人間ドックのマーソ
メニューを閉じる 無料会員登録

最大3.5%貯まる!

症状から病気を知る&検査を探す

胸がつかえた感じ

胸がつかえた感じのメカニズム

「胸がつかえた感じ」は、人によって感じ方がさまざまです。飲食をしたときに飲み込みが悪い感じや、ストレスでムカムカした感じも「胸がつかえた感じ」と表現するからです。また、呼吸がつらい状態も胸がつかえたと表現します。

「胸がつかえたと感じ」の原因の多くは、食道や胃に食べ物が消化されず残っていることや、胃酸が胃から食道へ逆流することで起きる不快感から起こります。もし、これを放置してしまうと、慢性的な胃食道逆流症になることがあります。

胃食道逆流症とは、胃の中の胃酸が食道へ逆流することで、胸のつかえた感じや痛みを引き起こす病気です。逆流した胃酸によって、食道の粘膜がただれてしまうこともあります。胃酸が継続して逆流するようになると、重度の食道炎を引き起こします。油っぽい食べ物を好む人や、肥満症の人が発症しやすいです。

「胸がつかえた感じ」には、喉や心臓の疾患が隠れていることがあります。代表的なものは、不整脈や喉頭がんです。不整脈が起こると、心臓のリズムが一定ではなくなります。リズムがずれたタイミングで、胸が「ウッ」とつまる感覚になります。
喉頭がんは、喉にできるがんです。喉元にがんができることで、食べ物が飲み込みにくくなり胸のつかえを覚えることがあります。

胸がつかえた感じがある場合に考えられる病気

胸がつかえた感じがあるときは、以下のような病気の可能性があります。
食道炎、胃炎、食道潰瘍、胃潰瘍、咽頭・喉頭がん、扁桃炎、不整脈、狭心症など

胸がつかえた感じがある場合に、原因究明のために行う検査

胸がつかえた感じがあるときは、以下の検査を行います。

安静時心電図検査

不整脈や狭心症がないか、心電図で得られる波形から読み取ります。
「安静時心電図検査」についてもっと詳しくみる→

胃内視鏡検査(胃カメラ検査)

胃カメラを鼻または口から挿入して、食道や胃の粘膜を確認します。
「胃内視鏡検査(胃カメラ検査)」についてもっと詳しくみる→

胃レントゲン検査(胃バリウム検査)

バリウムという造影剤を飲んで、エックス線を当てて画像を撮影します。胃潰瘍やポリープを見つけるのに有効です。
「胃レントゲン検査(胃バリウム検査)」についてもっと詳しくみる→

超音波検査(エコー検査)

超音波を喉元や心臓部に当て、ポリープの有無や心臓の動きを観察します。

この記事の監修ドクター

上 昌広(かみ まさひろ)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所理事長
マーソ株式会社 顧問
1993年東京大学医学部卒。1999年同大学院修了。医学博士。
虎の門病院、国立がんセンターにて造血器悪性腫瘍の臨床および研究に従事。2005年より東京大学医科学研究所探索医療ヒューマンネットワークシステム(現・先端医療社会コミュニケーションシステム)を主宰し医療ガバナンスを研究。 2016年より特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長。
山本 佳奈(やまもと かな)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所 研究員
1989年生まれ。滋賀県出身。医師。
2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。ときわ会常磐病院(福島県いわき市)・ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員、東京大学大学院医学系研究科博士課程在学中、ロート製薬健康推進アドバイザー。著書に『貧血大国・日本』(光文社新書)
人間ドック健診のご相談はこちらから