岐阜県美濃加茂市健康のまち一丁目1番地
岐阜県羽島郡笠松町泉町10
岐阜県は人口約200万人の愛知県の北側に隣接する県です。そのため、18歳から進学や就職のために愛知県に住む人が増え、年令の分布を見ると、20歳から50歳あたりは全国平均より少なめ、60歳を過ぎたあたりから少し多めの分布となっています。日本病院会名簿に載っている病院数は44で、人間ドック学会の機能評価認定施設は7件あり、そちらで人間ドックや健診が受けられます。厚生労働省の調べでは、人口千人当たりの病床数は11.0で全国平均の13.3より低い水準となっています。
岐阜県の人口十万人に対する死因別の死亡率を見ると男女とも悪性新生物が1位で、男168.7、女88.1で全国平均の182.4、92.2を大きく下回ってます。2位の死因は男女ともに心疾患で、男75.0、女40.7となっており、全国平均の74.2、39.7と比べ多く悪性新生物とは反対の結果となっています。以下概ね全国平均と似たような傾向を示していますが、特徴的なのは病気ではなく、不慮の事故による死因が男女ともに全国平均より多いことがあげられます。
岐阜県ではがん対策推進条例というものがあり、がん対策に力を入れています。がんが死因の1位を占めているので、女性特有のがんの予防や検査、セカンドオピニオンを含めた相談体制に特に力を入れています。がん検診受診率50%キャンペーンというのを展開し、一人でも多くの県民にがんの予防を行ってもらうキャンペーンにも力を入れています。まだ健診率は20%と低い値ですが、悪性新生物の死亡率が全国平均よりはるかに低いのは、このキャンペーンの効果が出ているからと考えられます。