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症状から病気を知る&検査を探す

もの忘れがひどい

もの忘れのメカニズム

昨日のご飯や来週の予定といった直近の記憶がないと、もの忘れがひどいと言えます。もちろん、加齢とともにもの忘れは起こりますが、急速に記憶力が落ちた場合は注意が必要です。

加齢が原因で物忘れが起きる背景には、脳の神経細胞数が減少することで起こる脳萎縮が関係しています。脳は毎日およそ10万個の神経細胞が減少していくと言われています。加齢にともなって、前頭葉や側頭葉の萎縮が目立ってきます。

もの忘れがひどい場合に考えられる病気

もの忘れがひどいときは、以下のような病気の可能性があります。
アルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、レビー小体型認知症、うつ病、アルコール多飲など

もの忘れがひどい場合の原因究明のための検査

約束していたことを忘れてしまった、昔はできていたことができなくなった、など物忘れをしたという自覚症状が続くときには、以下の検査を行います。

頭部MRI検査

磁気を脳に当てることで体内の水分が反応して撮影される画像撮影方法です。脳を観察することで、脳の萎縮の程度、脳腫瘍や脳梗塞の有無、脳出血、大脳白質病変について確認しています。さらに、VSRADという画像ソフトを使用して、標準的な脳と比較してどの程度萎縮しているのかを判断できるようにもなっています。
「頭部MRI・MRA検査」についてもっと詳しくみる→

頭部MRA検査

脳のなかでも血管を特異的に観察できます。脳血管の形態異常や狭窄の有無、動脈瘤の存在、脳出血について確認しています。
「頭部MRI・MRA検査」についてもっと詳しくみる→

神経心理検査

アンケート式に回答して得点化する長谷川式官位知能評価スケールやミニメンタル検査を行い、記憶障害の程度を観察します。

この記事の監修ドクター

上 昌広(かみ まさひろ)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所理事長
マーソ株式会社 顧問
1993年東京大学医学部卒。1999年同大学院修了。医学博士。
虎の門病院、国立がんセンターにて造血器悪性腫瘍の臨床および研究に従事。2005年より東京大学医科学研究所探索医療ヒューマンネットワークシステム(現・先端医療社会コミュニケーションシステム)を主宰し医療ガバナンスを研究。 2016年より特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長。
山本 佳奈(やまもと かな)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所 研究員
1989年生まれ。滋賀県出身。医師。
2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。ときわ会常磐病院(福島県いわき市)・ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員、東京大学大学院医学系研究科博士課程在学中、ロート製薬健康推進アドバイザー。著書に『貧血大国・日本』(光文社新書)
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