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この検査は何のための検査?

頸部MRI検査

頸部MRI検査とは?

頸部MRIとは、磁気共鳴画像撮影法で頸部を撮影します。脳血管疾患の発見に役立てている検査です。
強力な磁力や電磁波を体に当てることで、体内の水分と共鳴させて断層画像を撮影します。脊髄疾患や関節を観察するのに優れています。
頸部とは、顎下から甲状腺や頸動静脈を含み、鎖骨上までの範囲をさします。

頸部MRI検査の目的

頸部MRI検査は、おもに脳梗塞やくも膜下出血など脳血管疾患の発見を目的に行われます。また、舌がんや咽頭がん、喉頭がんなどの発見にも使われます。
脳血管疾患の場合、頸部の血管が狭くなる傾向があるため、頸部MRI検査で頸動脈を観察すると、高信号(白色)で表示されます。
頸部MRI検査で血管を強調したい場合は、造影剤を使用した造影検査を行うこともあります。

なお、血管を特異的に観察したい場合に造影検査をします。造影検査で副作用が起きることもあるため、検査の前後で水分を多めに取るようにしてください。

頸部MRI検査で見つけられる病気

頸部MRI検査は、次のような病気の診断に役立ちます。
●脳出血
●くも膜下出血
●舌がん
●咽頭がん
●喉頭がん
●脳動脈瘤の有無   等

頸部MRI検査の長所と短所

頸部MRI検査はエックス線を使用しないため、被曝しません。必要に応じて、造影検査を行えば、より抽出精度が上がった検査が実現できます。しかし、MRI検査は閉所恐怖症の人や、検査中に動かずに我慢できない人には不向きです。また、造影検査では副作用が起きることもあるため、注意が必要です。

MRIはアーキファクトという画像のゆがみが発生しやすいという特徴があります。アーチファクトとは、ノイズのようなもので、異常所見ではなくても異常のように見えてしまうことです。検査中に身体が動いてしまうことや、金属や空気の影響でアーチファクトが起きる可能性が高まるため、MRIの検査時は動かない、金属製のものを外すなどの対策が必要です。

頸部MRI検査の流れ

一般的な頸部MRI検査の流れは下記のとおりです。
1.検査前に金属類を外す
2.検査台に仰向けになる
3.そのまま検査が終わるまで動かないで30分程度待機 

頸部MRI検査の見方

造影剤を使用すると、他の組織との差が歴然とするため、より画像診断がしやすくなります。血管の狭窄が見られる場合は、高信号(白色)を示します。腫瘍が存在する場合は、低信号(黒色)で色が抜けたように映ります。

さらに頸部血管を詳しく調べる場合は、造影剤を使った頸部MRI検査のほか、血管だけを画像にする頸部MRA検査を同時に行うことがあります。造影剤を使った頸部MRI検査は、頸動脈を特異的に観察したいときに行います。
造影検査を行うことで、血管の狭窄部分がより顕著に観察できます。検査時間は15分ほど長くなりますが、精密な検査につながります。

この記事の監修ドクター

上 昌広(かみ まさひろ)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所理事長
マーソ株式会社 顧問
1993年東京大学医学部卒。1999年同大学院修了。医学博士。
虎の門病院、国立がんセンターにて造血器悪性腫瘍の臨床および研究に従事。2005年より東京大学医科学研究所探索医療ヒューマンネットワークシステム(現・先端医療社会コミュニケーションシステム)を主宰し医療ガバナンスを研究。 2016年より特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長。
山本 佳奈(やまもと かな)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所 研究員
1989年生まれ。滋賀県出身。医師。
2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。ときわ会常磐病院(福島県いわき市)・ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員、東京大学大学院医学系研究科博士課程在学中、ロート製薬健康推進アドバイザー。著書に『貧血大国・日本』(光文社新書)
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