富山県富山市千代田町2-1
富山県富山市西二俣277-3
富山県富山市神通本町1-7-15
11月 | 12月 | 1月 |
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11月 | 12月 | 1月 |
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11月 | 12月 | 1月 |
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富山県富山市蜷川373番地
富山県富山市婦中町下轡田1019
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11月 | 12月 | 1月 |
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11月 | 12月 | 1月 |
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富山市は富山県の県庁所在地で、明治以降、工業のまちとして発展をとげ、2005年に旧富山市、旧大沢野町、旧山田村など7市町村が合併し、新しい「富山市」になりました。
2021年7月現在の人口は約41.2万人です。富山市の人口は、2005年の合併後は2012年の42.2万人をピークに少しずつ減少しています(いずれも住民基本台帳による)。なお、日本全体のピークは2008年、富山県のピークは1998年です(いずれも国勢調査をもとにした推計人口)。国立社会保障・人口問題研究所によれば、現状のままでは2030年には約39.4万人に減少すると推計されています。
2021年7月現在における65歳以上の高齢者人口は約12.3万人で、高齢化率は29.9%です。2020年10月の日本全体の高齢化率は28.8%であることから、富山市の高齢化は全国よりも進んでいると言えます。多くの地方自治体同様、人口が減少しているのに対して、高齢者の人口は増加しています。
健康寿命とは、2000年に世界保健機関(WHO)が提唱した指標で、平均寿命から寝たきりや認知症など介護状態の期間を差し引いた期間を指します。日常生活に制限のない、自立した状態で過ごせる期間と言えます。
富山市では、国が定める「65歳の日常生活動作が自立している期間の平均」を健康寿命の指標としています。下記は、富山市の65歳の平均余命、 日常生活動作が自立している期間の平均、および日常生活動作が自立していない期間の平均です(カッコ内は全国平均)。平均寿命と健康寿命との差(不健康である期間)が長くなるほど医療費や介護費がふくらみ、公費負担が増大する要因になります。
65歳時の平均余命※2010年 | 65歳時の日常生活動作が自立している期間の平均※2010年 | 日常生活動作が自立していない期間の平均 | |
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男性 | 18.92歳(18.86歳) | 17.05歳(17.23歳) | 1.87歳(1.63歳) |
女性 | 24.16歳(23.89歳) | 20.35歳(20.49歳) | 3.81歳(3.40歳) |
2010年現在の富山市の、「65歳の日常生活動作が自立している期間」の平均は、男性17.05歳、女性20.35歳です。要介護2〜5の状態である「日常生活動作が自立していない期間の平均」は男性1.87歳、女性3.81歳で、全国平均と比較すると、富山市では男女ともに健康寿命が少し短く、不健康である期間が少し長いと言えます。
1981年以降、日本人の死因の第1位はがんです。以降、生活習慣病を主因とする疾患が上位を占めています。生活習慣病とは、生活習慣(食、運動、喫煙、飲酒等)が影響する一部のがんや心臓病(心疾患)、脳卒中(脳血管疾患)、糖尿病などを指します。人口動態調査によると、富山市と日本全体の死因とその割合は下記のようになっています。
1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | |
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富山市※2019年 | 悪性新生物(がん)26.8% | 心疾患13.7% | 脳血管疾患8.7% | 肺炎7.8% | 老衰7.8% |
日本全体※2019年 | 悪性新生物(がん)27.3% | 心疾患15.0% | 老衰8.8% | 脳血管疾患7.7% | 肺炎6.9% |
富山市の死因順位は、1位のがん、2位の心疾患は日本全体と同じですが、3位以降が異なり、3位が脳血管疾患で、その後に肺炎と老衰が続きます。ポイント数では、がんや心疾患は日本全体を下回っていますが、脳血管疾患と肺炎は日本全体よりも高い数値となっています。
日本では、厚生労働省の指針に基づき、自治体主導で実施されている「5大がん検診」と呼ばれるがん検診があり、全国各自治体とも受診率の向上を目指しています。5大がん検診は、胃がん、子宮がん(子宮頸がん)、肺がん、乳がん、大腸がんの5つの検診を指します。
5大がん検診は、加入している健康保険の種類に関係なく住民票のある自治体で受診することができます。検診の種類によって対象年齢や頻度は異なりますが、受診費の一部もしくは全額が公費で負担されます。ただし、企業に勤めている方などは、企業による健康診断にがん検診が含まれていることが多いため、自治体主導のがん検診受診者は国民健康保険加入者や後期高齢者医療保険加入者を含む、「勤務先などでの受診機会のない人」が中心です。
富山市が実施しているがん検診の種類と費用は下記の通りです。太字は、富山市独自の取り組みです。
種類 | 検査項目 | 対象者 | 受診間隔 | 費用 |
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胃がん | 胃透視検査(バリウム)または内視鏡検査(胃カメラ) | ・バリウム:40歳以上・胃カメラ:50歳以上 | ・バリウム:年1回・胃カメラ:2年に1回 | 【集団】2,700円【個別】5~8月:2,100円9~12月:2,700円※40・45・50・56・60歳は集団・個別ともに1,500円※「老人」は集団・個別ともに1,200円 |
子宮がん | 子宮頸部細胞診、必要に応じて子宮体部細胞診 | 20歳以上女性 | 2年に1回 | ●子宮頸部【集団】1,700円※20・30・40・50・60歳および70歳以上は900円【個別】3,000円※20・30・40・50・60歳は900円※「老人」は1,000円●子宮頸部+子宮体部3,900円※20・30・40・50・60歳は2,700円※「老人」1,300円 |
肺がん | 胸部X線検査撮影、必要に応じて喀痰検査 | 40歳以上 | 年1回 | 1,100円※40・50・60歳は700円※「老人」は500円 |
乳がん | マンモグラフィ検査または超音波検査 | 40歳以上女性 | 2年に1回 | ●マンモグラフィ【集団】41~49歳 2,100円、51~69歳 1,300円※40・50・60歳は700円※70歳以上は600円【個別】2,300円※41~49歳が9~12月に受診する場合のみ 2,900円※40・50・60歳は700円※「老人」は900円●超音波(個別のみ)2,300円※40・50・60歳は700円※「老人」は900円 |
大腸がん | 便潜血反応検査(2日法) | 40歳以上 | 年1回 | 1,200円※40・50・60歳は600円※「老人」は500円 |
前立腺がん | 血液検査(前立腺特異抗原検査) | 50・55・60・65歳男性 | 5年に1回 | 800円 |
口腔がん検診※歯周疾患検診との同時実施 | 口腔内検査、視触診、ブラッシング指導 | 40・50・60・70歳 | 10年に1回 | 1,500円 |
富山市のがん検診は、基本的には厚生労働省の指針に沿っています。また、指針にはない前立腺がん検診と口腔がん検診を運用しているのが特長です。
富山市では、がん検診の無料クーポンの配布は実施していません。ただし、次の方は無料でがん検診を受診することができます。 ・生活保護受給世帯 ・市民税非課税世帯 ・重度心身障害者(1割の自己負担必要者を除く)など
詳細は、富山市役所へ問い合わせてください。
下記は、富山市が実施した2015年度から2019年度の各がん検診の受診率の推移です。
胃がん | 子宮頸がん | 肺がん | 乳がん | 大腸がん | |
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2015年度 | 11.6% | 23.1% | 21.8% | 27% | 18.4% |
2016年度 | - | 12.7% | 9.1% | 15.1% | 8.0% |
2017年度 | - | - | 8.4% | 13.1% | 6.8% |
2018年度 | 11.8% | 11.1% | 7.7% | 12.6% | 6.3% |
2019年度 | 11.1% | 10.7% | 7.4% | 12.4% | 6% |
下記は、自治体主導のがん検診における2015年度から2019年度の日本全体の受診率の推移です。
胃がん | 子宮頸がん | 肺がん | 乳がん | 大腸がん | |
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2015年度 | 6.3% | 23.3% | 11.2% | 20.0% | 13.8% |
2016年度 | 8.6% | 16.4% | 7.7% | 18.2% | 8.8% |
2017年度 | 8.4% | 16.3% | 7.4% | 17.4% | 8.4% |
2018年度 | 8.1% | 16.0% | 7.1% | 17.2% | 8.1% |
2019年度 | 7.8% | 15.7% | 6.8% | 17.0% | 7.7% |
富山市のがん検診受診率は、胃がん・肺がん検診以外は、日本全体を下回っており、特に子宮頸がん・乳がん検診は4〜5ポイントほど低い値となっています。また、全検診とも受診率は年々少しずつ低下している傾向にあり、これは日本全体においても同様の傾向です。
2016年度から一部の受診率が顕著に低下している要因としては、地域保健・健康増進事業報告における受診率の算定法の対象者が変更されたことが考えられます。また、過去に国のがん検診推進事業として、大腸がん検診、乳がん検診では40~60歳の間で5歳おき、子宮頸がん検診では20~40歳の間で5歳おきに無料クーポンが配布されていました。しかし、2016年から大腸がん検診は事業の対象外になり、2017年から子宮頸がん検診と乳がん検診の無料クーポンは検診開始年齢(子宮頸がん検診20歳、乳がん検診40歳)のみになりました。これら無料クーポン対象外の影響が受診率低下につながっていると考えられています。このため、自治体によっては独自の無料クーポンを配布したり、キャンペーンを実施したりして、受診率向上に努めています。
がん検診の受診率向上やがん予防に向けて、富山市では次のような取り組みを行っています。
・肝炎ウイルス検診の無料実施 肝臓がんにつながる可能性があるB型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルスの検査を、40歳以上で過去に受診歴がない人を対象に実施している。原則特定健診等と同時受診。受診料は無料。
・検診時の託児サービス(無料・予約制) 複数の会場で、おおむね3歳未満の乳幼児をつれて検診を受ける保護者向けの託児サービスを実施。
・節目検診 40歳以上(子宮頸がん検診は20歳以上)を対象に、5歳刻みあるいは10歳刻みの年齢を節目検診として、自己負担額を減額もしくは無料で実施。対象となる検査は、各がん検診のほか、肝炎ウイルス検診や骨粗しょう症検診、緑内障検診等。
富山市では、富山市国民健康保険被保険者で、保険料を滞納していない世帯の75歳未満を対象に、一日人間ドック・脳ドックの費用の一部が助成されます。75歳以上、または65歳以上で一定の障害のある場合は、後期高齢者医療制度でドックの助成を受けることができます。
富山市の一日人間ドックの助成内容は下記の通りです。
【助成対象者】 ・保険料を滞納していない、受診日に75歳未満の富山市国民健康保険被保険者 ・保険料を滞納していない、75歳以上、または65歳以上で一定の障害のある後期高齢者医療被保険者
【自己負担額】 男性:19,800円 女性:23,100円 ※後期高齢者医療制度に加入している場合は、費用の2分の1(上限15,000円)を助成
【検診項目】 問診、身体測定、検便、尿検査、血圧測定、血液検査、眼検査、聴力検査、胃検診(カメラまたはバリウム)、心電図、腹部超音波検査、胸部X線検査、婦人科検診(女性のみ)
助成対象となるには、いくつかの条件があります。 ・助成は一日人間ドック・脳ドックどちらか一つ ・受診は市内の契約医療施設のみ
年度ごとに助成定員と申し込み締め切りがあります。募集時期や詳細は富山市サイトで確認してください。
富山市の脳ドックの助成内容は下記の通りです。
【助成対象者】 ・保険料を滞納していない、受診日に75歳未満の富山市国民健康保険被保険者 ・保険料を滞納していない、75歳以上、または65歳以上で一定の障害のある後期高齢者医療被保険者
【検診項目】 問診、身体測定、検便、尿検査、血圧測定、血液検査、磁気共鳴検査(脳MRI、脳MRA、頸部MRA)、心電図
【自己負担額】 11,430円 ※後期高齢者医療制度に加入している場合は、費用の2分の1(上限15,000円)を助成
助成対象となるには、いくつかの条件があります。 ・助成は一日人間ドック・脳ドックどちらか一つ ・受診は市内の契約医療施設のみ
年度ごとに申し込み締め切りがあります。募集時期や詳細は富山市サイトで確認してください。
「機能評価認定施設」とは、日本人間ドック学会が定めている「人間ドック健診施設機能評価」という評価基準をクリアした医療施設です。申請のあった人間ドック施設に対して日本人間ドック学会が受診者目線で審査している取り組みです。
審査項目には、「運営方針、組織の管理体制が確立しているか」や「検査の業務マニュアルは作成されているか」、「感染対策などの危機管理は徹底されているか」といった施設側の安全面に関する基準から、「受診者が快適に受診できるように配慮しているか」や「受診者のプライバシーに配慮しているか」といった受診者側に関する基準まで、多角的な評価基準があります。また、評価基準は5年ごとに改定され、更新審査が行われます。
全国で390以上の施設が認定されており、このうち富山市内の機能評価認定施設は2021年9月時点で2施設あります。
マーソでは、機能評価認定施設から人間ドックのプランを探すことができます。くわしくはこちらをご覧ください。
2002年に策定した「富山市健康プラン21」とその後の「富山市健康プラン21(第二次)」を通じ、健康寿命の延伸に向け、さまざまな施策を実施しています。なかでもユニークな取り組みを紹介します。
・プラス1000歩富山市民運動 運動不足を解消し、健康的な身体づくりをするために、今より1,000歩多く歩くことを市民に呼びかける取り組み。「あるっクマ」というキャラクターも作り、親子、会社ぐるみでのチャレンジ参加など、さまざまな方法を提案している。
・まちづくりと融合した健康づくりの推進を目指す「とほ活」 公共交通を軸としたコンパクトなまちづくりと「歩く」ことを核とした健康づくりを連動させた取り組み。独自の「とほ活」アプリを開発し、市民はアプリを起動して歩いた歩数や関連イベントへの参加でポイントをため、ポイント数に応じて抽選に応募し、景品がもらえる。
・まちぐるみ禁煙支援事業 禁煙している方や受動喫煙から身を守りたい方、また禁煙・分煙を推進している方に「禁煙運動推進バッジ」を配布。禁煙や分煙を実施している施設(店舗、事業所、自治公民館など)には、申請により「禁煙宣言」「分煙宣言」ステッカーを配布。また、希望する企業や施設に出向いて、たばこの害や健康に関する出前講座をおこなっている。
※本記事は2021年9月時点の情報を元に作成しています。