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この検査は何のための検査?

更新日: 2025.06.24

腰部レントゲン検査

腰部レントゲン検査とは?

腰部レントゲン検査は、腰椎(第1~第5腰椎)やその周囲の骨構造をX線で撮影し、骨折や変形、ずれの有無などを調べる画像検査です。場合によっては、仙椎や骨盤の一部まで撮影範囲を広げることがあります。必要に応じて、正面や側面、斜位など複数方向から撮影することもあります。

腰部レントゲン検査の目的

腰部レントゲン検査の目的は、おもに腰痛の原因となる疾患を調べることです。骨折の有無、骨の位置や間隔、変形といった骨の状態を観察するのに有用で、腰部における初期の画像診断として広く用いられています。とくに外傷後や高齢者における腰痛では、骨折のスクリーニング目的で行われることが多く、骨粗しょう症との関連を調べる手がかりにもなります。一方、軟骨や神経まで観察することは難しいため、より詳しい検査が必要であると判断された場合は、MRIやCT検査が行われることがあります。

腰部レントゲン検査で見つけられる病気

腰部レントゲン検査により、次の疾患が見つかることがあります。

●脊椎圧迫骨折
●腰椎変性すべり症
●腰椎分離症・分離すべり症
●側湾症
●転移性脊椎腫瘍
●化膿性脊椎炎
●骨粗しょう症による脊椎変形
など

腰部レントゲン検査の結果の見方

腰部レントゲン検査の結果はモノクロの撮影画像で表されます。撮影した画像を元に、骨に異常がないかなどを専門医が判断します。

腰部レントゲン検査の注意点

腰部レントゲンはX線を利用する検査のため、人体への影響はわずかなものの医療被曝があります。また、腰部レントゲンは骨の状態の観察に有用な検査ですが、しびれや筋力低下などの神経症状が明らかでない限り、腰部レントゲン検査のみでは原因の特定が困難なため、初診時に必ずしも撮影が必要とはかぎりません。神経症状をともなうケースでは、レントゲン検査に引き続きMRIによる検査が推奨されます。

参考:日本整形外科学会・日本腰痛学会「腰痛診療ガイドライン2019」

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この記事の監修ドクター

この記事は、以下の医師による監修を受け、MRSO編集部が作成しています。

上 昌広(かみ まさひろ)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所 理事長
マーソ株式会社 顧問
1993年東京大学医学部卒。1999年同大学院修了。医学博士。
虎の門病院、国立がんセンターにて造血器悪性腫瘍の臨床および研究に従事。2005年より東京大学医科学研究所探索医療ヒューマンネットワークシステム(現・先端医療社会コミュニケーションシステム)を主宰し医療ガバナンスを研究。 2016年より特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長。
山本 佳奈(やまもと かな)
この記事の監修ドクター
1989年生まれ。滋賀県出身。医師。
2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。ときわ会常磐病院(福島県いわき市)・ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員、東京大学大学院医学系研究科博士課程在学中、ロート製薬健康推進アドバイザー。著書に『貧血大国・日本』(光文社新書)
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