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人間ドック・健診Q&A

バリウム検査の下剤服用後、食事で気をつけることは?

Answer

水分を多めに摂取し、排便を促しましょう。食事はいつも通りで問題ありません。

水分摂取は積極的に

バリウムは粘度が高く、時間が経つと体内で固まってしまう恐れがあるため、検査後は下剤を飲み、便と一緒にバリウムを出す必要があります。しかし、下剤だけではうまくバリウムを排出できないことがあるため、いつもより多く水分をとり排便を促しましょう。

検査後の食事は原則、普段通り

ほとんどの医療施設では、医師や看護師から「水をいつもより多く飲んでください」と言われるだけで、食事に関しては特別な指示を出されることはほぼありません。検査後の食事は普段通りで構いません。ただし、何も食べないということはおすすめしません。

その理由は、食事によって腸が活発に動き排便が促進されるためです。排便が促進されず、便秘になってしまうと「腸閉塞」になってしまう可能性があるため、普段通りの食事を心がけましょう。

普段から便秘気味の人は、水溶性の食物繊維が多く含まれた食事を摂るとよいでしょう。水溶性の食物繊維は水分を吸収し、便をやわらかくしてくれます。水溶性の食物繊維が多い食品は以下です。

 ●ごぼう
 ●納豆
 ●ゆず
 ●にんにく
 ●エシャロット
 等

お酒などの嗜好品は検査翌日まで我慢

お酒は、アルコールやカリウムといった体内の水分を尿として排泄させる作用を持っています。正常な便を形成するための水分まで排泄されてしまうと、バリウムが腸内で固まって「腸閉塞」を引きおこす原因となるため、アルコール摂取は翌日まで避けたほうがよいでしょう。また、コーヒーも利尿作用を持つ飲み物のため、念のため検査翌日まで控えましょう。

バリウムが排泄されない場合はすぐに医療機関へ受診を

バリウムは水分を多くとり、普段通りの食事を心がけていれば自然と排泄されます。しかし、人によっては1日経っても排泄されない人もいます。もし、バリウムが検査の翌日になっても排泄されない場合は、最寄りの医療機関に相談をしましょう。

前述したように「腸閉塞」のような重大な症状がでてしまうと危険です。我慢せずに受診しましょう。

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バリウム検査は危険? 有用性と副作用、注意点について解説

この記事の監修ドクター

上 昌広(かみ まさひろ)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所理事長
マーソ株式会社 顧問
1993年東京大学医学部卒。1999年同大学院修了。医学博士。
虎の門病院、国立がんセンターにて造血器悪性腫瘍の臨床および研究に従事。2005年より東京大学医科学研究所探索医療ヒューマンネットワークシステム(現・先端医療社会コミュニケーションシステム)を主宰し医療ガバナンスを研究。 2016年より特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長。
山本 佳奈(やまもと かな)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所 研究員
1989年生まれ。滋賀県出身。医師。
2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。ときわ会常磐病院(福島県いわき市)・ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員、東京大学大学院医学系研究科博士課程在学中、ロート製薬健康推進アドバイザー。著書に『貧血大国・日本』(光文社新書)
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