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この検査は何のための検査?

体脂肪率検査

体脂肪率検査とは?

体脂肪率検査とは、体重に占める体脂肪の割合を調べる検査です。人間ドックでは必須項目に含まれていないため、すべての医療施設で行っているわけではありません。体脂肪率検査を希望する場合は、受診先の医療施設で確認するようにしてください。また、厚生労働省によれば、体脂肪率検査は生活習慣病との相関性が低いため、体脂肪率検査の結果はメタボリックシンドロームの診断基準には採用されていないとしています。

体脂肪率検査を行う場合には、受診者の負担が少なく手軽にできるBIA(生体インピーダンス法)が多く用いられています。BIAは身体に微弱な電気を流し、身体の電気抵抗から体脂肪率を測定する方法です。体脂肪は電気をほとんど通さない特性があるため、電気抵抗が高いと体脂肪率も高くなります。体組成計(体脂肪計とも言います)に年齢、性別、身長などのデータを入力して乗るだけで、体脂肪率を測定することができます。

体脂肪率検査の目的

体脂肪率検査は、体重に占める体脂肪率を確認し、生活習慣の改善などに役立てることを目的としています。体脂肪率が高い場合には、食生活や運動量などを見直す必要があります。体重が標準なのに体脂肪率が高い場合にも注意が必要です。

体脂肪率検査で見つけられる病気

体脂肪率検査をすることで、肥満度を知ることができます。体重が標準値でも体脂肪率の高い、かくれ肥満を見つけることもできます。

体脂肪率検査の結果の見方

体脂肪率の判定は、以下のとおりです(日本赤十字社 長浜赤十字病院より)。

 ●やせ:男性10%未満、女性20%未満
 ●標準:男性10%以上~20%未満、女性20%以上~30%未満
 ●軽肥満:男性20%以上~25%未満、女性30%以上~35%未満
 ●肥満:男性25%以上、女性35%以上

体脂肪率検査の長所/短所

体脂肪率検査の長所は、手軽に検査できるところです。体組成計(体脂肪計)にデータを入力して乗るだけで、体脂肪率を知ることができます。測定中に微弱な電流が流れますが、とても微弱なので痛みなどはなにも感じません。体組成計は手頃な値段で手に入れることができたり、体重計に搭載されていたりするため、一般家庭にも普及しています。毎日の体脂肪率を知ることで、ダイエットや健康増進のモチベーションを高めることができます。

体脂肪率検査の短所は、体内の水分量によって結果が左右されるところです。体の水分が増えると電気が通りやすくなるため、水分が増えると体脂肪率は低くなります。水分を摂ったあとには身体の水分量が増えるため、体脂肪率は低くなります。入浴後など足の裏が濡れていても、体脂肪率は低くなります。排尿後、発汗後には体内の水分量が減るため、体脂肪率は高くなります。体脂肪率の変化をできるだけ正確に知りたい場合には、条件を同じにして測定することが大切です。

体脂肪率と生活習慣病のリスクの高さは比例しているわけではありません。そのため、体脂肪率はメタボリックシンドロームの診断基準として用いられていません。

体脂肪率検査の流れ

体脂肪率検査の流れは、以下のとおりです。

1.体組成計(体脂肪計)に年齢、性別、身長などの必用なデータを入力する。
2.衣類が重い場合には、その分を体重から引くように設定する。
3.手荷物やポケットに入っている物を出す。
4.裸足になる。足の裏が濡れている場合には、拭いて乾燥させる。
5.体組成計にゆっくりと乗る。
6.測定中には動かないようにする。
7.体組成計からゆっくりと降りる。

<参考>
厚生労働省「e-ヘルスネット」体脂肪率

日本赤十字社 長浜赤十字病院

この記事の監修ドクター

上 昌広(かみ まさひろ)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所理事長
マーソ株式会社 顧問
1993年東京大学医学部卒。1999年同大学院修了。医学博士。
虎の門病院、国立がんセンターにて造血器悪性腫瘍の臨床および研究に従事。2005年より東京大学医科学研究所探索医療ヒューマンネットワークシステム(現・先端医療社会コミュニケーションシステム)を主宰し医療ガバナンスを研究。 2016年より特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長。
山本 佳奈(やまもと かな)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所 研究員
1989年生まれ。滋賀県出身。医師。
2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。ときわ会常磐病院(福島県いわき市)・ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員、東京大学大学院医学系研究科博士課程在学中、ロート製薬健康推進アドバイザー。著書に『貧血大国・日本』(光文社新書)
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