硬変などの肝疾患になるリスクが高くなります。
人間ドックの種類と検査内容
人間ドックにはさまざまな種類があり、それによって検査内容や受診対象となる方の目安が違ってきます。すべての方に受診をおすすめしたい基本的な人間ドック、脳や心臓など特定の臓器を集中的に調べることができる専門ドック、性別によってかかりやすい疾患リスクを調べることができるレディース・メンズドックなど、人間ドックの種類と検査内容についてご説明します。
人間ドック
人間ドックでは、基本的な検査をバランスよく受けることができます。しかし詳しい検査項目は医療施設や検査プランによって異なるため、自分に合った検査項目となっているか確認してから受診することが大切です。
- 受診対象となる方の目安:30歳以上のすべての方(ただし人間ドックの受診対象年齢は20歳以上のため、成人していればだれでも受診可能)。全身の健康状態を知りたい方。生活習慣を見直したいと思っている方。人間ドックなどの詳しい検査を受けたことがない方
- 検査項目:身体計測、聴力検査、視力検査、尿検査、血液検査、心電図検査、胸部レントゲン検査、腹部超音波検査、胃内視鏡検査など
- 受診費用:3~5万円
- 検査時間:2~5時間
- 検査報告:後日郵送、当日かんたんな検査結果を聞ける場合もあり
- 前日の準備:食事制限あり
人間ドックについて詳しくはこちらをご覧ください
脳ドック
脳ドックでは、脳の状態を詳しく調べ、脳血管疾患や脳腫瘍などのリスクがあるかどうかを検査します。
- 受診対象となる方の目安:30歳以上の方。高血圧症、脂質異常症(高脂血症)、動脈硬化のある方。血縁者が脳血管疾患になったことのある方。頭痛が頻繁にある方。飲酒や喫煙などの習慣がある方
- 検査項目:頭部CT検査、頭部MRI検査、頭部・頸部MRA検査、頸動脈超音波検査など
- 受診費用:3~8万円
- 検査時間:2~4時間
- 検査報告:後日郵送、当日かんたんな検査結果を聞ける場合もあり
- 前日の準備:夜間のアルコール制限あり
脳ドックについて詳しくはこちらをご覧ください
脳ドックとは?選び方と施設予約
PET検診
PET検診では、全身にがんがあるかどうかがわかります。検査薬を血管に注射してPETカメラで撮影するだけなので、身体的負担が少なく短時間で検査を終了することが可能。小さながんを発見するのに優れているところも魅力です。
- 受診対象となる方の目安:40歳以上の方。既往歴にがん疾患のある方。血縁者ががん疾患になったことのある方
- 検査項目:PET検査、PET-CT検査、PET-MRI検査など
- 受診費用:10~20万円
- 検査時間:2時間ほど
- 検査報告:後日郵送、当日かんたんな検査結果を聞ける場合もあり
- 前日の準備:糖分を控える食事制限あり、激しい運動を避ける
PET検診について詳しくはこちらをご覧ください
PET検診とは?選び方と施設予約
がん検診について詳しくはこちらをご覧ください
心臓ドック
心臓ドックでは、心臓の状態を調べ、不整脈、心筋梗塞など心疾患のリスクがあるかどうかを検査します。
- 受診対象となる方の目安:50歳以上の方。糖尿病、高血圧症、脂質異常症などのある方。血縁者が心疾患になったことのある方。喫煙の習慣がある方。胸の痛みなど、気になる症状のある方
- 検査項目:安静時心電図検査、運動負荷心電図検査、ホルター心電図検査、冠動脈CT検査、血圧脈波検査など
- 受診費用:6~9万円
- 検査時間:2~3時間
- 検査報告:後日郵送、当日かんたんな検査結果を聞ける場合もあり
- 前日の準備:特になし
心臓ドックについて詳しくはこちらをご覧ください
心臓ドックとは?選び方と施設予約
胃がん検診
胃がん検診では、胃の状態や胃がんの有無を調べる検査です。おもな検査は画像診断ですが、血液検査で胃がんになるリスクを高めると言われる「ピロリ菌の感染」を検査することも可能です。胃がんは減少傾向にありますが、現在でもがんによる日本人の死亡数3位(男性だけだと2位)の疾患となっています。
- 受診対象となる方の目安:40歳以上の方。喫煙経験のある方。飲酒する機会の多い方。胃痛や胃もたれなど胃に違和感のある方
- 検査項目:胃バリウム検査、胃内視鏡検査(胃カメラ)、胃CT検査、胃ABC検査(ピロリ抗体検査・ペプシノゲン検査)など
- 受診費用:1~1万5千円
- 検査時間:1~2時間
- 検査報告:後日郵送、当日かんたんな検査結果を聞ける場合もあり
- 前日の準備:食事制限あり
胃がん検診について詳しくはこちらをご覧ください
胃がん検診とは?選び方と施設予約
大腸がん検診
大腸がん検診では、食事制限や下剤などを使用して腸内を空にし、レントゲンやカメラでがんの有無を確認します。大腸がんは日本人のがん羅患率トップで、全体の死亡数は3位、女性では2位になっている疾患です。さらに、高齢になるほど羅患率は上がります。また大腸がんと食生活には深い関係があり、食生活の欧米化が大腸がんを増やす一因になっていると言われています。
- 受診対象となる方の目安:40歳以上の方。下痢や便秘などを繰り返している方。排便時の出血、便が細くなるなど違和感のある方。喫煙、飲酒の機会が多い方。野菜不足など偏った食生活の方。血縁者が大腸がんになったことのある方
- 検査項目:便潜血検査、大腸バリウム検査、大腸内視鏡検査、大腸3D-CT検査など
- 受診費用:3万円前後
- 検査時間:2~3時間
- 検査報告:後日郵送、当日かんたんな検査結果を聞ける場合もあり
- 前日の準備:食事制限あり
大腸がん検診について詳しくはこちらをご覧ください。
大腸がん検診まとめ-費用・検査方法・頻度を解説
メンズドック
メンズドックでは、基本的な人間ドックに加え、男性特有の疾患である前立腺がんにかかっている可能性があるかどうかを検査します。
- 受診対象となる方の目安:前立腺がんの遺伝リスクのある方、残尿感・夜間頻尿など気になる症状のある男性
- 検査項目:人間ドック、前立腺腫瘍マーカー検査、前立腺エコー検査、前立腺触診
- 受診費用:4~6万円
- 検査時間:3~5時間
- 検査報告:後日郵送、当日かんたんな検査結果を聞ける場合もあり
- 前日の準備:食事制限あり
メンズドックについて詳しくはこちらをご覧ください
メンズドックとは?選び方と施設予約
レディースドック
レディースドックでは、基本的な人間ドックに加え、女性特有の疾患である乳がん、子宮がんにかかっている可能性があるかどうかを検査します。乳がん、子宮がん検診の検診方法は医療施設によって違いがあるため、検査方法を確認するようにしてください。また、医療施設によってはあわせて卵巣がんの可能性を検査できます。
- 受診対象となる方の目安:20歳以上の女性。血縁者が女性特有のがん疾患になった方。既往歴に乳がん、乳腺炎のある方。初経が11歳未満の方。閉経が55歳以降の方。出産経験がない方。初産が30歳以上の方。乳房に痛み、張り、変形などの違和感のある方。性交渉経験者。閉経が遅い方。既往歴に婦人科疾患があり、ホルモン治療を行っている方。月経不順、不正出血などのある方
- 検査項目:人間ドック、乳がん検診、子宮がん検診
- 受診費用:5万~8万円
- 検査時間:3~5時間
- 検査報告:後日郵送、当日かんたんな検査結果を聞ける場合もあり
- 前日の準備:食事制限あり、膣洗浄や性行為を避ける
レディースドックについて詳しくはこちらをご覧ください
レディースドックとは?選び方と施設予約
婦人科検診
婦人科検診では、女性が罹患することの多い、乳がんと子宮がんにかかっている可能性があるかどうかを検査します。また、医療施設によってはあわせて卵巣がんの可能性を検査できます。
- 受診対象となる方の目安:20歳以上の女性。血縁者が女性特有のがん疾患になった方。既往歴に乳がん、乳腺炎のある方。初経が11歳未満の方。閉経が55歳以降の方。出産経験がない方。初産が30歳以上の方。乳房に痛み、張り、変形などの違和感のある方。性交渉経験者。閉経が遅い方。既往歴に婦人科疾患があり、ホルモン治療を行っている方。月経不順、不正出血などのある方
- 検査項目:乳がん検診、子宮がん検診
- 受診費用:1万円~2万3千円
- 検査時間:90分ほど
- 検査報告:後日郵送、当日かんたんな検査結果を聞ける場合もあり
- 前日の準備:膣洗浄や性行為を避ける
乳がん検診
乳がん検診では、乳房とその周辺の状態を調べ、乳がんにかかっている可能性があるかどうかを検査します。乳がんは、女性がもっともかかることの多いがんとなっています。
- 受診対象となる方の目安:20歳以上の女性。既往歴に乳がん、乳腺炎のある方。血縁者が乳がんになった方。初経が11歳未満の方。閉経が55歳以降の方。出産経験がない方。初産が30歳以上の方。乳房に痛み、張り、変形などの違和感のある方
- 検査項目:乳腺超音波検査、マンモグラフィ、触診検査
- 受診費用:乳腺超音波検査3000円~6000円、マンモグラフィ4000円~8000円
- 検査時間:60分ほど
- 検査報告:後日郵送、当日かんたんな検査結果を聞ける場合もあり
- 前日の準備:特になし
乳がん検診について詳しくはこちらをご覧ください
乳がん検診とは?選び方と施設予約
子宮がん検診
子宮がん検診は、子宮頸がん検診のことを指すことが多いですが、子宮がんには子宮頸がんのほか子宮体がんも含まれます。子宮頸がんは20代から、子宮体がんは40代後半から羅患率が上がります。特に子宮頸がんは初期症状がないことが多いので、定期的な受診が大切です。
- 受診対象となる方の目安:20歳以上の女性。血縁者が子宮がんになった方。性交渉経験者。閉経が遅い方。既往歴に婦人科疾患があり、ホルモン治療を行っている方。月経不順、不正出血などのある方
- 検査項目:子宮頸がん検査(子宮頸部細胞診)、子宮体がん検査(子宮内膜細胞診、経腟超音波検査、子宮内視鏡検査)
- 受診費用:子宮頸がん検査3000円~1万円、子宮体がん検査1万3000円~1万5000円
- 検査時間:60分ほど
- 検査報告:後日郵送、当日かんたんな検査結果を聞ける場合もあり
- 前日の準備:膣洗浄や性行為を避ける
子宮がん検診について詳しくはこちらをご覧ください
子宮がん検診とは?選び方と施設予約
人間ドックを初めて受診する際、オプション検査は必要?
人間ドックに、オプション検査をプラスすることができます。オプション検査は単体の検査なため、自分の気になる疾患リスクをピンポイントで調べることができるのが魅力です。時間や費用を抑えて自分の身体のことをより詳しく知ることもできます。
自分の生活習慣や身体の状態にあわせてオプション検査を選んでください。例えば、飲酒・喫煙習慣のある方は、リスクの高くなる血管疾患を調べたり、頭部・頸部MRIを受けて脳梗塞な脳溢血のリスクを把握したり、胃腸が疲れ気味の方は、血液検査だけで胃がんのリスクを知ることができる胃がんABC検査を受けて、胃カメラ検査をいつ受けるかの参考にするなどができます。
また、年齢や性別によって疾患リスクは違うため、それに合わせてオプション検査を検討するのもおすすめです。女性は20代から乳がん、子宮頸がんのリスクが高くなるため、早いうちから定期的に検査するようにしましょう。男性は年齢とともに前立腺がんになるリスクが高くなるため、年齢に合わせて検査をプラスするようにしてください。がん、糖尿病、高血圧症などは遺伝リスクがあると言われているため、血縁者にこれらの疾患がある場合には、それに対応したオプション検査をプラスするのもおすすめです。
オプション検査は数多くあるため、自分の生活習慣、健康状態、既往歴、血縁者の既往歴などを参考にして、気になる検査だけをプラスするようにしましょう。自分に合ったオプション検査を選ぶことで、費用と時間の無駄なく身体をチェックすることができます。今年は胃腸の検査、来年は血管の検査など、年ごとに検査を変えるのも効率的です。
詳しくはこちら
気になる病気を知る&検査を探す
症状から病気を知る&検査を探す
人間ドック施設の選び方、おすすめの4つのポイント
ポイント1:希望する検査項目がプランに入っているか
人間ドックの施設を選ぶときには、自分の希望する検査項目に対応しているかをチェックしましょう。人間ドックでも、医療施設によって検査項目の種類や数に違いがあります。例えば、胃がん検診では胃バリウム検査をして異常があった場合に胃カメラをする施設と、胃バリウム検査をせずに胃カメラだけをする医療施設があるなどです。検診コースを選んだら、自分の望む検査項目が施設のプランに含まれているかどうかを確認しましょう。希望の検査がプランに含まれていない場合、オプション検査でカバーするという方法もありますが、オプション検査は費用がプラスになるため注意してください。人間ドックでも検査項目数、種類、医療施設によって費用が異なるため、各医療施設を比較して、予算範囲内で納得感のあるプランを選ぶようにしましょう。人間ドック予約サイトのマーソは、検査項目から人間ドックの施設やプランを探すことができます。
ポイント2:専門医がいるかどうか
検査したい検査項目に精通した専門医がいるかどうかも重要なポイントです。内視鏡検査などは、担当する医師の技術によって大きく左右されます。できるだけ身体の負担を抑えて検査するためにも、知識と技術の確かな専門医のいる医療施設を選ぶようにしましょう。レントゲン検査をした場合には、医師が画像を読んで異常の有無を確認するため、医師の判断スキルが必要になります。特にがんの精密検査は判別が難しいため、熟練した専門医にみてもらうのがおすすめです。もし検査で異常が見つかった場合でも、受診する診療内容の専門資格をもっている専門医がいる医療施設であれば、そこの医療機関ですみやかに治療を行うことができます。
ポイント3:「機能評価認定施設」に選ばれているか
安全かつスムーズに検診を受けるためには、信頼できる医療施設を選ぶことも大切です。
その参考となるのが、日本人間ドック学会が認定して公開している「機能評価認定施設」です。機能評価認定施設として認定されるには、日本人間ドック学会が定めた「人間ドック健診施設機能評価」の評価基準をクリアしなければなりません。評価基準には、安全に検診を受けることができるか、正確なデーターを提供できるか、適切な検査項目となっているか、医師からの結果説明がしっかりとされているか、受診後のフォローがされているか、予約や会計処理が適切かどうかなど、104の項目基準が設けられています。また5年ごとに評価・認定審査を行うため、常に高いレベルを求められるようになっています。どこの医療施設を選べばいいのか迷ったときには、機能評価認定施設を選ぶのがおすすめです。機能評価認定施設であれば、安全・正確・スムーズに検診を受けることができます。
ポイント4:実際に受診してみて自分に合っているか
人間ドックは身体の健康状態を把握して健康維持に役立てるため、定期的に受診するものです。毎回の検査をスムーズに進めて負担を減らすためにも、自分に合ったかかりつけの医療施設を探しておきましょう。自分に合った医療施設をみつけるには、実際に受診して医療施設の対応をチェックするのがおすすめです。スタッフが丁寧に対応してくれるか、担当の医師がこちらの質問にしっかりと答えてくれるか、検査の結果を分かりやすく説明してくれるかなどを確認しましょう。検査結果に異状があった場合、治療した方がいいのかどうか、その場合どこを受診すればいいのか、提携病院を紹介してくれるかどうかなど、検査後のフォローがしっかりとしているかどうかを確認することも大切です。施設の人間ドック受診率を開示しているかどうかも、医療施設を選ぶときの参考にしましょう。