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症状から病気を知る&検査を探す

日頃からせきや痰が出る

せきや痰のメカニズム

せきは気道や気管に細菌やウイルスなどの異物が混入したときの排除システムの一種です。大きく分けて2種類あります。痰(たん)がからむ「湿性」のものと、痰がからまない「乾性」のものです。

痰は酸素と二酸化炭素の交換をおこなう肺から分泌されています。せきで排除できなかった細菌や塵などを痰と一緒に排除しています。

このようにせきや痰は身体から異物を排除するのに大切な働きをしています。しかし、あまりに頻繁にせきや痰が出る場合や、長引く場合は疾患が隠れている可能性があります。

長引くせきが続くときに隠れている疾患

せきは埃が多いところにいたり、風邪症候群が起きていたりときに発生しやすいです。1~2ヶ月続くことも珍しくありません。しかし、せきが続く場合は重大な疾患が隠れていることがあります。長引くせきで疑われるのは肺がんや肺炎、肺結核、間質性肺炎などがあります。また、せきとともに「ゼーゼー」という音がすると喘息やCOPD(慢性閉塞性肺疾患)が疑われます。

せきや痰が続く場合に考えられる病気

肺炎、間質性肺炎、肺結核、肺がん、COPD、喘息など

日頃からせきや痰を起こす原因究明のための検査項目

日頃からせきや痰が出る状態が続くときには、以下の検査を行います。

胸部CT検査

胸部にエックス線を当て、断層画像を作成します。肺に腫瘍などができていないか調べます。
「胸部CT検査」についてもっと詳しくみる→

胸部レントゲン検査(胸部エックス線検査)

肺炎になっているとレントゲン画像に白い影が移ります。
「胸部レントゲン検査(胸部エックス線検査)」についてもっと詳しくみる→

肺機能検査(スパイロメーター)

スパイロメーターで肺活量や呼吸数などを測定して、肺の機能を検査します。この検査結果で、肺炎やCOPDなどの鑑別に応用しています。

喀痰細胞診

数回うがいした後に痰を採取します。痰を顕微鏡で観察して、血液の混入や細菌の数を調べます。

この記事の監修ドクター

上 昌広(かみ まさひろ)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所理事長
マーソ株式会社 顧問
1993年東京大学医学部卒。1999年同大学院修了。医学博士。
虎の門病院、国立がんセンターにて造血器悪性腫瘍の臨床および研究に従事。2005年より東京大学医科学研究所探索医療ヒューマンネットワークシステム(現・先端医療社会コミュニケーションシステム)を主宰し医療ガバナンスを研究。 2016年より特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長。
山本 佳奈(やまもと かな)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所 研究員
1989年生まれ。滋賀県出身。医師。
2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。ときわ会常磐病院(福島県いわき市)・ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員、東京大学大学院医学系研究科博士課程在学中、ロート製薬健康推進アドバイザー。著書に『貧血大国・日本』(光文社新書)
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