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しわがれ声になった

しわがれ声になるメカニズム

しわがれ声とは医学用語で嗄声(させい)と言います。声がかすれている状態のことで、声質も関係しています。声を出すときは喉にある声帯を震わせて、振動を音にして出しています。そのため、しわがれ声になっているときは声帯に問題が起きていることが考えられます。

例えばポリープです。良性・悪性に関わらず、声帯にポリープができているとしわがれ声になります。また、喉に炎症が起きて声帯が萎縮してもしわがれ声になりやすいです。

ほかにも、声帯が振動しないことでしわがれ声になることもあります。これは、声帯を司っている反回神経という神経が関係しています。反回神経が何かの影響で麻痺してしまうと声帯を振動させられず、しわがれ声になってしまうのです。反回神経を障害する例としては、食道がんや大動脈瘤があります。

しわがれ声が続く場合に考えられる病気

咽頭炎、声帯ポリープ、気管支炎、喘息、食道がん、大動脈瘤など

しわがれ声が続く場合の検査項目

しわがれ声の状態が続く場合の原因究明検査には、以下の検査があります。

問診/診察

実際に声を聞いてみて、声質や原因を調べます。また、喉を診て炎症があるか観察します。
「問診/診察」についてもっと詳しく見る→

喉頭内視鏡検査

鼻から内視鏡を挿入して、のど(喉頭)を観察します。検査前に鼻腔内や喉のスプレー麻酔を行います。

胸部CT検査

肺炎など呼吸器疾患の有無を確認します。大動脈瘤の発見にも有効です。
「胸部CT検査」についてもっと詳しく見る→

血液検査

炎症が起きている場合はCRPが高値を示します。また、食道がんなどがんを見つける腫瘍マーカーを調べて、腫瘍の存在を調べます。

この記事の監修ドクター

上 昌広(かみ まさひろ)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所理事長
マーソ株式会社 顧問
1993年東京大学医学部卒。1999年同大学院修了。医学博士。
虎の門病院、国立がんセンターにて造血器悪性腫瘍の臨床および研究に従事。2005年より東京大学医科学研究所探索医療ヒューマンネットワークシステム(現・先端医療社会コミュニケーションシステム)を主宰し医療ガバナンスを研究。 2016年より特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長。
山本 佳奈(やまもと かな)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所 研究員
1989年生まれ。滋賀県出身。医師。
2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。ときわ会常磐病院(福島県いわき市)・ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員、東京大学大学院医学系研究科博士課程在学中、ロート製薬健康推進アドバイザー。著書に『貧血大国・日本』(光文社新書)
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