人間ドックのマーソ
メニューを閉じる 無料会員登録

最大3.5%貯まる!

この検査は何のための検査?

肥満度、腹囲

肥満度測定と腹囲測定とは?

肥満度測定と腹囲測定、どちらの検査も太りすぎていないかを調べるものです。

成人における肥満度は近年、BMIが国際的な標準指標になっています。
BMIは「Body Mass Index」の略称です。このBMIを使って、肥満か痩せているかを判断します。BMIの計算式は以下のとおりです。

BMI=体重(kg)÷ [身長(m)]2

成人になると身長の変化はそこまでありませんが、体重は生活習慣などによって変化します。BMIを利用して、現在の体重が身長に対してあっているかを判断します。

また腹囲測定は、内臓脂肪面積の広さを測定します。力を抜いて立った状態で、ヘソの高さあたりの腹部の外周を測定します。

肥満度測定と腹囲測定の目的

肥満度測定は、標準体重と比較してどれほど肥満または痩せているのかを計測し、2型糖尿病や脂質異常症、高血圧などの生活習慣病のリスクを判断することを目的としています。

また、腹囲測定はメタボリックシンドロームの判定基準のひとつです。メタボリックシンドロームとは、運動不足などが原因で起きる生活習慣病の一歩手前の段階を指し、放置したままだと高血圧や心臓病、脂質異常症など生活習慣病の発症につながります。腹囲検査で基準値を超えている場合は、メタボリックシンドロームの追加検査を行います。

肥満度測定と腹囲測定で見つけられる病気

肥満度測定(BMI測定)でわかること:生活習慣病(高血圧・糖尿病・心臓疾患など)の発症リスク
腹囲測定でわかること:メタボリックシンドローム

BMI測定と腹囲測定の結果の見方

<BMI測定>

BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)

BMIの見方

(出典:一般財団法人日本肥満学会)

<腹囲検査>

腹囲検査

(出典:一般社団法人近畿健康管理センター)

肥満度測定(BMI測定)・腹囲測定ともに、数値を見て判断します。肥満度測定では、BMI18.5~25未満を標準体重とし、それ以下は低体重、それ以上は肥満とみなします。さらに、数値によって肥満度合いが分類されます。

また、腹囲測定は男性の場合、基準値が85cm未満。女性の場合は、90cm未満が基準値です。これ以上の腹囲だった場合は、メタボリックシンドロームの選択検査として血液検査や血圧測定をおこないます。腹囲測定と選択検査項目3つ(糖代謝異常、脂質代謝異常、高血圧)のうち、2つ以上で基準値を超えると、メタボリックシンドロームと判定されます。

肥満度、腹囲の長所/短所

肥満度測定(BMI測定)の長所は、机上で計算できることです。体重と身長さえわかれば、計算式で求められるため、受診者の負担が少ない検査方法と言えます。一方、短所は、簡単な検査がゆえにリスクを確実には調べられない点です。「標準」という判定が出ても、血管の状態や血液の数値などの身体の詳細な状態は把握できていないため、最低限の生活習慣病のリスクが付いて回ります。

腹囲測定の長所も肥満度測定と同様で、メタボリックシンドロームのリスクを、腹囲を測るだけという比較的簡単な方法で判断できるという点です。内臓脂肪面積100cm2以上がメタボリックシンドロームの基準値ですが、これを腹囲から暫定的に判別することができます。その一方で、腹囲が基準値内であってもメタボリックシンドロームの可能性を否定できず、正確な判定にはCTスキャンでの撮影が必須になる点が短所です。

肥満度、腹囲の流れ

医療機関によって異なりますが、肥満度測定も腹囲測定も、1分程度で終わります。

<肥満度測定>

1. 身長と体重を測定する。
2. 計算式に当てはめて計算する。
3. BMIを判断する。

<腹囲測定>

1. お腹まわりにメジャーを巻いて腹囲を測定する。
2. 基準値以上か以内かを判断する。

この記事の監修ドクター

上 昌広(かみ まさひろ)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所理事長
マーソ株式会社 顧問
1993年東京大学医学部卒。1999年同大学院修了。医学博士。
虎の門病院、国立がんセンターにて造血器悪性腫瘍の臨床および研究に従事。2005年より東京大学医科学研究所探索医療ヒューマンネットワークシステム(現・先端医療社会コミュニケーションシステム)を主宰し医療ガバナンスを研究。 2016年より特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長。
山本 佳奈(やまもと かな)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所 研究員
1989年生まれ。滋賀県出身。医師。
2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。ときわ会常磐病院(福島県いわき市)・ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員、東京大学大学院医学系研究科博士課程在学中、ロート製薬健康推進アドバイザー。著書に『貧血大国・日本』(光文社新書)
人間ドック健診のご相談はこちらから