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月経時の出血が多い

月経時の出血が多くなるメカニズム

女性は思春期以降、女性ホルモンの周期にともない月経がおよそ25~38日おきに訪れます。月経血の量は個人差があるものの、20~140ml が正常です。月経期間中の出血量が150ml以上になる場合、月経時の出血が多いといえます。月経時に出血時に血のかたまりが多めにみられる人や、昼間に夜用ナプキンを使っている人は、月経時の出血が多い可能性があります。

一般に、傷口などから出血するときは、血液中の凝固成分によって血は固まります。一方、月経血は、子宮内で一度血が固まったあと、酵素によって溶解されて膣より排出されます。そのため、なんらかの原因で出血量が多くなると、酵素が不足したり溶解までの時間を要したりすることから、レバーのような血のかたまりが排出されることがあります。

月経時の出血が多くなる原因は、子宮の病気だけではなく、血が止まりにくくなる全身の病気の症状として現れることもあります。

月経時の出血が多い場合に考えられる病気

月経過多、子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮内膜症、子宮内膜ポリープ、子宮がん、特発性血小板減少性紫斑病 等

月経時の出血が多いときの原因究明のための検査

月経時の出血が多い場合は、以下の検査が行われます。

血液検査

採血をして、血液中の女性ホルモンの量を調べます。

経腟エコー検査(経腟超音波検査)

超音波の出る医療機器を膣に挿入して、子宮や卵巣の様子を調べる検査です。

子宮頸部細胞診

子宮の入口部分である子宮頸部を専用のブラシなどでこすり取り、細胞の状態を調べる検査です。
「子宮頸部細胞診」についてもっと詳しくみる→

子宮体部細胞診

子宮の内部である子宮体部を専用のブラシなどでこすり取り、細胞の状態を調べる検査です。
「子宮体部細胞診」についてもっと詳しくみる→

この記事の監修ドクター

上 昌広(かみ まさひろ)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所理事長
マーソ株式会社 顧問
1993年東京大学医学部卒。1999年同大学院修了。医学博士。
虎の門病院、国立がんセンターにて造血器悪性腫瘍の臨床および研究に従事。2005年より東京大学医科学研究所探索医療ヒューマンネットワークシステム(現・先端医療社会コミュニケーションシステム)を主宰し医療ガバナンスを研究。 2016年より特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長。
山本 佳奈(やまもと かな)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所 研究員
1989年生まれ。滋賀県出身。医師。
2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。ときわ会常磐病院(福島県いわき市)・ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員、東京大学大学院医学系研究科博士課程在学中、ロート製薬健康推進アドバイザー。著書に『貧血大国・日本』(光文社新書)
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