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前立腺肥大症

前立腺肥大症とは?

前立腺肥大症とは、前立腺が肥大する疾患です。前立腺は男性の膀胱の下部に、尿道を取り巻くように位置し、前立腺液を分泌しています。精子を保護したり、精子に栄養を与えたりするとともに、その運動機能を助ける役割を果たすのが前立腺液です。健康な男性の前立腺はクルミ程度の大きさですが、前立腺肥大症になると、卵やみかんくらいのサイズにまで大きくなります。

前立腺肥大症の症状

前立腺肥大症になると尿道が圧迫されるため、以下のような症状が現れます。
 ●尿の勢いが弱く、力む必要がある
 ●尿を出し切ることができない
 ●尿の回数が増える  等

前立腺肥大症の原因と予防法

前立腺肥大症になる具体的な原因については明らかになっていませんが、加齢や男性ホルモンが関係していると考えられています。また、肥満、高血糖、高血糖、脂質異常との関連も指摘されているため、生活習慣を整えることでリスクを低下させることが期待できます。

前立腺肥大症になりやすい人

次の項目に当てはまる方は、前立腺肥大になりやすいといえます。
 50~60歳以上の男性

前立腺肥大症の罹患率と死亡数

前立腺肥大症に関する罹率や死亡数に関するデータはありませんが、55歳以上の男性のうち、5人に1人が前立腺肥大症という報告があります。

前立腺肥大症を調べる検査

前立腺肥大症を調べるためには次のような検査をします。

尿検査

ほかの臓器に異常がないか確認するために、採尿を行います。

尿量流測定

測定器に向かって排尿し、排尿時の勢いを確認します。尿の出が悪かったり、勢いがなかったりなど、前立腺肥大症でみられる排尿障害の有無について確認します。

前立腺触診

医師が肛門から指を挿入し、前立腺の大きさや固さを確認します。

腹部エコー検査

腹部にジェルを塗り、超音波の出る医療機器を当てて残尿がないか確認します。
「腹部エコー検査」についてもっと詳しく見る→

前立腺エコー検査

超音波の出る医療機器を肛門より入れて、前立腺の状態を確認します、腹部エコーよりも詳しくみることができます。

PSA(PA)

採血によって、前立腺から分泌される「PA(PSA)」というたんぱく質を調べます。PAは前立腺肥大症でも増加することがありますが、おもに前立腺がんと鑑別するために行います。
「PSA(PA)」についてもっと詳しく見る→

この記事の監修ドクター

上 昌広(かみ まさひろ)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所理事長
マーソ株式会社 顧問
1993年東京大学医学部卒。1999年同大学院修了。医学博士。
虎の門病院、国立がんセンターにて造血器悪性腫瘍の臨床および研究に従事。2005年より東京大学医科学研究所探索医療ヒューマンネットワークシステム(現・先端医療社会コミュニケーションシステム)を主宰し医療ガバナンスを研究。 2016年より特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長。
山本 佳奈(やまもと かな)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所 研究員
1989年生まれ。滋賀県出身。医師。
2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。ときわ会常磐病院(福島県いわき市)・ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員、東京大学大学院医学系研究科博士課程在学中、ロート製薬健康推進アドバイザー。著書に『貧血大国・日本』(光文社新書)
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