久留米市で人間ドック・健診が予約できる医療施設一覧

福岡県 久留米市がこんな健康への取組みをしているって知っていますか

1.久留米市のがん検診の種類・費用

1-1.久留米市のがん検診

久留米市が実施しているがん検診の種類と費用は下記の通りです。太字は、久留米市独自の取り組みです。

久留米市のがん検診は、基本的には厚生労働省の指針に沿っています。久留米市独自のがん検診として、前立腺がん検診を実施しています。

また、久留米市の地域の保健センターや市役所などで実施される「集団けんしん（集団検診）」では、通常の集団検診のほか「レディースデー」、「コンビニけんしん」、「アフタヌーンデー」などのセット検診が用意されています。複数のがん検診や健康診査（健診）などを同日に受診できるようになっており、それぞれの検診・健診を受けに行く手間が省けるよう工夫されています。

・レディースデー
女性の受診者のみが利用できる集団検診。健康診査やすべてのがん検診を女性医師・スタッフに担当してもらえる。さらに無料の託児サービスがあるため、子育て中の方でも受診しやすくなっている。

・コンビニけんしん
コンビニエンスストアと地域の薬局協力のもと実施される集団検診。市の健康診査やがん検診が受けられる。受診者特典として、協力店の商品無料引換券がプレゼントされるほか、InBody（体成分分析装置）測定（1回税込500円）や健康づくりに役立つコーナーなどが利用できる健康相談ブースが設置される。

・アフタヌーンデー
午後開催の女性限定の集団検診。子宮頸がん検診、乳がん検診、骨粗しょう症検診が受診できる。

久留米市の集団検診は、電話・インターネットでの事前予約が必須で、予約枠に限りがあります。会場や日程、受診時の注意事項など、詳細は久留米市サイトで確認してください。

1-2.久留米市のがん検診の無料クーポン

久留米市では下記対象者にがん検診の無料クーポンが支給されます。

女性特有がん検診（子宮頸がん・乳がん）の無料クーポン券をお持ちの方は、市内だけでなく、福岡県内の広域医療機関でも受診することができます。

なお、生活保護世帯の方、市民税非課税世帯の方、中国残留邦人等支援給付を受けている方などは、がん検診等の費用が無料になります。

必要書類や申請方法など、詳細は自治体の担当課へご確認ください。

2.久留米市による病気予防のための取り組み

2-1.久留米市が実施している病気予防の検査や取り組み

がんを始めとした病気予防のため、久留米市では次のような取り組みを行っています。

・胃がんリスク検査
胃がんリスク検査は問診、血液検査によりヘリコバクター・ピロリ菌感染の有無と血清ペプシノゲン値による胃粘膜萎縮の程度を測定し、胃がんリスクを判定する。対象は年度内に41歳・46歳になる方。過去に市の同検査を受けたことがある方は対象外（41歳で受診した場合、46歳時は対象外）。受診には「胃がんリスク検査受診券」が必要（対象者に5月末郵送）。費用は500円。市内の実施医療機関で受診できる。

・骨粗しょう症検診
骨粗鬆症（骨粗しょう症）により骨折して寝たきりになるのを防ぐために、問診、骨量測定（骨密度検査）を実施。対象は、25～70歳の5歳刻み年齢になる女性市民。CXD法・DIP法・SXA法・DEXA法・pQCT法・超音波法のいずれかの検査方法で実施される（医療機関により異なる）。集団検診の場合は、DEXA法で橈骨（とうこつ：手首のあたりの骨）を測定する「DEXA橈骨検査」で費用は300円。個別検診の場合は、腰椎（ようつい：背骨の下部）を測定する「DEXA腰椎検査」で800円、その他の検査方法は500円。

・肝炎ウイルス検査
慢性肝炎・肝硬変・肝がんの発症リスクとなる肝炎ウイルスの早期発見と早期治療を目的として、B型およびC型肝炎ウイルス検査を実施。対象は20歳以上となる久留米市民で、過去に肝炎ウイルス検査や抗ウイルス薬治療を受けたことがない方。市内の指定医療機関にて、費用は無料。検査方法は血液検査（HBs抗原検査、HCV抗体検査）。

・生活習慣病予防健康診査
メタボリックシンドロームを予防・早期発見し、生活習慣病の発症を防ぐための健診。対象は、久留米市民で、35～39歳になる方、40歳以上の方で各医療保険の被保険者・被扶養者に該当しない方（生活保護受給者等）。検査内容は、問診・身体測定・血圧測定・血液検査・尿検査と、医師が必要と認めた場合に心電図検査・眼底検査・貧血検査などを実施。費用は500円で、通常8,000円相当の健診が非常に安価に受診できる。非課税世帯、生活保護世帯の方などは無料。

・8020歯っぴー検診（歯周疾患検診）
「8020（はちまるにいまる）歯っぴー検診」は、虫歯や歯周病の早期発見により早期治療につなげ、80歳までに20本の歯を残すことを目的とした歯周疾患検診。検査内容は問診、歯と歯茎の間の深さ測定など。対象は40・50・60・70歳となる市民。費用は500円。非課税世帯、生活保護世帯の方などは無料。検診の結果、治療が必要となった場合は保険診療扱いとなり、別途料金が必要となる場合がある。

2-2.気にしておきたいその他の検査

厚生労働省が指針を示しているがん検診以外の検査は、自治体によって実施の有無や検査内容が異なります。人口規模や財政状況、独自の見解など事情はさまざまです。久留米市で実施していない検査のうち、おもだった検査には下記が挙げられます。

・大腸がん：大腸内視鏡検査（大腸カメラ）

会社員の方は、職場の健康診断やそのオプション検査で上記を受けられるかどうか確認してみてください。受診機会がない場合は、実施している医療施設を探して自費で受診する方法があります。市内もしくは近隣の自治体にも範囲を広げて探してみるとよいでしょう。

3.久留米市の人間ドックの費用補助・助成

久留米市では、久留米市国民健康保険の被保険者を対象に、人間ドックの費用が一部助成されます。2023年10月現在、助成内容は下記の通りです。

【人間ドックの助成対象者】
久留米市国民健康保険被保険者のうち、年度内に40～74歳となる方

【人間ドックの助成金額】
上限6,500円

【対象となる人間ドックの検査項目】
人間ドック等の健診結果表に、市の特定健診の基本的な項目である下記項目がすべて記入されていること

身長、体重、腹囲、BMI、既往歴、自覚症状、他覚症状、収縮期血圧、拡張期血圧、中性脂肪、HDLコレステロール、LDLコレステロール、AST（GOT）、ALT（GPT）、γ-GT（γ-GTP）、空腹時血糖またはヘモグロビンA1c、尿糖、尿たんぱく、医師の判断、医師の氏名

人間ドックの助成対象となるには、ほかにもいくつかの条件があります。
・国民健康保険料の滞納がない世帯の方
・健診費用を自己負担していること（10割負担）
・同年度の市の特定健康診査を受診していないこと

申請方法など、詳細は久留米市サイトで確認してください。

4.久留米市の人間ドック機能評価認定施設

日本人間ドック学会が審査した機能評価認定施設は、全国で400以上の施設が認定されています。このうち、久留米市内の機能評価認定施設は3施設あります（2023年10月現在）。

マーソでは、機能評価認定施設から人間ドックのプランを探すことができます。くわしくはこちらをご覧ください。