[広告]東京都周辺で人間ドックに関連する医療施設
東京都八王子市明神町2-26-9MZビル4階
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東京都八王子市新町7-10
東京都八王子市大和田町4-1-18
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東京都本町13-8
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八王子市は東京都の南西部に位置する市で、周囲を多摩地区に囲まれています。1917年の市政施行により誕生し、2015年4月に東京都初の中核市へ移行しました。中核市とは地方自治法に基づき定める政令によって指定される人口20万人以上の市を指します。2021年4月1日現在、62市が指定されています。八王子市は自然豊かな街で、年間登山者数が世界一の高尾山があることでも知られています。また、都心まで1時間程度のアクセス性から大学や企業が多く集まっており、産学連携が盛んな都市でもあります。
2021年9月30日現在の人口は約56.2万人(住民基本台帳による)です。「八王子市まち・ひと・しごと創生総合戦略(2020年3月)」によれば、八王子市の人口は2010年の58.0万人をピークに減少に転じています。なお、日本全体の人口は2008年をピークに減少している一方で、東京都全体では人口増加が続いています(いずれも国勢調査をもとにした推計人口)。国立社会保障・人口問題研究所の2018年時点の推計によれば、八王子市の人口は現状のままでは2045年には約48.5万人まで減少するとされています。
2021年9月30日現在における八王子市の65歳以上の高齢者人口は約15.4万人です。高齢化率は27.4%で、日本全体の高齢化率28.8%(2020年10月)より低い数値となっています。しかしながら、生産年齢人口と年少人口の減少に対して高齢者人口は増加しており、今後も少子高齢化の傾向が継続するとされています。
健康寿命とは、2000年に世界保健機関(WHO)が提唱した指標です。東京都の各区市町村では「65歳健康寿命」を独自に算出しています。65歳健康寿命とは、65歳の方が寝たきりや認知症などの障害によって要介護認定を受けるまでの期間を平均して算出した値で、計算式は「65歳+65歳平均自立期間(歳)」です。
下記は、八王子市の平均寿命と65歳健康寿命、65歳平均障害期間です(カッコ内は東京都全体)。65歳平均障害期間は、65歳の方が要介護認定を受けてから死亡するまでの期間の平均であり、値が長くなるほど医療費や介護費がふくらみ、公費負担が増大する要因になります。
65歳健康寿命※2019年 | 65歳平均障害期間※2019年 | 【参考】平均寿命※2015年 | |
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男性 | 83.57歳(82.93歳) | 1.51年(1.73年) | 81.7歳(81.1歳) |
女性 | 86.42歳(86.02歳) | 3.16年(3.53年) | 87.4歳(87.3歳) |
2019年現在の八王子市の65歳健康寿命は、男性83.57歳、女性86.42歳です。女性は65歳平均障害期間が男性よりも1.65年長い結果となっています。東京都の平均と比較すると、男女いずれにおいても健康寿命が長く平均障害期間が短いことから、八王子市民は東京都のなかでは健康的に長生きをする傾向にあると言えます。八王子市では「第3期八王子市保健医療計画」を策定し、「自分で、家庭で、地域で、笑顔あふれる健康なまちづくり」という基本理念のもと市民の健康寿命の延伸に取り組んでいます。
1981年以降、日本人の死因の第1位はがんです。以降、生活習慣病を主因とする疾患が上位を占めています。生活習慣病とは、生活習慣(食、運動、喫煙、飲酒等)が影響する一部のがんや心臓病(心疾患)、脳卒中(脳血管疾患)、糖尿病などを指します。人口動態調査によると、八王子市と日本全体の死因とその割合は下記のようになっています。
1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | |
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八王子市※2019年 | 悪性新生物(がん)27.9% | 心疾患17.5% | 老衰9.6% | 肺炎7.6% | 脳血管疾患6.9% |
日本全体※2019年 | 悪性新生物(がん)27.3% | 心疾患15.0% | 老衰8.8% | 脳血管疾患7.7% | 肺炎6.9% |
八王子市の死因順位は4位と5位が日本全体と異なっており、肺炎で亡くなる方の割合が脳血管疾患を上回っています。各死亡数割合を見ると、がんは日本全体と同程度ですが、心疾患、老衰および肺炎は日本全体を上回っています。八王子市のがんによる死亡率は年々上昇傾向であることから、がん対策の重要性がさらに高まっていくと言えます。
日本では、厚生労働省の指針に基づき、自治体主導で実施されている「5大がん検診」と呼ばれるがん検診があり、全国各自治体とも受診率の向上を目指しています。5大がん検診は、胃がん、子宮がん(子宮頸がん)、肺がん、乳がん、大腸がんの5つの検診を指します。
5大がん検診は、加入している健康保険の種類に関係なく住民票のある自治体で受診することができます。検診の種類によって対象年齢や頻度は異なりますが、受診費の一部もしくは全額が公費で負担されます。ただし、企業に勤めている方などは、企業による健康診断にがん検診が含まれていることが多いため、自治体主導のがん検診受診者は国民健康保険加入者や後期高齢者医療保険加入者を含む、「勤務先などでの受診機会のない人」が中心です。
八王子市が実施しているがん検診の種類と費用は下記の通りです。
種類 | 検査項目 | 対象者 | 受診間隔 | 費用 |
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胃がん | 問診、胃内視鏡検査(胃カメラ) | 50歳以上 | 2年に1回 | 2,800円 |
子宮頸がん | 問診、視診、内診、子宮頸部細胞診 | 20歳以上女性 | 2年に1回 | 1,000円 |
肺がん | 問診、胸部X線検査、喀痰検査※喀痰検査は医師が必要と認めた方のみ | 40歳以上 | 年1回 | 1,000円 |
乳がん | 問診、視触診、マンモグラフィ | 40歳以上女性 | 2年に1回 | 2,000円 |
大腸がん | 問診、便潜血検査 | 40歳以上 | 2年に1回 | 800円※市の特定健診・後期高齢者健診と同時受診の場合は500円 |
八王子市のがん検診は基本的には厚生労働省の指針に沿っていますが、胃がん検診は2021年度から胃X線検査(バリウム)を廃止し、胃カメラへ一本化しています。節目の年齢ごとにがん検診の無料クーポンを配布するなど費用面の補助を積極的に行っているのが特徴です(「3-3.八王子市のがん検診の無料クーポン」参照)。
八王子市のがん検診の無料クーポンは下記の通りです。
種類 | 対象者※年齢は当該年度4月1日時点で判定 | 無料になる検査項目 |
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子宮頸がん | 20・30・40歳女性 | 問診、視診、内診、子宮頸部細胞診 |
乳がん | 40・50・60歳女性 | 問診、視触診、マンモグラフィ |
肺がん | 40・50・60歳 | 問診、胸部X線検査、喀痰検査※喀痰検査は医師が必要と認めた方のみ |
大腸がん | 40・50・60歳 | 問診、便潜血検査 |
また、次の方は無料でがん検診を受診することができます。 ・生活保護受給世帯の方 ・市民税非課税世帯の方
がん検診の無料クーポンの詳細は八王子市サイトで確認してください。
下記は、八王子市が実施した2015年度から2019年度の各がん検診の受診率の推移です。
胃がん | 子宮頸がん | 肺がん | 乳がん | 大腸がん | |
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2015年度 | 4.1% | 25.5% | 9.1% | 26.5% | 18.8% |
2016年度 | 3.6% | 15.6% | 5.5% | 18.3% | 10.8% |
2017年度 | 3.4% | 15.7% | 5.5% | 18.0% | 10.1% |
2018年度 | 7.0% | 14.9% | 5.2% | 17.1% | 9.7% |
2019年度 | 8.9% | 15.5% | 5.0% | 18.2% | 9.1% |
下記は、自治体主導のがん検診における2015年度から2019年度の日本全体の受診率の推移です。
胃がん | 子宮頸がん | 肺がん | 乳がん | 大腸がん | |
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2015年度 | 6.3% | 23.3% | 11.2% | 20.0% | 13.8% |
2016年度 | 8.6% | 16.4% | 7.7% | 18.2% | 8.8% |
2017年度 | 8.4% | 16.3% | 7.4% | 17.4% | 8.4% |
2018年度 | 8.1% | 16.0% | 7.1% | 17.2% | 8.1% |
2019年度 | 7.8% | 15.7% | 6.8% | 17.0% | 7.7% |
八王子市の受診率は、胃がん検診、乳がん検診および大腸がん検診において日本全体を上回っています。日本全体が年々低下傾向であるのに対して、八王子市はほぼ横ばい状態で、胃がん検診については2017年度から受診率が大幅に上昇しています。
2016年度から一部の受診率が顕著に低下している要因としては、地域保健・健康増進事業報告における受診率の算定法の対象者が変更されたことが考えられます。また、過去、国のがん検診推進事業として、大腸がん検診、乳がん検診では40~60歳の間で5歳おき、子宮頸がん検診では20~40歳の間で5歳おきに無料クーポンが配布されていました。しかし、2016年から大腸がん検診は事業の対象外になり、2017年から子宮頸がん検診と乳がん検診の無料クーポンは検診開始年齢(子宮頸がん検診20歳、乳がん検診40歳)のみになりました。これら無料クーポン対象外の影響が受診率低下につながっていると考えられています。このため、自治体によっては独自の無料クーポンを配布したり、キャンペーンを実施したりして、受診率向上に努めています。
八王子市では「八王子市がん対策推進計画」に基づいて、がん検診の受診率向上やがん予防に向けた取り組みを行っています。行政や民間企業と連携して大腸がん検診の受診率向上を図る取り組みや、胃がんリスク検査の有効性の検証といった先進的な施策が行われています。
・胃がんリスク検査検証事業の実施 八王子市医師会、国立がん研究センターと協働して、胃がんの危険因子であるヘリコバクター・ピロリ菌の感染の有無と、胃の委縮の程度を調べるペプシノゲン検査を胃がん検診(バリウム検査)の際に実施。胃がんリスク検査の効果や問題点についての調査を今後約10年間にわたって行う。2014〜2017年の介入期間に4,232名が研究協力に同意した。
・大腸がん検診・精密検査受診率向上事業における官民連携手法の活用 大腸がん検診・精密検査受診率向上事業(2017〜2019年度)において、国内で例の少ない成果連動型民間委託契約(SIB)方式を導入。SIB方式では大腸がん検診受診率および精密検査受診率が向上した割合を成果指標として、事業者の目標達成度に応じて行政から成果報酬が支払われる。本事業の取り組みとして、健康診査と大腸がん検診のセット受診による割引の開始や大腸がん検診キットの事前配布などを実施。
・肝炎ウイルス検診の無料実施 一部の区民を対象にB型およびC型肝炎ウイルス検査を無料で実施。肝炎ウイルスの感染は肝硬変や肝臓がんの発症リスクになるため、検診により肝臓がんの予防およびウイルス性肝炎の早期発見、早期治療をすることを目的としている。対象は過去に肝炎ウイルス検診を受けたことがない方や職場で受ける機会がない方。
・がん検診の重要性についての普及啓発活動 市のWebサイトや広報誌「広報はちおうじ」で科学的根拠に基づくがん検診の有効性や必要性についての情報を発信。「広報はちおうじ(2021年8月1日号)」では胃がん、肺がんおよび乳がん検診において撮影画像を複数人の医師が読影する「八王子方式」を実施し、検診精度の向上に努めていることを解説している。
八王子市では、市の特定健康診査または後期高齢者健康診査の対象者が人間ドックや脳ドックを受診した場合、受診費用の割引(助成)を実施しています。八王子市の人間ドックの助成内容は下記の通りです。
【割引対象者】 市の特定健康診査または後期高齢者健康診査の対象者
【助成額】 64歳まで :8,000円 65歳以上 :10,000円(胸部X線検査を実施しない場合は8,000円)
割引対象となるには、いくつかの条件があります。 ・受診は市内の契約医療施設のみ ・人間ドック割引と特定健診の受診は、年度内でどちらか1回限り
募集時期や詳細は八王子市サイトで確認してください。
「機能評価認定施設」とは、日本人間ドック学会が定めている「人間ドック健診施設機能評価」という評価基準をクリアした医療施設です。申請のあった人間ドック施設に対して日本人間ドック学会が受診者目線で審査している取り組みです。
審査項目には、「運営方針、組織の管理体制が確立しているか」や「検査の業務マニュアルは作成されているか」、「感染対策などの危機管理は徹底されているか」といった施設側の安全面に関する基準から、「受診者が快適に受診できるように配慮しているか」や「受診者のプライバシーに配慮しているか」といった受診者側に関する基準まで、多角的な評価基準があります。また、評価基準は5年ごとに改定され、更新審査が行われます。
全国で390以上の施設が認定されており、このうち八王子市内の機能評価認定施設は2021年11月現在で1施設あります。
マーソでは、機能評価認定施設から人間ドックのプランを探すことができます。くわしくはこちらをご覧ください。
八王子市は「第3期八王子市保健医療計画」を策定し、生涯を通じた健康づくりや、安心して生活ができる環境づくりを推進しています。なかでも健康増進に関するユニークな取り組みについて紹介します。
・介護(フレイル)予防の推進 フレイルとは、年齢と共に筋力や認知機能などが低下している状態で、要介護状態や健康寿命の低下にもつながるとされている。南大沢保健福祉センターを例に挙げると、市オリジナルの健康体操「八王子けんこう体操」や理学療法士による月1回の個別相談、フレイル予防講座を通じて介護予防に取り組んでいる。
・八王子市ウォーキングマップの作成 「八王子景観100選」や「八王子八十八景」など八王子市の歴史や自然・景観・文化・彫刻を取り入れたウォーキングマップを作成。10の散策コースが掲載されている。
・健康相談「健診データ改善相談」の開催 生活習慣病に関する正しい知識を提供し、市民の生活改善を行うことを目的とした健康相談「健診データ改善相談」を開催している。健診結果、3日分の食事記録、お薬手帳などをもとに保健師と管理栄養士がアドバイスをする。体重および体脂肪測定や血管年齢測定も実施。予約制で費用は無料。
・健康に関するイベント「健康フェスタ・食育フェスタ」の開催 はちおうじ健康づくり推進協議会の主催による健康イベント「健康フェスタ・食育フェスタ」を例年5月の第3日曜日に開催(2021年度は中止)。市内中学校吹奏楽部や市立保育園園児による発表、健康や食育に関する体験ブースなど地域の幅広い年代の方が楽しめる工夫がされている。
※本記事は2021年11月時点の情報を元に作成しています。